相続したお金の使い方にみる生き方
相続によって初めて大きなお金を手になさる方、多いです。
その後の使い方で大きな差が出てくることは明らかです。
5年前にお母様から遺産相続をしたAさんとBさんのお話です。
Aさん(30代独身、投資は拒否)
ご自宅不動産と金融資産約1000万円を相続
Bさん(30代既婚、妻と幼児、投資に興味あり)
金融資産約1000万円を相続
Aさんは、
ご自宅のリフォームに一部を使いました。
残りの金融資産は定期預金にしました。
Bさんは、
子供の教育のために、どうすれば良いかと相談されたので
金融資産の一部を株式投資にすることを提案。
実行するまで投資についてのアドバイスや学ぶ方法をご提案。
最終的にはご自身でお選びいただき、5年たった今、好成績を得ています。
10年経つとお子様の受験の時期です。選択肢を増やすためにも、都度メンテナンスを続けて行きたいとのこと。
実は遺産分割当初、Aさんのほうが多く受け取るため、Bさんは若干の不満をお持ちでした。
しかし、今その気持は全く無いようです。
もちろんこの間の市況が良かったということもあります。
Aさんの選択が間違いだったとは思いません。
ただ、定期預金とは大きな差がついたのは明白です。
最も避けなければならないのは、ご本人の意に反して無理やり投資をさせることです。
当然ですが、絶対に増えるというものはありません。
実はこの御兄弟、遺産の中に株式もあり、お二人で折半しています。
株主優待が目的だったと思われる株式ですが、最近その値動きにAさんも興味を持ち始めています。
もう遅い…という考えは当てはまりません。
時間という大きな味方がいる世代にとっては、いつからでも少しずつ投資に挑戦してみることは悪いことではありません。
ただ、私自身もこれほど差が出るとは思いませんでした。