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交際範囲 年賀状もヒントに(北海道新聞連載㉛)

親の交際範囲がわかりますか?

家族葬が普及し、喪中葉書ではじめて亡くなったことを知ることも多いのではないでしょうか。
今回は年賀はがきに絡んで、もしもの場合の連絡に関する問題を用意しました。


Q 2018年用の年賀はがきの当初発行枚数は25億8600万枚です。2004年用の発行枚数と比べてどう変化しているでしょうか。


 ① 1割程度増えている。
 ② 半分近く減っている。
 ③ 2割程度減っている。






A 正解は②です

2004年用の年賀はがき発行枚数は44億4780万枚でした。
半減しました。
とは言っても、年配の親が残した年賀はがきや喪中はがきが、交際範囲を知る有力な手がかりになることもあります。



Q 元気に暮らしていた親が亡くなった場合、親族、知り合いへの連絡の仕方の例で、あなたなら何番を希望しますか。


 ① 家の中を探して出てきた年賀はがきから選んだ。これが親の望み通りかどうかはわからない。
 ② 親が元気なうちに聞いていたので希望は叶えられたと思う。自分も良かったと思っている。
 ③ 引き出しの中に見つけた手帳を見て連絡した。電話がつながらない先もあったが、時間がない中で調べるのはそれが精一杯だった。






A 選んで間違いの回答はありません。それぞれの家庭で事情が違います。

残してくれた連絡先一覧がありがたかったという話はよく聞きますし、代わりに年賀状を見て連絡したという方も多いのです。
ただ、親族関係よりわかりにくい交友関係はエンディングノートに書き残せば、よりはっきりするでしょう。



Q それでは万一の時の連絡先や、様々な想いを伝えるエンディングノート。次の中でこれの書き換えを検討したほうが良い場合は、何番でしょうか。


 ① 新しい友人ができた、古くからの友人が亡くなったなど交友関係が変化した時。
 ② 体調の変化により日頃通っている場所や世話になる場所が変わった時。
 ③ 子供の結婚、離婚、親が亡くなったなど家族関係が変化した時。






A 全て正解です。

既に書いた方もこのような機会に、連絡先などを見直してみませんか。
交友、親族関係、環境に変化があった時には自分の考えや思いも変わります。エンディングノートは何度書き直しても良いのです。


2017年(平成29年)11月15日(水曜日)北海道新聞掲載
「エンディングノート」

親が万が一の時、まず困るのは「どこに連絡すべきなのか」です。この際大きな役割を果たしていたのが年賀状でした。その年賀状を頼りにできない時代が来ています。必要な方は何かしら自分で記載しておくことをおすすめします。ちなみに2021年用の年賀状発行枚数は21億3443万枚、3年で3億枚減っています。

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