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㊴一句。「ブス嫁に花束贈るアホ旦那」

 ムスメが幼稚園だった頃。いまだに覚えている。
 わたしの誕生日だから、と旦那が花束を買ってきた。隠しておいて、
「はい」
とドヤ顔で渡した。 
 
 全力でアホか、と思った。
 
 あのね。「恋人」だった頃なら嬉しかったかも知れない。
(シチュエーションによるけど)
 でもね、結婚したら同じ家計から出すんでしょうが。秒で値踏みした花束は3000円位。
 
 当時同じ3000円なら、
 年中切れかけていたスキンケアか化粧品か、スーパーでお惣菜買ってきて晩御飯を楽に済ませるか、家族で回転寿司でも行きたかったわ。
 花束て!! 
 なんなのよ、花束て!!
 もう現金で寄越せや!!
 
 こういう時、旦那の思惑が透けて見える。 
(妻に花を贈る俺、優しい〜(鼻高々))
と、花屋のお姉さんにドヤ顔している旦那。
「花束をお願いします。妻の誕生日で・・・」
とかなんとか。しかも、別にわたしの好みの花でもなく。 
 
 当時、というか慢性的に家計に余裕がなくて。膝のすり抜けたデニムとヨレヨレのTシャツを着ていたわたしに、花束って・・・ 
 
 言葉は悪いが、クソほどいらん。 
 
 おーいおーい、世の中の男性諸君。いや、全人類。 
 
 女はいつでも花束喜ぶと思ったら大間違いやぞー。
 相手の笑顔が引き攣ってないかちゃんと見ろよー。 
 
 プレゼントの極意は、 
 
「相手に何が欲しいかを確認する」 
 
 これに尽きる。

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