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【Pauper】緑単感染との戦い方を知ろうの話

●緑単感染をやっつけよう

たまには世間の役に立とうと思うので、Pauperの緑単感染について書きます。
そこそこ使い込んでいるのでまぁまぁ信憑性はあると思います。
違いますね。ここですぐ謙遜するのが日本人の悪い癖ですね。

最強緑単感染マニュアルだから読め!!!!!

うん。これだよ。直近の大会でボロ負けしてるけど。

チームPauperで緑単感染の使用率が謎に高い傾向にある(主要メタデッキとパーツが一切被らないからと予想)ので、緑単感染との戦い方がいまいちわからない人は読むといいです。
ちゃんと勝ったら「松籟さんのおかげで緑単感染に勝てました」ってTwitterに書いてください。そのツイートを見るために今書いてます。

●Paupeにおける緑単感染とは

・純緑単およびタッチ青の、感染クリーチャーにパンプスペルを唱えて速やかに10点与えて勝つデッキを指します

・Pauper環境で唯一現実的な確率で2ターンキルが可能な環境最速のデッキです。相手がノーガードなら3ターンキルも比較的容易にできます

・《森/Forest》2枚(1枚は《水蓮の花びら/Lotus Petal》でも可)

《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》

《Embiggen》 or 《古きクローサの力/Might of Old Krosa》 or 《地うねり/Groundswell》から2枚

《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
で2ターンキルが可能です

参考に「全力で2ターンキルを目指したタイプ」と「安定して3ターンキルを目指したタイプ」のサンプルリストを貼っておきます。


全力2ターンキル型


安定型

勝率は後者が圧倒的に高いです。5回戦の大会でSE残れるくらいには安定します。前者には夢が詰まっています。

●調整の余地について

緑単感染は、現状必須カードはあれど、60枚これ!というリストは存在しないので、プレイヤーの構築センスが問われます。
構築ですが、最速キルと安定感でスピード調整をするイメージです。

《気宇壮大/Larger Than Life》のような重くて強力なカードを採用すればするほど平均キルターンが遅くなります。
安定感は増しますが、相手が準備する時間も確保されてしまうので勝率は比例しません(ここ大事)

2ターンキルを狙うかどうかで《変異原性の成長/Mutagenic Growth》を採用するかが決まります。今のメタだと3点火力が跋扈しているので、タフネス1ばかりの感染生物をカード1枚で守れない《変異原性の成長/Mutagenic Growth》は正直弱いです。2ターンキルを狙わないのなら抜いたほうが安定します。

●採用クリーチャー

採用クリーチャーはほぼ固定です。
4 《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》
4 《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》
が必須
緑単なら
4 《荒廃のマンバ/Blight Mamba》
タッチ青なら
4 《荒廃の工作員/Blighted Agent》
を追加で入れる。
3マナ感染生物入れてるリストがあるけど採用理由がさっぱりわからないので対戦する上ではあまり考慮しなくていいです。
感染を組む際も自分はおすすめしません。

●強化スペルについて+α

ここが構築センスに関わってくるポイントです。採用されがちなカードをリストアップしたので、どんなカードが使われるか頭に入れておくとこのターン最大何点毒が入るか予想できます。
ここでは感染を使う側の視点から雑に解説します。

絶対に入るライン
・《Embiggen》
→+4/+4の必須スペル。

・《蛇皮のヴェール/Snakeskin Veil》
→守りのカード。+1/+1カウンター乗るのが挨拶ができてメモが取れる新卒社員くらい偉い。必須。

・《怨恨/Rancor》
→最強エンチャント。タフネスは上がらないがトランプルが本当に重要なので必須。

高確率で入るライン
・《古きクローサの力/Might of Old Krosa》
→最速を目指すなら必須。3点火力から守れない。

・《茨の盾/Briar Shield》
→通常でもP/T修正が入るのが偉い。パンプにマナがいらないので安定3キルを狙うならおすすめ。

・《力の印章/Seal of Strength》
→1ターン目に先置きできて3点火力から守れるのが偉い。《茨の盾/Briar Shield》同様安定3キル型ならおすすめ。

・《巨大な力/Massive Might》
→怨恨だけではトランプルが不足しているので追加のトランプル付与。《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》の能力が輝く。3点火力から守れない。

・《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
→入れることで2ターンキルが可能に。流行りの3点火力から生物を守れない。

人によっては入れるライン
・《地うねり/Groundswell》
→最速を目指すならやや必須。相手ターンで3点火力から守れない。上2枚と比べて不安定なのでいまいち。土地をハンドにためておく余裕なんて無い。

・《蜘蛛の陰影/Spider Umbra》
→破壊を防いでくれる。修正値が小さく、布告やマイナス修正は防げないので個人的にはあまりおすすめしない。やや遅くして赤単を殺したいならアリ。

・《気宇壮大/Larger Than Life》
→やや大振りになるがトランプル付与がデカいのでロマンを追うならおすすめ。

・《巨大化/Giant Growth》
→修正値も高く火力から守れるので赤系耐性も上がる。シンプルイズベスト。今のカルレ環境ならこれ採用しても良いかも。

・《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
→古の感染に入っているので4枚入れがちだが、2マナはめちゃくちゃ重いのでブン回りルートに入らないため入れて2枚。自分は入れてない。

・《活力の魔除け/Vitality Charm》
→+1/+1トランプルor布告よけ
トランプル付与は偉いけど中途半端感は否めない。チェイナー入れてくる相手にサイドインする感じ。

その他スペル
・《水蓮の花びら/Lotus Petal》
→1T《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》を《蛇皮のヴェール/Snakeskin Veil》で守るために絶対に4枚必要です。2キル3キルの確率にも大きく関与してくるので高くても4枚入れましょう。入れないのは舐めプと言って差し支えないレベルです。

・《魔力変/Manamorphose》
→青をタッチするなら必須。デッキ圧縮が効果的なデッキなので緑単でも入れていい。

・《通りの悪霊/Street Wraith》
→デッキ圧縮したいなら入れていい。ライフは投げ捨てるもの

・《使徒の祝福/Apostle's Blessing》
→追加の蛇皮のヴェール。アンブロとしても使える。メインというよりはサイド候補

・《結婚式への招待状/Wedding Invitation》
→キャントリップアンブロ。先置きできるのが偉い。速度遅めで一撃必殺を狙うならおすすめ

・《強行突破/Ram Through》
→除去。エルフが悶絶する。サイドに入れてるけど今のメタだと入れるデッキが少ない。《巨大な力/Massive Might》と《変異原性の成長/Mutagenic Growth》採用してると突然相手が死ぬ
今のメタで緑単感染がいまいち勝ちきれないのは、このカードをサイドインするデッキがあまりないからな気がしている。

ちなみに最近若干増えた増殖持ちのカードですが、1毒与える暇があったらパンプスペル入れるわって感じなので全部採用候補から外れています。
《畏怖の香り/Smell Fear》だけ《強行突破/Ram Through》の代わりに入れようか考えるレベル。

●青タッチについて

青をタッチすることで以下の恩恵を受けられます

・《Embiggen》の修正が+3しか入らない《荒廃のマンバ/Blight Mamba》の代わりに《荒廃の工作員/Blighted Agent》が入ります。マンバの10倍くらい強いです

・天敵の《殺し/Snuff Out》と《チェイナーの布告/Chainer's Edict》を両方防げる《呪文貫き/Spell Pierce》を採用できます

青タッチをする場合は《茨森の滝/Thornwood Falls》4枚と《魔力変/Manamorphose》を入れてペタルも含めて青マナソース12枚にしています。
上記以外の青のスペル、例えば《ひずみの一撃/Distortion Strike》を採用する場合は土地に青が出るものを採用する必要があります。

●対感染のプレイングについて

・除去は自分のターンに撃つ
・アタックきたらノータイムで全部ブロック
・絶対にフルタップしない
この3点を守れば勝率が爆発的に上がります。

・除去は自分のターンに撃つ
→セオリーとして相手のターンに除去を撃ちがちですが、強化スペルのスタック除去で《蛇皮のヴェール/Snakeskin Veil》で捌かれるとかめちゃくちゃ有り得えます。常に《蛇皮のヴェール/Snakeskin Veil》を構えるのは感染検定5級の必須科目です。
自分のターンに除去を撃つことで仮に防がれても貴重な強化スペルを使わせているため次のターンの確定毒殺率が大幅に減ります。「今年の汚れ今年のうちに」は対感染のプレイング格言だって知ってました?

・アタックきたらノータイムで全部ブロック
→感染生物は《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》以外タフネス1です。生き残らせるために何かしらスペルを使うのでブロックし得です。マイアだけ通して強化したところで除去がベスト
何より感染側の「確殺出来ないフリして実は確殺できましたというブラフ」をガン無視できるのが強いです。ブラフは感染検定3級のスキルです。

・絶対にフルタップしない
マナが立ってる限り《蛇皮のヴェール/Snakeskin Veil》を構えないといけないので1マナ縛られています。手札が全部土地でも除去構えてるフリをしましょう。「武士は食わねど高楊枝」は対感染のプレイング格言だって知ってました?

●対感染のサイドカードについて

感染の一番弱いところが、別のアーキタイプのためにいれたサイドカードがぶっ刺さる点です。
過去に使われて憤死した感染死亡カードを書いておきます。

・《濃霧/Fog》
1マナで感染デッキが死ぬって書いてある

・《軍旗の旗手/Standard Bearer》
感染が《蛇皮のヴェール/Snakeskin Veil》以外の全ての強化を失うって書いてある

・《祭典壊し/End the Festivities》
1マナで感染生物が全滅するって書いてある

・《殺し/Snuff Out》
0マナで感染生物が死ぬって書いてある

・《チェイナーの布告/Chainer's Edict》
《蛇皮のヴェール/Snakeskin Veil》を構えたプレイヤーが悶絶するって書いてある

・《消灯/Curfew》
《蛇皮のヴェール/Snakeskin Veil》を構えたプレイヤーが悶絶するって書いてある

・《虹色の断片/Prismatic Strands》
《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》以外が死ぬって書いてある

・《若き狼/Young Wolf》
無限に復活するブロッカーって書いてある

全部めちゃくちゃきついです。
他にもたくさん即死カードはあります。

●感染を使う際のプレイングについて

一応使う側のプレイングも軽く書いておきます。ここを使ってきたら手練の感染使いだと思いましょう。
・ブラフ大事
・絶対にヴェール構えろ
・割り切って突っ込め
この3点が大事です

・ブラフ大事
2ターン目に《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》をアタックさせて、何も呪文を使わずに毒1与えられるかがめちゃくちゃ重要です。
例えば相手が1ターン目にシステムクリーチャーを出したとして、ブロッカーがいるから《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》もアタックしないみたいなことをしていたら負けます。
たとえ何も持っていなくともコンバットトリックでシャクる気満々だが?という自信満々の顔で殴れるやつが感染で勝てます。
学生時代と同じです。ルックスだの好感度だの理屈こねて攻めあぐねてる奴が卒業まで非モテを貫き、ノリにまかせて気になる女子にアタックできるやつだけが勝つんです。
森を2枚置くと2ターンキルの可能性が出てしまうので、あえて2Tのみアタック後に森を置いてもいいです。
2ターン目以降は自信満々で殴ると逆に過剰に警戒されてブロックされてしまうので、全力で手札が芳しく無いフリをして「このターンには殺せないんだよなぁ」という顔で殴りましょう。ブロックされなかったら相手を毒殺します。
演技力と書いて「プレイング」と読みます。

・絶対にヴェール構えろ
今の環境はフルタップでも《殺し/Snuff Out》と《はらわた撃ち/Gut Shot》が飛んでくるので絶対に1マナ構えましょう。緑単感染はオール・インデッキですが、ノーガードデッキでは無いのでこのターン中に絶対に殺すという強い意志がなければ常に1マナは構えましょう。手札に何もなくても構えましょう。

・割り切って突っ込め
上記のブラフに関連していますが、緑単感染は非常にピーキーなデッキです。土地が少ないので土地事故はザラですし、ついでに入れたサイドカードで壊滅するなんてしょっちゅうあります。ブラフが裏目って負けることも日常茶飯事です。
そこはもうそういうものと割り切って、博打の感覚でアタックしましょう。常にケアで動くコントロール脳の人は感染向いていません。

あと追加で何か書くとしたら、初手の段階でほぼゲームプランが決まるので、今回の初手だと何ターンで毒殺できるかを考えると良いと思います。

●全て伝えた

以上がPauperの緑単感染マニュアルです。
Pauper環境から感染が絶滅して、みんなの脳内メタから感染が消えることが目的なので頑張って感染を駆逐してください。

では最後に一番大事なことをもう一度言いますね。

ちゃんと勝ったら「松籟さんのおかげで緑単感染に勝てました」ってTwitterに書いてください。そのツイートを見るために今書いてます。

おしまし

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