大手ITからベンチャー企業まで、重ねたキャリアの先は宇宙でした
技術進化と共に歩んだIT業界でのキャリア
-早速、勝村さんの業務内容を教えてください。
ワープスペース内では現在VP of Corporate Affairsとして、コーポレート業務や経理、総務の実務と取りまとめの双方を担っています。
-前職ではどんなお仕事をされていましたか?
最初に勤めたのはイギリス資本の化学企業でしたが、その後一番長く在籍していたのはインテルでその後はレノボと、IT業界での経歴が長くなっています。
-なぜIT業界を志したのでしょうか?
もともと外資系企業を選んだのは、自分のキャリアを長く作っていきたいという思いがあったからでした。結果的に転職先にIT業界を選んだのは、当時の成長産業であり、未来を創造していくことの出来る会社での仕事に携わりたいと考えたからでした。インテルに入社したきっかけは、以前書いたアドベントカレンダーを読んでいただければと思います。
当時ビッグベンチャーで成長途中のポジションだったインテルでは技術部門のサポートや人事などを担当させてもらいました。厳しくも尊敬する上司や、スペシャリストとして経験豊かな同僚と一緒に働くことの出来る環境でシステム化されたオペレーションを学び、自分としても成長していける環境でした。
そしてインテルに17年程勤めた後、レノボの社長室などを経て前職の産総研発のベンチャー企業でコーポレート業務をするようになりました。
-錚々たる大企業での経験をしてこられた勝村さんがベンチャー企業への転身を決めた理由は何だったのしょうか?
前職の産総研発ベンチャー企業の代表がインテル出身だったことからご縁が繋がり採用していただいたことがベンチャー企業に勤めるきっかけでした。
それまで総務や人事などの領域での経験はありましたが、経理まで含めたコーポレート業務の全般を1人で担ったことはありませんでした。それでもお誘いいただいた代表が日銀出身だったこともあり、一緒に仕事をさせていただく過程でお金に関する感覚や業務を教えていただいたので、私としてはベンチャーに勤める以上の濃密な対価を頂いたと思っています。
-多様な環境に飛び込みながらスキルを身に着けていかれたんですね
やっと一通り勉強できてここまで来た、という感じです。
-ワープスペースへの入社のきっかけは何ですか?
ワープスペースがコーポレート業務機能を強化するべく人材を探していたところ、常間地さんと前職の代表が繋がっていたことから話がすすみ、採用していただきました。
-IT企業や産総研発ベンチャー、そしてワープスペースと、技術にまつわる企業に携わり続けていることが印象的です。
そうですね。私自身がずっと技術は人々の生活を変えられると考えていたからです。IT業界に携わってきたここ20年程で、私たちの生活は半導体技術の進化に伴って、半導体がなくてはならないものとして様変わりしました。ワープスペースでは宇宙での通信インフラがどう世界をよくしていくのか、未来を変えていくのか、それに携わるという事にとても興味を持っています。
コーポレートから加速させるスタートアップ
-コーポレート業務を担っていくなかで難しいことはありますか?
まず、この仕事はとても地味だと思います(笑)
周囲のメンバーの様に開発も資金調達も出来ない私ですが、逆に言えば他の皆が出来ない部分を私が担っているのだという思いもあります。
1カ月ごとに回っていく仕事をこつこつ積み重ねていく地味な仕事ではありますが、スタートアップ企業としてスモールチームだったフェーズから次のフェーズに進む、まさに今規模が大きくなる過渡期にいるのだと思うので、そこが今一番難しいところかなと思っています。
-これからどんなワープスペースを目指していきたいですか?
多分スタートアップ企業の良さがどこに表れるかというと「なんとなくいいよ、今回はいいよ」みたいなフレキシブルさなのですが、会社が大きくなる時にそれではだめなシーンがどんどんと増えていきます。するとある程度の規則・ルールが必要になってくるので、これまでのメンバーが手作りで積み上げてきた会社の文化を活かしつつ、様々な社会の規約の中で自分たちが業務をしやすいような環境を作ることを意識しています。
そして上場する時には完璧な規則になることを目指して、その過渡期を作り上げていくことがとても重要だと思っています。
また、スタートアップ企業としてはよくある話だと思うのですが、すべてが手作りとなっているが故に業務が紙とExcelでやり取りされてしまいますし、出来てしまいます。しかしそれは先端のIT企業と比べると20年以上昔のオペレーションのままです。合理的なオペレーションと迅速に決断していくスピードなくして企業の成長はありません。今後はスタートアップ企業の体制面としても電子化を進めることが、この過渡期の中でのとりまとめを担う私の仕事です。
"人生に一度"を叶えるために
-そんな勝村さんに叶えたい夢はありますか?
いつか国と国とを繋ぐ仕事をしてみたいなと思っています。小さな国の小さな大使館のようなイメージです。そういう所で、それこそ国同士の将来を考えながら貢献をしてみたい、というのが夢ですね。これまで利益を追求する環境でしか働いたことがないので、いつの日かそういう、公益にまつわるような仕事もしてみたいなと思っています。
また会社に関連する部分ですと、こうしてスタートアップ企業に入ったからにはぜひIPOを経験したいと思います。
きっと自分が色々なところを整えながら上場まで組織を成長させる経験をするのは、この先自分の人生でも一度だけの事だと思うので、その目標を追っていきたいです。
-最後に、最も大事にしているCompass of Behaviorを教えてください。
やはり「06. Respect your crew」ですね。
同じチームとして尊敬しあいながら仕事をしていきたいと思っています。
性別や人種など関係なく、多様性を持ちながら拡大していくチームにあっても、互いのリスペクトをもって歩んでいけたらと思います。
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