叡智溢れるゲームについて

みなさん、叡智なゲームをやっていますか??


……

みなさん、叡智なゲームをやっていますか??


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返事がないな。

エッチなゲーム(ブルーアーカイブ)をプレイヤー人口が増加する一方で、叡智なゲームをプレイする人口が減っていることが近年問題視されていることと関係があるのかな…?

なぜ人は短絡的なエッチに走り叡智から逃げてしまうのか…
権威ある大学の研究によると、やはり叡智なゲームをやることによる報酬が不明瞭だと、安易でエッチな報酬を得ようというインセンティブが働いてしまうらしい。

本稿では叡智なゲームをプレイすることで得た叡智(豆知識)を紹介することによって、エッチゲーム中毒を脱し、読者が真の叡智なるものへの意思を回復する手助けをしたいと思う。

ウィトゲンシュタイン

文学部崩れや、論理学が好きなパソコンカタカタクンが幅を利かせているTwitterにおいてはウィトゲンシュタインは山月記並みに人気だが、一般的な人間に知っている哲学者の名前を聞いたら、茂木健一郎などの答えが返ってきても不思議ではない。SCA自という言行不一致の言語ゲーム(発売延期)を仕掛けてくる謎の社長に永遠と擦られ続けるこのマイナー哲学者の発言などを覚えてインテリごっこができるのは叡智なゲームの醍醐味である。

ゴドフスキー

SWAN SONGで片手のショパンを編曲した人として出てくる。豆知識としては豆感があっていいぜ

カルダシェフ・スケール

『Rewrite』のミラクル大冒険で出てくる奴。文明の進化度合いを表すオカルトな奴だ。かなり気持ち悪いSFオタクしか知らなさそうな豆知識だ。

利己的な遺伝子

『最果てのイマ』から。リチャード・ドーキンスの本。なんかミーム(模倣子(物理))とかいうのが作中に出てきて、興味を持ったオタクはだいたい全員読んだはずだ。ミームという単語が日本語圏で流行りだしたのは最近な気もするので、『最果てのイマ』をリアルタイムで読んだ人間は、インテリごっこが捗ったはずだ。

キャン・サスティーン

『最果てのイマ』から。最果てのイマのSNS社会を渦巻く憎悪を予見したシーンは、そもそもSNSが流行る以前から、現状のSNSの惨状を予見していた人がいたということを教えてくれる。キャンサスティーンは『Republic.com』などの著書で知られるインターネットの混沌をいち早く指摘した識者である。


自己組織化

『最果てのイマ』から。人間をつなげて輪にするなんて馬鹿なことはせず、人間を接続して、集合無意識から上位知性体を創発させよう。という話。『Steins;gate 』のアトラクターフィールドとかの話も一時期流行った複雑系の話が素地になっているはずなので関連がふかいぞ。

マルセルデュシャン

便器の人。なんか『WHITE ALBUM2』に出てきた気がするが、どこだったかわすれたぜ。どうせサクラノ詩にも出てきている。

謎のマナー

『のーぶる☆わーくす』や『オトメ*ドメイン』『金色ラブリッチェ』などのお嬢様学園ものではしばしば、マナーの話が出てくる。私も『のーぶる☆わーくす』を通して、イギリス式とフランス式のマナーの違いを学んだものだ。しかし実際のところ、ここら辺のマナーには俗説も混ざっているし、今やそんなこと誰も気にしてないよ…ということもある。
しかしデカい声と権力で主張すればそれはもはや守らざるを得ないルールとなる。叡智なゲームをプレイした諸兄は場のINITIATIVEを握る力をもっているはずだから、この手の謎マナーで失礼をクリエイトし序列を作り出すことができるだろう。

暁の護衛は特に社会で必要ななマナーを学ぶという観点において優れた作品だ。

ストラスブール

WHITE ALBUM2 の聖地である。
クリスマス破壊などといって逆張りをしているオタクは歴史あるストラスブールのクリスマスマーケットのことなど当然意識の外に置こうとしてしまう。しかし『WHITE ALBUM2 』をプレイしていると自然にストラスブールに吸い寄せられてしまうため、ドイツとフランスの複雑な歴史やアルザス地方の苦難、そしてキリスト教教会建築、クリスマスマーケットの歴史などのマメ知識が増える。

オペラ座の怪人はオペラではない

当たり前だが、意外と普通オペラとか見ないし、ミュージカルに興味がないとオペラ座の怪人も見ないので気づかなかったりするぞ。たしか『のーぶる☆わーくす』から。

速水御舟・奥村土牛

サクラノ詩にでてくるので、なんか好きなアーティストはとか聞かれた時に若冲と答えるよりは気が利いているかんじがしていいぞ。

オランピア

サクラノ詩にでてくる。ドガの踊り子とかの知識と併せてなんか美術史を知っている風のムーブができるぞ

星座

『星空のメモリア』とか『planetarian』とか『見上げてごらん、夜空の星を』とかを読んでいると詳しくなることがあるらしいぜ。おれは全部忘れた。『あの晴れわたる空より高く』をやるとロケットにも詳しくなるぞ。

金融

『World End Economica』『波間の国のファウスト』をよむとちょっとだけ用語を聞きかじることができるらしいぞ。


豆知識を学んでも特に人生の役に立たないので、体系化された学問を学ぼうね!

(終)

本記事は7月アドベントカレンダーの7/22の回として書かれたものです。明日は753さんによる「読書感想文(日本萌学会指定)」らしいです。楽しみですね。




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