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ゲイバーの話

行ったことない方には、どんな場所か分からないですよね。
ゲイの店主やスタッフが、オネエ言葉で騒いで盛り上げる店、くらいのイメージでいる方も多いかもしれません。

そういう店もあります。
というか「ゲイバー」って言っても、大雑把に分けて二種類あるんです。

一つは前述のように、ゲイの店主やスタッフが、女性やノンケ男性客を相手にトークで楽しませる店。別名で「ミックスバー」とか、エンタメ要素が強めな場合は「観光バー」と呼んだりします。

もう一つは、店側も客もゲイ男性限定で、基本的に女性やノンケ男性は入店させない、ゲイオンリーのバー。ゲイ同士の出会いの場であったり、ゲイであることを隠さずに楽しく過ごせる場であったり。
自分が行くのはこちらの方です。
店の入り口に「会員制」って書いてあったらこっちのゲイオンリーのバーだと思って下さい。
そしてゲイ男性以外は入らないで下さい。

たまにいるんですよね。間違えて入ってくる女性とかノンケ男性とか。

いくら最近は LGBTに対する理解が進んだとはいえ、学校や職場でカミングアウトしてるゲイなんて2020年現在でも少数派なんだからね。
ノンケの演技をして普段の生活を送ってるゲイは多いのです。たまに演技が下手すぎるゲイもいますが、そういうのは大目に見てあげて。
(ちなみに L,B,T の人達の事情は知らない。当事者じゃないもの)

そんなノンケ生活に疲れたゲイたちが、ゲイだけで安心して楽しめる場所として機能してるのがゲイオンリーのバーなのです。
だからノンケの皆さまは来ないで。ミックスバーとか観光バーで楽しんで。お願い。
たまに、常連客の紹介でマスターも了承の上で、ゲイオンリーのバーで飲んでる女性客もいますが、そういう人たちは自分の立場もわきまえてるし、ほんと例外として認められてるだけなので。

そして、自分が行くようなゲイオンリーのバー、昔と比べると減ってます。

昔っていっても、自分が初めて新宿二丁目に行ったのは 1990年代の半ば ・・・ってもう四半世紀前かよ。じゅうぶん昔だな。
当時はまだインターネットは一般人には関係ないもので、携帯電話すら普及する前でした。
なので、ゲイ同士の出会いの場って、ゲイバーかハッテン場かゲイ雑誌の文通欄くらいしかなかったのですよ。

なので自分は、ゲイ雑誌の記事を頼りにまずハッテン場に行きました。
だってさー、酒、飲めないんだもの。体質的に。
ビールだったらコップ半分で顔が真っ赤になるね。酒飲んで楽しいと思ったこと一回もない。
だから、ゲイバーなんて自分には縁のないものだと思ってたのです。
でもハッテン場で知り合った人に連れて行ってもらったり、これも話すと長くなるんだけど当時はパソコン通信というものがあって、そのオフ会で新宿二丁目に行ったりするようになって。
酒が飲めない自分でも、ソフトドリンクを飲んで会話の輪に入るのは楽しくて、それで通うようになりました。
あ、ハッテン場って言葉も知らない人は知らないですよね。うん。特に説明はしない。囲碁が趣味の人が行く碁会所みたいなところです。

そんな、出会いを求めてゲイ達が集まっていたゲイバーですが、インターネットの普及とともに、だんだん活力がなくなってきます。
わざわざゲイバーに足を運んでお金を払わなくても、ネットの出会い系掲示板を使えば、他のゲイと簡単に出会えるようになりましたからね。
ほんと自分もフル活用してた。30代の前半くらいか。
さらにスマホが普及すると、今度はゲイ向けの出会い系アプリの時代となるわけです。
こうしてゲイバーは、ネットの出会いが苦手な人とか、誰かと一緒に酒を飲みたい人とかでないと、なかなか行かない場所になってきたようです。
自分がよく通ってた店も何軒かは閉店してしまいました。
今でも通ってる店は、ちょっと特殊なコンセプトが良かったのか、オープンしてからもう40年近く生き残ってる老舗です。一部の人には特殊変態バーと呼ばれてます。適切な呼び方だと思う。

そして、このコロナ禍ですよ。

自分の場合、以前は週一くらいではゲイバーに行ってたました。いや、もっと多かったかも。
それがコロナのせいで、緊急事態宣言の間はバーは休業。
営業再開してからも、自分は完全リモートワークで出勤しなくなってるわけなので、仕事帰りにゲイバー寄って帰るということもなくなったのです。

まあそれでも、月に一、二回くらいは馴染みのお店に顔を出してたのですが、11月24日現在、コロナ第三波の勢いがちょっとシャレにならない感じなので、また足が遠のいてしまいそうです。
このままだと、閉店せざるを得ないゲイバーが何軒も出てくるのかな。
早く、余計なこと気にせずに飲みに行けるようになるといいな。

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