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[ Warita00's Eyes ] J&JのESG歴79年 2022年6月30日(木) 日経朝刊 P.7

2022年6月30日の日本経済新聞の記事と割田の視点を共有します。

◆ 記事より

・ジョンソン・エンド・ジョンソン社(J&J)は2021年まで60年連続で増配を重ね、米メタ(旧Facebook)社を超えて世界8位の時価総額になる

・CEOの発言。「CEOはサーバント。組織を強靭にし、利害関係者の利益を守る奉仕者だ。カリスマである必要はない」「経済にはサイクルがあり、悪い時もある。長い目で見れば世界は良い方向に向かっている。技術革新があるからであり、J&Jも25年先を見据え研究開発に投資している」

・「利害関係者とは損益計算書」
売上高 ・・顧客
営業利益・・従業員
経常利益・・社会(納税)
最終利益・・株主

・年間2兆円規模の研究開発。この10年で60件以上の企業買収と40件以上の企業売却。「バンドエイド」も2023年に分離する。

2022年6月30日(木) 日本経済新聞 朝刊P.7の紙面より引用

◆ 割田の視点

・アワクレドといえば、J&J。今から79年も前に経営の優先順位を明確にしたこと。株式会社でありながら、①顧客、②従業員、③社会、④株主といったかたちで、④株主よりも、更に③社会の優先度を高く位置付けていることに瞠目します。

・言い換えれば、顧客にとって良くないことは事業にしない。従業員を不幸にするのなら事業はしない。社会に良くなければ事業はしない。もちろん出資者には報いるよう事業をする。貢献と事業の両立。この「両立」を「実現し続けている」ことの偉大さ。すべては価値を生み出しているからできることです。「価値と認めてもらえること」に投資して認めてもらうこと。生み出した価値の始まりや発展に至り、継続する方針がぶれないこと。シンプルに尊敬しています。

言葉で事業方針や実現したいことを定義することには意味があると感じます。それに準じてすべての活動があるわけですから。日本にも「三方良し」という近江商人の価値観と言われるものが有名です。相手と自分はアタリマエで、加えて社会が良くなければいけないという考え方です。先見の明に優れ、継続し続けている事業は数多くあります。

・記事中触れられているラグビーの「フォロワーシップ」。ラグビーの監督はフィールドにおらず、観覧席から観察していることはご存知ですか。ラグビーのリーダーとは、指導者ではなく選手一人ひとりのこと。全員がそう振る舞えるチームづくりが監督の仕事であり、カリスマは不要であると言われている背景でもあります。

外部環境が安定している時には、優れた指導者(計画)と綿密に仕事を実現させる精密機械のようなチームが強い。でも、外部環境が常に変わり続ける現在のような環境で、その上意下達の在り方は不自由になる場合もありそうです。過去の成功に甘んじずに、常に一人ひとりが考えて行動できるチームをつくること。絶え間ない葛藤や精進のなかで臨機応変に判断と行動を楽しむこと。そんなチームは面白いように感じます。

・ESG経営に関するキーワード、" Wash or Woke " (見せかけか、社会主義への目覚め/偽善か)保守とリベラルの文化闘争と呼ばれ始めていること。社会のためであるという「お題目/旗印」と「事業性」を両立させられるのか。特に今後の日本での動きが気になります。

・この記事を読んで、みなさまはどのように感じましたか?

FYI
〇ジョンソン・エンド・ジョンソン アワクレド
https://www.jnj.co.jp/jnj-group/our-credo

◆ clubhouseルーム「みんなで食事を楽しみたい」
このテーマに関してお話した内容をアーカイブに残してあります☺️是非お楽しみください👍
■タイトル■
👨‍🍳SmileMenuの会🍽#115🖊みんなで食事を楽しみたい🤝米粉パンと腸活のオンライン教室、欧米の外食予約状況,、J&J「アワクレド」
■トピック■
・ 広島県AICJ高校生への 米粉パン教室&腸とココロと身体のセミナー
・焼き芋は好きすぎる話
・欧米の外食予約がコロナ前超え(日経)
・J&JのESG歴79年(日経)



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