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【ラグビー・トップリーグ】2017.9.8 NEC対神戸製鋼戦 個人的雑感

第4節をもって、トップリーグは2週間のお休みに入る。この4試合でどこまでできて、何が足りないのか。その見直しを行うためにも、今節が持つ意味合いは大きい。 

共に白星先行の神戸製鋼対NECの試合が、秩父宮の金曜ナイターで組まれていた。ベスト4入りを目指す前者と、復活を目指す後者。ともにここで弾みをつけたいところだ。

序盤に勢いを掴んだのは神戸製鋼だった。前半4分に重一生が重心の低いランニングからトライを奪う。その後も相手のミスにつけこみ、2本のトライを重ねる。この攻撃の中心にいたのがアンドリュー・エリスであることに異論はないだろう。FWをコントロールし、巧みなパスで相手ディフェンスを突き破る。経験から産み出される巧みなゲームコントロールは、まさに一級品だった。 

出鼻を挫かれたNECはディフェンスから建て直しを図る。特に前半31分に投入されたアダム・トムソンの活躍はお見事だった。タックルよし、ブレイクダウンよし。キヤノン時代と変わらぬ激しさである。

 NECが浮き足立たなくなると、次第に攻撃にもリズムが生まれる。後半12分に細田のゲインからサポートに入っていた吉廣がボールを受け取りトライ。前半からよく声をだし、チームをまとめていたBKの主役が、遂に報われた瞬間だった。

 その後も熱いタックルで神戸製鋼の攻撃を防ぎ、会場を盛り上げてはいたが、如何せんスコアは縮まらなかった。スクラムトライを1本奪われ万事休す。29ー12で何とか神戸製鋼が逃げ切った。 

神戸製鋼は相変わらずの神戸製鋼だった。ゲームのムラ、個々の選手の能力のムラ…。前半30分までの出来を考えれば、もう少し突き放せたと感じてしまう。 

そういう意味では、NECの方が「追いかけてみたい」と思わせてくれた。後半の熱いプレーがより安定して見せられれば、大物食いができるだろう。ここ数年大物選手の放出を繰り返しており、今年も村田、田村優がチームを去った。その中での奮戦であり、健闘であり、良いスタートダッシュを決められたことはもっと評価されるべきである。

しかし、まだ埋めきれていない穴がある。トヨタに移籍したSH・茂野の穴だ。この試合では2年目の木村、香港代表のリーが試合に出場した。しかし、両者ともまだチームのなかで取り残されている印象を抱いた。もちろん、二人の責任以上に、チーム編成の問題は責められるべきである(櫻井まで退団しているというのを、実はこの試合で初めて知った…)。 

茂野の穴はすぐ埋まらないだろう。しかし、埋めるための奮戦が見られなければ、復活へはほど遠い。彼らが新生NECの旗手にまで成長してくれることを期待しながら、次の観戦計画の算段を立てたいと思う

どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)