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日々の出来事  vol.5

みなさん、知っていましたか?
今年から高校で「資産形成」の授業が始まっているそうです。
いつも、日本ではお金の教育がされていないとお話してきましたが、いよいよ日本でも学校で「お金、投資」の勉強ができるようになるのですね。

そんな今日は、古代ギリシア神話から伝わるお金の教訓を紹介します。

古代のプリュギアの国に、ミダスという名前の王様がいました。

ミダスはある日、自分のバラ園に迷い込んだ精霊シレーノスをつかまえました。

そこでミダスは1つの質問を投げかけました。

「人間にとって最も良いことは何か?」
シノーレスはミダスをひと目で
浅はかで欲深い暴君と見抜きました。
そこでこんな謎掛けをしました。

「人間にとって最もよいことは、この世に生まれないこと、そして次によいことは、できるだけ早く死んでしまうことだ」

「この世は金」と信じているミダスには、あまりに高尚な答えであり、とうてい納得できませんでした。

そこでシノーレスは、手に触れるものすべてを黄金に変える力をミダスに与えました。

ミダスは狂喜しました。
手にした小枝も土もりんごもあっという間に黄金に変わってしまうのです。

しかし、喜びは長くは続きませんでした。

晩餐時に食べようとしたパンやぶどう酒もみるみるうちに黄金に変わってしまうのです。

おまけにキスをした娘も冷たい黄金の像に変わってしまいました。

ようやくミダスは己の愚かさに気づきます。
そこで、酒と富の神ディオニソスに
この力を取り上げてほしいと懇願しました。

ディオニソスはこれを聞き入れ、リディアのパトクロス川に行って水源を探し、そこに頭まで身体を沈めて、力を洗い落とすように命じました。

ミダスが言われた通りにすると、この呪わしい力は消えました。

ミダス王の力は流れる水へと移り、
パトロクス川からは金と銀が産出するようになりました。

この合金をもとに硬貨がつくられ、そこから鋳造貨幣が始まったという
お話です。

いかがでしたか?
とても含蓄のある神話ですよね。

この神話が教えてくれるのは、富は循環させるものであるという原則です。

「お金持ち」は「信用持ち」

あなたの口座にあるお金の数字は
あなたのこれまでの信用とこれからの信用見込みを示しています。

こらから始まる授業でも、単なる資産の種類や運用の仕方ではなく、「いかに社会に信用を作るか?」

そんなお金の授業だったら素敵ですね。

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