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和レゲエ数珠繋ぎ-第55回-ケイタ

アーティスト名 上田正樹
曲名 海〜あなたに歌を〜My Bonnie
発売年  2012年

第55回です。しばらく偏ってますが…今回も関西編を続けます。紹介したいアーティストは上田正樹。今の季節に聴きたい曲を選びました。

2012年リリースのカバーアルバム『遠ざかる日本(ふるさと)の歌』から「海〜あなたに歌を〜My Bonnie」お馴染み・童謡のあの曲です。

昨年ライブを見に行った際、サイン会に参加するため持っていなかったこのアルバムを買うと…やはりここにもレゲエがありました。さすが和レゲエ界のレジェンド。

確かに童謡の「海」なんですが、キーボー色にしっかり染まっています。レゲエとの相性もバッチリ。飽きない展開もニクい。

「上田正樹」「夏」のキーワードでもう1曲。84年のアルバム『抱きしめたい』から「プールサイドウォーカー」和レゲエ・セレクターの皆さまはこの夏もプレイしまくって頂いたことかと思います。

53回でも少し触れましたが、ライブ盤にてこの曲の演奏中には何度も「イエローレゲエミュージック」とシャウトしています。それってまさに和レゲエ。ジャンル分けは目的ではありませんが、これは確実に名場面です。ということでこの曲も載せておきます。

上田正樹からの数珠繋ぎでもう1曲。盟友・有山淳司の78年のアルバム『ありのままのじゅんじ』から「Baby もうすぐ帰るよ

アルバムタイトルにもあるように「ありのまま」な優しい歌声と歌詞、ゆるやかなレゲエサウンド。極上のフォーク・レゲエです。

※2:57〜

人柄まで知ったようなことを書きましたが、ライナー裏にあるこのイラストを見ると皆さまにも伝わるのではないでしょうか。タバコの灰具合が笑える。きっとこれもありのままなんやろう。

最後に少しそれますが…このイラスト、下に「MORO」とサインがあります。描いているのは諸戸美和子51回から紹介してきた関西のシーンにおいて、重要な役割を担ってきたイラストレーターです。

レコード好きの皆さまなら、きっと一度は目にしたことのある中古レコード店・キングコングのイラストを描いているのもこの方です。関西のシーンの交錯具合が面白い。1970年代から続く大阪・アメ村を拠点にする老舗です。

現在は店舗数がピーク時よりは減ってしまいましたが、私が10代の頃にはアメ村内だけでも数店舗ありました。100円コーナーでどれだけブートのラガヒップホップを漁ったことか。たくさん失敗してたくさん学びました。

先日近所でご本人にお会いできる機会がありまして…あまりにタイムリーだったので記載しました。興味のある方はHPもご覧ください!

今回はここまで。次回で関西編は一旦終了予定。今週もありがとうございました!

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