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[ Warita00's Eyes ] タイで昆虫由来動物飼料、穀物消費抑制へ開発進む 2022年8月10日(水) 日経朝刊 P.12

2022年8月10日の日本経済新聞の記事と割田の視点を共有します。

◆ 記事より

タイで昆虫由来の動物飼料を開発する動
 「循環型経済の切り札になりうる」

・タイのバイオバートプロテイン社が食品廃棄物(現地ビール工場の麦芽殻)を餌に育てた「アメリカミズアブ」を魚用飼料に加工する技術を開発している

・アメリカミズアブは、卵を産んで4日でふ化し、14日で成虫になる。この幼虫がタンパク質、カルシウムや必須アミノ酸を豊富に含んでいる。穀物由来の飼料の代替品になっている

・ツナ缶大手のタイ・ユニオン・グループも昆虫を使ったペットフードを開発するスタートアップ/オルガフィード社へ出資するなど活発になっている

課題は生産コストの抑制

◆ 割田の視点

環境負荷への配慮、不使用食材の活用(アップサイクル)といった文脈からも、このような開発は進み広がっていくと思われます

・個人的にはアレルギーに限らず、人間の健康に関して、生物濃縮の観点が気になっています。この記事を読み始めた時にアブが食品廃棄物を餌にする、ということが記載があったことから、何か残飯のようなものを食べることをイメージしました。しかし、読み進めるうちに地元ビール工場から麦芽の殻を仕入れて餌にしている、ということが紹介されていました。

・天然の魚類の食物連鎖と海洋プラスチックの関係など気になるところですが、養殖魚類や畜産におけるエサが何であるかも同様に気になります。その観点で餌が何であるか、は注目していきたいと考えています。

・ペットに関しても、食用基準などがあるようですが、その原材料が何であるか注目される方も増えているように感じます。それはスーパーの売り場に冷凍保存したペットフードが存在することからも想像されます。

経済性の観点から、食料の生産性はとても重要で気になるところですが、同様に異なる観点から上記背景も観察していくことは大切になっていくのではないかと想像しています。



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