毎日色んなことをちょっとずつ続ける習慣が自分を救う
最近「継続すること」自体にハマっている。5ヶ月くらい。
元々それほど継続できるタイプではなかったから5ヶ月でも相当だ。日記はしない年もあるけど10年くらい続いている、でもそれくらいじゃなかろうか。たいていは、一気に3ヶ月くらいガッとやってある程度身につけてそれで終わりなことが多かった。年単位で続けたことなんてどれくらいあるだろうか。
大学の部活は4年続けた。それくらいかな。あ、あと歌の教室も2年くらい通ってたな。そういえば受験勉強もちゃんと2年やり遂げた。
でも大体は短期間集中して辞めての繰り返しだ。始める時に目標を決めて、しばらくはずっとそれに専念する。その間頭の中はそれでいっぱいになる。元々何かを上達することが好き、というより出来る自分が好きで下手な自分は好きじゃない、だから短期間での習得を目指すし、それである程度身につく飲み込みの良さもあって、これまでは満足していた。
将棋初段は3ヶ月くらい、スマブラVIP入りも1ヶ月くらい、スプラトューンX帯初心者からはじめて半年くらいかかった気がするけど、シューティング初心者から始めたにしては結構早いはずだ。誘ってくれた友人のXPをいつの間にか抜かしていた。大学で躰道という武道を始めたら、飲み込みが早くて同期の中で1番か2番にうまかった。半年ちょっとで全国大会出て、バク転やバク宙、ロン宙、側宙といった体操技を身につけた。ボルダリングも4ヶ月くらい通って3級登れた。
大学受験だって時間かかったけど最後は成功したし、電子工作や裁縫も、目標を決めてそれを作りきる、無理な時もあるけど、大体は強引に頑張るパターンでやりたいことはやってきた。
でも、、
20代も中盤に差し掛かってきて思うのは、色々やってきたけど結局何も身についてなかった気もするってこと。自分は物覚えがいいと思うけど、その分忘れやすい。出来ていたことも、期間を空けると全然出来なくなってることがいくらでもある。
バク宙、多分今じゃ出来ない。将棋も今は1級の実力あるのかな。最近久しぶりに友達とボルダリングに行ったが、4級が登れなかった。むしろなんであの頃は3級登れてたんだろう。
少しでも続けていれば、、、。将棋だって今頃2段になっていたかもしれない。ちょっと手を出しては辞めての繰り返しで、結局自分は何が得意なのか、語れることは多いけど、うすく色々なことに手を出しては辞めて、ずっと続けてきたやつには何もかなわないし、それぞれの奥深さにも届いていないよなぁ、と悲しくなった。
それに、ずっと自分の中で強烈なコンプレックスである「好きが小さい」ってこと。実際のところ好きなことを極められる熱量が自分には無いと感じる。狂ったように熱中できない。その分野で圧倒的な知識量を獲得する熱量を持てない。色んなことをやってきたけど、それは熱中できないことへの単なる逃げで、その結果できることは実質そんなに増えてなくて、地に足ついてないままここまできちゃったなぁって振り返って焦る気持ちになる。
そう感じていたところ、ある友人に励みをもらった。
前の大学の頃からの友人で、定期的に連絡を取っていた。謎にエネルギッシュな奴で不思議とウマがあった。
大学院卒までの6年間、ずっとコツコツとやり続けて、最後には遠いところまで行った奴だ。陸上競技を怪我なく続けて、ピアノを独学で5年くらいかけて習得して、海外に論文発表に頻繁に行って、今年からヨーロッパでAmazonのエンジニアをやっている。
出会った頃と比べて、遠いところまで行ったなぁと思う。コツコツ続けることで遠くまで行ったのだ。結局はそういう奴が地に足つけて結果を出す。
??「継続の旨味を知ってしまったか」
色んなことをやりたい性格でもあるから、社会人になってから、一つのことに熱中して1日を終えると勿体なく感じるようになった。もっといろんなことがしたいのに、時間が足りなくなるということが増えた。
でも、色んなことがやりたいというコンプレックス裏返しの欲求でリソースを分散させて、どんな風に生きていけるんだろうか。何が出来るようになるんだろう。一つのことでいいから深いところに行きたい。その楽しみを知りたい。でもたくさんのことがしたいのも本当の気持ちだ。
なら、友達のようにゆるい継続を続けていくこと。焦らずコツコツと継続していくことこそが遠いところまでいく唯一の道。
そうだよな。
それで自分にとって楽な継続のやり方を探した。色んなことに手を出したい、でもそれを短期間で終わらせない、5年、10年と続けていく。
結局色々なことを毎日少しずつ続けていくことが一番自分に合っているなと思い始めて、続ける仕組みを構築しようとした。
だんだん「続けていくこと」自体に楽しみを見出し始めた。どうすれば自分は続けられるんだろう、心理的ハードルを下げる方法を実験して確かめてまた実験してみる。
それが楽しくなってきて、ふと、もはや趣味は継続ですって言えるんじゃないだろうか、なんて思った。嬉しい発見だ。
そしたら、やっぱり世界は広い、同じ日本で同じように考えている人が既にいた。ブックデザイナーのしんぱち。さんだ。もう2,3年前にはそんな事言ってて、習慣家という職業まで作ってた。普通に先を越されていた。既にびっくりするくらい継続を続けていて、遠いところまで行っていた。自分のこれからのモデルだと思った。
しんぱちさん、応援してます。僕も頑張ります。
いつかこれを見て、あの頃がターニングポイントだったなとなりたい。
おわり
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