万里の道を牛歩で行こう
スプレッドシートに継続記録をつけるようになって4か月がたった。段々と着々と溜まる継続記録を眺めるのが楽しくなってきた。
毎日やっていることは、どんな小さなことでもシートに表をつくる。
起床時間、シャワーを浴びる、勉強、ギター、絵、掃除、毎日やることでも記録をつけると抜け漏れが無くなる。
記録をつけるというのは昔から好きだったので日記は断続的によく書いてきた。定期的に観察日記をつけたり標本を作ったりして記録に残したりもする。毎日ちょっとずつやるのが自分は好きなのだ。
一つのことに集中して1日を終えた日は、充実感があると同時に不満も残る。もっと色んなことが出来たのに、といつも思ってしまう。
食事でもなんだかんだブッフェ形式が1番満足感がある。一品一品のランクは低くても沢山の種類を食べられるほうがいい。そういうところで自分の思想は繋がっているなと思う。浅く広くの思想。
同時に、一つのことに熱中して、深いところまで行きたいという強い憧れがあって、そのギャップに昔から悩まされた。強烈に熱意を注げないにも関わらず「やりたいこと」であり続けた趣味の数々。しかしだんだん、一定期間に集中して取り組み目標を達成したら途端にやらなくなっていく、という短期的な姿勢に限界を感じ始めてしまった。なんせ出来るようになってもすぐ忘れてしまってまた出来なくなるのだから、。
僕は物覚えが悪い訳ではないが、物事それぞれに対応するチャンネルがあって、急に切り替えることができない。意識配分が自分の中であり、その配分を忘れてしまうから昔出来ていたことをすぐに思い出すことが出来なくて「言っていた割に出来ないのかな?」と思われてそうで結構嫌だ。
「じゃあ、忘れやすいなら毎日ちょっとずつやればいいんじゃないか」と僕の頭の中の脳筋がふと言い出して、ようやく継続習慣に目覚めることとなった。
始めてみるともっと早くこれに気づきたかった、という気持ちだ。色んなことをやりたい、しかしそれぞれ深いところまで辿り着きたい。出来ることを増やしたい。しかし出来るようになったことはずっと忘れないようにしたい。
全部ちょっとだけ続けていくというのは、矛盾した思いを抱える僕にとって完璧な方法だ。あとは、それぞれがどれだけ上達するか。それは後になってみないと分からないが、結果が分かるのは自分がこれまで考えていたより長い時間を経てだろう。
人生は長い。深く広く、根気強くやっていく。友達と言い合っている。万里の道を牛歩で行こう。淡々と続けていくことがいつか力になるはずだ。
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