【旧枠モダン】赤緑ステロイドで第12回GP旧枠モダンに出てきたの話
●GP旧枠モダンが始まる気がした
※11回じゃなくて12回だったわガハハ
第12回GP旧枠モダンの開催が発表された。
開催日程と自分のスケジュールを照らし合わせる。ビンゴ。
お伺いを立て参加の許可をもらう。やった。
前回より洗練されたデッキを組んで―――そこで目が覚める。朝だ。
夢だった。現実は無情。とても悲しい。第12回GP旧枠モダンは開かれない。
そんなことを呟いたら第12回GP旧枠モダンが開催されることになった。
これなんと言うんだっけ、正夢?予知夢?まぁなんでもいい。
世界に希望があると言うのならこれを指すに違いない。
●デッキ解説
旧枠モダンとはサティスファクションの世界である。
当然握るのは最も気持ち良いデッキと決まっている。
つまりステロイド。前回初挑戦した時のデッキをよりブラッシュアップしてクレバーにコミットしたインタレスティングなサムシングをなんかしたい。
上記デッキをよりスマートにしたものが以下である。
なんだこの美しいリスト??レオナルド・ダ・ヴィンチが作ったのか??
破壊と暴力を司るグルールがたどり着いた美の終着点ではないだろうか。
あまりの美しさに、先程ダンプカーに五度ほど轢かれてズタズタになった体中の傷がみるみるうちに塞がっている。
8枚のマナクリーチャーから最速で《獣群の呼び声/Call of the Herd》ないしは《猫族の戦士ミリー/Mirri, Cat Warrior》を唱え、《巨大化/Giant Growth》でコンバットを制しながら《稲妻/Lightning Bolt》と《火葬/Incinerate》のダブル3点火力と《スキジック/Skizzik》でフィニッシュする。
二の太刀として「松籟が知らぬ間にインビテーショナルカードになった自画像」と言われている《密林の猿人/Kird Ape》を《怨恨/Rancor》で強化して殴るプランもある。
サイドには対コントロールへの殺意の具現化と名高い《魔力のとげ/Manabarbs》。
殺意である。前回3枚で止めてしまったが、何が嫌いかより何をぶっ殺したいかで自分を語れよとグルールの神が囁いていたので、コントロールだけは絶対に殺したい。そのための《魔力のとげ/Manabarbs》4枚。
あまりにもグルールの求めている行動を体現している。
いざ、尋常に旧枠モダン。
●大会がはじまる
大会は28人。大盛況である。やはり草の根大会の雰囲気は良い。
愛知勢のルッツェルンさんからクソデカクッピーラムネも買ってきてもらってコンディションは完璧である(関東の人間はそもそもクソデカクッピーラムネの存在を知らない)・・・はずだった。
1回戦 エルフ
旧枠モダンのエルフは動きがよくわからないが、よくわからないのであれば前進あるのみで押し切って勝利。《火葬/Incinerate》が活躍するゲームであった。
しかし火葬しか引かないな・・・ん?
・・・ん?
ここで今大会で使用した実際のデッキを見てみよう。
《稲妻/Lightning Bolt》入ってなくね???
《稲妻/Lightning Bolt》 入って なくね ???
そうなのである。赤緑のアグロを組む際に真っ先に4枚入る《稲妻/Lightning Bolt》が入っていないのである。
じゃあその《稲妻/Lightning Bolt》どこにあるかって?
同じケースに入ってるパウパーのデッキに入っているよ!!!!
GP旧枠モダンの大会に出るにあたり一番のお気に入りであるSecretLair版《稲妻/Lightning Bolt》を使うつもりで、大会が近づいたらスリーブ新調と一緒に入れるつもりだったのである。
動画見ながらやってたら入れたつもりになってた(・ω<)☆
代わりに同型対決でマナクリを焼くための9-10枚目の火力兼クリーチャーの《暴行+殴打/Assault+Battery》と、青いデッキを殴るための《リバー・ボア/River Boa》が入っていた。なんかスロットに余裕あるなって思ったんだよ。
あーーーーーーーーー!!
空が青いなーーーーーーーーー!!
なんだこれは。わりとマジで気合い入れてGP旧枠モダンに挑んだのに、僕あはこんなアホなミスで死ぬのか。
《稲妻/Lightning Bolt》が入っていない赤緑ステロイドなんて最初からメインカメラ壊れてるガンダムみたいなものだぞ。しかも乗り手はアムロじゃない。アムロと似ている点が天パしかない。こんなの舐めプととられても仕方がない。胃が痛い。
もうデッキは変えられない。この胃の痛みを抱えて最後まで走り抜けるしか無い。
《稲妻/Lightning Bolt》持ってる体で走り抜けるしかない。
2回戦 トリコカーミック
2-1 相手の残ライフ3まで追い詰めるもカーミックボンバーコンボが決まって負け。《稲妻/Lightning Bolt》を引いていれば勝ちだったかもしれないが、大地が抉れるまでドローしようがそこに《稲妻/Lightning Bolt》は無いので永遠のドローすることはない。持っているけど引かなかった表情でいたけどな!!!
2-2 負け先のアドを生かして《リバー・ボア/River Boa》が着地して、そのまま殴り勝つ。この《リバー・ボア/River Boa》が《稲妻/Lightning Bolt》だったら勝っていたか微妙なので複雑な気持ちである。
2-3 戦況はよろしくないが前を見ないと先へは進めないのでキレ《魔力のとげ/Manabarbs》したらカウンターが飛んでこなかったので、追い《魔力のとげ/Manabarbs》して勝ち。
2-0
勝っちゃった。。。
3回戦 赤黒ノワール
噂には聞いていた《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion》を使用したデッキである。過去のGP旧枠モダンでも優勝していた強力なデッキだ。
3-1 基本的な相手のサイズが小さく、3/3の《樹上の村/Treetop Village》がひたすらに強くて勝ち
3-2 相手の《陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion》がこちらの土地を削ってくるも、こちらも《魔力のとげ/Manabarbs》を出してサドンデス。最終的にクリーチャーで押し切って勝ち。
3-0
おい、3-0ってどういうことだ。
4回戦 ID
5回戦 ID
スイスラウンド3位抜けである。抜けちゃった・・・どうしよう・・・
S1 青黒コントロール
スイス3位抜けということはだいたい先手ということである。だいたい先手の安心感すごい。緊張と申し訳無さで胃がボロボロでなければどれだけ良かっただろう。
S1-1 先手のステロイドはとても強いので勝ち
S1-2 相手が青単になったのを咎めて殴り勝つ
勝ってしまった。なんと前回のTOP4と同じところまできてしまった。もうここまできたら最後までやるしかない。
《稲妻/Lightning Bolt》持ってるフリで貫き通すしかない。
S2 ナヤカーミック
S1が速攻で終わったので対戦相手の情報を集めていたが、ステロイド1:9でド不利の白ウィニーと、《神の怒り/Wrath of God》を搭載したナヤカーミックのマッチだった。どっちも無理である。《リバー・ボア/River Boa》マジでお前トリコカーミック戦でしか役に立たねえ。
正直完全に負けたつもりでいた。
S2-1 メモ見ると後手で2ターン目《獣群の呼び声/Call of the Herd》アグロをして勝ったっぽい
S2-2 全ての土地を割られて盤面が違うゲームになったことだけは覚えている。
S2-3 やや押せ押せの展開で《魔力のとげ/Manabarbs》着地から即割られるも、その削った4点が決め手になって勝ち。
勝った・・・勝ったぞ・・・
決勝 ナヤカーミック
カーミック多くない???
S3-1 先手のステロイドは強いので勝ち。常に先手がいい。だめですか。
S3-2 相手の《稲妻/Lightning Bolt》が強い。こちらのマナクリーチャーがどんどん殺される。羨ましい。こっちはサイド後どうがんばっても1ターン目に相手のマナクリーチャー殺せないというのに。カーミックというか普通に赤緑アグロめいた動きをされて負け。
S3-3 再びマナクリーチャー2体が処理されるも、比較的ノーガードの殴り合い、なんなら相手の《今わの際/Last Breath》で回復してる分こちらが微有利まであったが、こちらのドローが失速。相手の《獣群の呼び声/Call of the Herd》でじわじわと詰め寄られ、奥の手のID提案も失敗し敗北。
準 優 勝
悔しい。あと一歩で人生初のトロフィーを手に入れることができたが故にとても悔しいのだが、客観的に見て《稲妻/Lightning Bolt》が無い不完全なデッキで決勝まで上り詰めてるのが意味わからないので上振れも上振れである。文句言うな。本来0-5でもおかしくなかったんだぞ。
●旧枠モダン、楽しい
というわけで致命的かつあまりにもアホなミスがありながら準優勝という快挙を達成しました。
こいついつもマイナーなモダンフォーマットで準優勝してんな。
久しぶりにオーディエンスに囲まれてマジックする体験ができてとても楽しかった。周りでワイワイガヤガヤしながらするマジックこそ一番楽しい。紙の大会はこうでなくっちゃね。
最高のフォーマットである旧枠モダンの発展を願っています。次回の開催も楽しみ!
ついでに宣伝しとこ。
【コラム】その5~カジュアルフォーマットを語ろう 古の章-旧枠モダン-~ | ゆるふわマジックであそぼう
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