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西穂高岳に登ってきた【東京から日帰りソロ登山】

2024年3回目の登山は、北アルプスの西穂高岳に行ってきました。

コースは、西穂高登山口〜西穂高岳〜西穂高口駅(ロープウェイ)の日帰りです。

西穂高岳には去年も訪れていて、独標まで登ったことがあります。今回はその先を見てみようじゃないかということで、西穂高岳山頂を目指します。

行きはバスタ新宿からの夜行便「新宿~上高地線(さわやか信州号)」で、到着は5時20分。

ちなみに、西穂高岳の登山口は、上高地ではなく帝国ホテル前のバス停が最寄りとなります。

かなり寒くて息も白くなるほど。半袖だとさすがに寒いのでロングスリーブのシャツを1枚着ました。

まずは、おにぎりで栄養補給、膝のテーピング、レギンス着用、準備運動などをして5時50分にいざ出発。

西穂高登山口は、帝国ホテルを正面に見て左側の道路を進みます。

少し歩くと田代橋が見えてきます。(田代橋手前にトイレがあるので、ここで済ませておくのがおすすめ)

田代橋のすぐ先には、ほたかばし。

水が澄んでて綺麗です

少し歩くと西穂高岳の登山口が見えてきます。立派な作りです。

ここまでしっかりしていると自然と気合が入ります

登山届は中にあるポストに入れることができます。

いよいよ、登山スタートです。まずはよくある登山道を進んでいきます。

空気が澄んでて気持ちよく、ときおり聞こえる鳥の声が癒しを与えてくれます。

地面は少しぬかるんでますが、傾斜のところさえ気をつければ問題ないレベルでした。

西穂山荘までこんな感じの道をひたすら登っていきます。

気温が低いこともあり汗はほとんどかかないので、不快感がないのはいいですね。とはいえ、地味な登りが続いていくので徐々に足に効いてきます。

ときおり見える木漏れ日が綺麗。

西穂山荘までの道ですが、とにかく整備が行き届いています。自然の景観を崩さず、綺麗に整えられている印象。

ほんとに綺麗な登山道という感じで、気持ちがいいです。

少し開けたところで見上げると綺麗な青空。西穂高岳山頂でも青空が見えることを期待です。

木に覆われた道を進んでいくのでほとんど眺望はありませんが、ちらりと見える景色に癒されます。

たまにある平坦な道、足にやさしくて助かるゾーンです。

贅沢なまでに整備された登山道。とにかく安全面にも配慮されています。

とはいえ、やや険しめの登りもあり一筋縄ではいかないのがこの登山道。

宝水という水場があるようなので立ち寄ってみます。

キンキンに冷たくて気持ちがいいです。

その後もひたすら登っていきます。

傾斜きつめの登り。

まだまだ登ります。2時間近く歩いているので、足がキツくなってきました。

キツい…西穂山荘はまだか。

平坦な道、ありがたい!それにしても綺麗だ。

これまでの道から少し様子が変わってきました。YAMAPを確認したら西穂山荘までもう少し!

おっ、西穂山荘が見えてきました。

帝国ホテル前から西穂山荘まで2時間30分、体力的にはけっこう消耗してます。独標までなら大丈夫だろうけど、その先は大丈夫なのか?とちょっと不安に。

軽く食事をして、次は西穂高岳に向かいます。

西穂山荘のすぐ上は、大きめの岩場ゾーン。

岩場ゾーンを抜けた後は、ハイマツに挟まれた細道をしばらく登ります。西穂山荘までの登山道とはまったく違う景色ですね。こういった変化を楽しめるのも西穂高岳の魅力。

しばらくすると丸山に。西穂山荘からの景色はイマイチですが、ここまでくると十分に綺麗な景色を見ることができます。

途中からガレ場の登り道に。それにしても綺麗です。このガレ場の道は歩きにくいので、特に下りのときは足を捻ったり転んだりしないように注意が必要。

たまには植物をパシャリ。てんとう虫かと思ったら、葉っぱの色が赤くなってるようです。

独標やその先のピークが見えてくると同時に、徐々にガスがでてきました。

独標手前から岩場になります。

独標直下は角度が増します

去年、独標直下の岩場を登っているときは、ほぼ垂直に見えるし高所感が怖くて途中で帰ろうかと思ったくらいです。しかし、今回は恐怖心は一切なくサクサク登れました。去年の独標から、富士山と奥多摩にしか行っていないのに、この変化は不思議なものです。

独標に到着。

これまでの道を振り返るとこんな感じ。

独標から見下ろす稜線

独標からの景色でも十分に綺麗で、稜線が美しいです。

去年独標に来た時の登山経験は、高尾山、乗鞍岳(頂上ではガス)しかなく、どちらも大した感動はありませんでした。しかし、独標からのこの景色は「これはめちゃくちゃ綺麗!」と感じ、また北アルプスの景色を見てみたいと思ったものです。またこの綺麗な景色が見れたのは感慨深いものがあります。

そして独標から向かう先はこちら。高々とそびえる岩綾帯で、これまでのルートとは別世界という感じですね。

それにしても体力不足を実感しています。足がキツいキツい。とはいえ、本番はここから。

ちなみに西穂高岳は岩綾のピークが連なる山で、主峰の西穂高岳を1峰として独標が11峰となっています。

ここからはヘルメットを着用。まずは角度のある岩を降りていきます。実際にみると角度がキツイので怖そうですが、足はしっかり置けるので難しくありません。

独標を降りたら、岩綾地帯を先へ進みます。

綺麗な赤い実はなんだろう?

独標から10分ほどで9峰の印が。

9峰直下の切れ落ちている岩場が、西穂高岳の一番の難所かなと思います。

それなりの高度感があり落ちたらヤバいところなので、ちょっと恐怖を感じるところ。焦らず手足を安定できる場所に置いていけば、問題なくクリアできます。

あとは難しいところもなく、ひたすら岩綾地帯を進んでいきます。マーキングが充実しているので、しっかり確認していけばルートを外れる心配はありません。浮石は多いので、それだけは注意です。

8峰のピラミッドピークへ到着、残り7峰。

途中「たぬき岩」の文字が。あまりよく見えませんが、真ん中のちょこっと出っ張った岩のことみたいです。

ひたすら進みます。

気づけば4峰(チャンピオンピーク)へ。

振り返るとこれまで通ってきた連なるピークが見えます。西穂高ならではの景色ですね、美しい。

チャンピオンピークを後にし、残すは3峰。

しかし足が重い…

2峰を通り過ぎてしばらくすると角度のある岩場が。この上はついに山頂か!

と思ったら違くて、登りきった後さらに進んだこちらの岩場が西穂高岳山頂の直下になります。

ほぼ真上に見上げるような感じですが、足場はしっかりあるので実際にはたいしたことありませんでした。

11時20分、ようやく頂上に到着。スタートから5時間30分です。
ガスガスで眺望がイマイチですが…

西穂高岳より先がジャンダルムとかの難関ルート。ここから先は今の私の体力では無理ですが、いつか行ってみたい。

頂上すぐ下の崖でも力強く咲き誇っているイワツメクサ。

山頂で栄養補給をして下山を開始。

下山を始めて5分くらいすると、徐々にガスが晴れてきました。タイミング悪し。

下山も景色を堪能しつつ進みます。

しかし、足の疲労によりペースが遅い…

独標からはひたすら下りです。本来ならペースが上がるはずですが、足がキツくて遅い遅い。

西穂山荘からは、新穂高ロープウェイの西穂高口まで向かいます。

ちょっと変わったキノコを発見。

「アカヒメホウキタケ」か「ニカワホウキタケ」のどちらかみたいです

こんなちょっとした登りでもキツい。

止まると余計にキツくなるので、ゆっくりでも進んでいきます。

なんとかロープウェイ駅まで到着。

時刻は14時53分、スタートから9時間20分かかりました。いや〜疲れた。

西穂高岳の総括

今回はこれまでの登山で一番難易度が高く、コースタイムも長い山へのチャレンジでした。

まず反省点としては、脚力不足を露呈してしまったこと。そもそもろくな登山経験もありませんし、さすがに7月の富士山、9月上旬の奥多摩(【奥多摩ソロ登山】鋸山、大岳山、御岳山を縦走してきた)だけでは、登山体力は鍛えられませんね。

今後さらにレベルの高い山を登っていくなら、体力面が課題となりそうです。定期的に山に登って鍛えていくしかありません。あとはトレッキングポールの活用を検討ですね。

収穫だったのは、独標〜西穂高岳は思ったより技術的な難易度を感じなかったこと。

高所感を感じるところもほとんどありませんでしたし、たくさん岩場を上り下りできて楽しかったです。次はもっと難易度の高い岩場を登ってみたいと思っています。その前に体力作りが必要ですが。

そして、西穂高岳はバリエーションに富んだルートで、非常に登りがいのある山でした。森の登山道、ガレ場と緑の稜線、険しい岩綾帯と移り変わりのあるコースで楽しめます。

もちろん景色も綺麗で、連続するピークの稜線は西穂高岳ならではの眺望。一度は見てみる価値があるかと思います。

足はキツキツでしたが、非常にいい登山でした。

さて、次はどの山に行こうか。(しばらくは東京で山トレかな…)












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