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【ゲーム批評シリーズ10】 バハムートラグーン 道を外れすぎたシナリオ


概要

発売日 日本 1996年2月9日

スーパーファミコン

制作元 スクウェア

売り上げ本数 62万本


この時代の作品の密度は濃いですね。量も質も。

ルドラの秘宝然り、ライブアライブも。他の自社ゲーム(FF,聖剣、クロノトリガー、半熟英雄など)との競合で売れなかったゲームと思います。

時代が違えばまた評価も違ったでしょう


本作はシナリオというかテキストが、プレイヤーとの距離が近すぎる。

つまり、テキストが異様過ぎて、シナリオライター誰?ってなる。

(調べたら鳥山求さんですか・・)

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自分のトラウマをゲーム化したらしい。色々きついっす



悪いみたいな書き方ですが、そうではなく衝撃的なのです。

序盤から仕掛けを入れ、終盤でプレイヤーを騙すみたいな。


今までそういう

「プレイヤーの心を攻撃する」

ゲームって私やったことが無かったんですよね



制作者がわざわざそうする理由もないから


制作意図、動機が分からないシナリオというか

動機が分からないという意味で、サイコパス作品と言えるかもしれない。

(これはプレイヤーを怖がらせるという動機を持つホラー作品という意味では無いです)



説明で伝えるのは難しいので下の画像を

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今回もネタバレ全開でいきますが、大まかなストーリーは

主人公ビュウとヨヨ姫の幼少期から始まる

思い出の教会で将来2人が大人になってもまだ好きだったらまた来ようと誓う

戦争でヨヨ姫が捕虜になる

捕虜生活の中でヨヨ姫が敵国の将軍(パルパレオス)を好きになる

ゲーム中でヨヨ姫を救出

その後パルパレオスもこちら側の軍へ(2人とも仲間キャラとして使えるようになる)

そして上記画像のサブイベ的な会話イベント


いやこれいらんでしょ


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制作者の悪ノリというか、パッケージ見たら対象年齢12歳以上

シモ世話な話というか、FFのついでにバハラグを買う子供が多いのだから、やっちゃダメでしょ。

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ここだけではない。ストーリーの核心部分で多数このような悪ノリが用意されており無視できないものになっている

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その一方で、良い話しも多い。それだけにksゲーと断言はできない

悪い部分が目立ち過ぎて、そこだけがネットで独り歩きするという状態だ

細かい所まで心情描写のあるストーリー

戦略性のあるシミュレーションバトル

やりごたえのある容量

グラフィックとBGMもよい

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1度プレイすれば全体として完成度の高い作品と分かる

ただ、個人的に最後どうなったか覚えていない

途中で放棄。先に心が折れてしまった

(半熟英雄やファイアーエムブレムのように繰り返しのSLGが苦手だったのと当時時間が無かった事もあるかもしれない)

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全体ではいい作品なのに、余計な要素で萎えてしまう

ゲーム途中で最終目的「姫を救出する」という部分がこういう形で裏切られるとモチベが下がるんですよね。

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まとめ

やはり個人的にはストーリーは残念

制作者のトラウマをプレイヤーにぶつけてきたという独りよがりの作品になってしまっている

それが全体として高いクオリティの作品を壊してしまっている。

今回重要イベントなどの記載は割愛しましたが、ユーチューブなどで見れると思います

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総合ポイント 30ポイント

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