間に合わなかった遺言書
遺言書を作成することは、そう簡単ではありません。
財産を分けたい方が複数いる場合、尚更です。
ご主人を亡くし、お子さんのいない80代女性Aさん。
ホスピスへの入居をした段階で連絡が来ました。
急いで可能な限りのあらゆる準備をし
公証人の先生や証人の日時調整をして、当日の朝
体調急変、対話、面談不可能となってしまいました。
回復を願いましたが思いは届きませんでした。
膵臓がんでした。
なぜ間に合わなかったのか…
Aさんは100%の遺言書を作成しようとしました。
もちろん大事なことです、間違えではありません。
しかし、そのためにはあまりにも時間が足りませんでした。
この経験は数年前の出来事です。
ここから私自身の遺言作成に対する姿勢を、大きく変更しました。
いつまで続くかわからないコロナ禍を過ごしていますが
Aさんのことを忘れることはありません。
実際のところ…
100%の遺言書、作成は困難です。
それを目指すといつまでも書けない、というのも現実です。
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