見出し画像

開発組織横断業務において強く意識していること (2/2)


前回のお話

前回は開発横断組織に所属する私が、
業務遂行時に意識している3つのポイントのうち2つを紹介しました。
今日はその続きで残りの1つを記載します。

  1. 共通化・統一化:情報の整理や比較を容易にし、混乱を避けるため、フォーマットやルールの統一化を行う。ただし、画一的な統一は避け、組織間のメリットデメリットを考慮する。

  2. 客観的な視点を持つ:特定の組織に寄り添いすぎず、全体を俯瞰する視点を持つ。これにより、適切な判断や組織間の業務負荷バランスの調整が可能になる。

各組織の情報をつなぐ、合わせる

各組織の情報をつなぐ、合わせることは、
対象プロジェクトや案件の中で唯一、
開発横断組織が貢献できることであり、
横断組織の価値を最大化できるところだと思っています。

以前、複数の開発組織と共同で進める案件が ありました。
各開発組織が運用するシステムは つながっており、
一連のシステムの中で ある作業をどこで行うか検討していました。
各組織に相談をすると担当システムの中で あればここ、
という提案はいただけるものの、
一連のシステムのなかでどこで行うのか最適かは判断できませんでした。

そこで、各組織のシステム情報をつなぎ、
どこで実施するのが最善かを横断組織で提案を作りました。
各組織の方は担当システムについてはプロであるものの、
関係組織すべてのことを知っている組織はありません。
開発横断組織が入り、各組織の情報を把握しつなげて
最適解を出すことは横断組織の腕の見せ所だと感じています。


まとめ

組織横断業務では以下3つの点を意識しています。

  1. 共通化・統一化: 情報の整理と比較を容易にするため、フォーマットやルールの統一を図ります。これにより、組織間の違いを把握しやすくなり、効率的な情報管理が可能になります。

  2. 客観的な視点の維持: 特定の組織に偏らない中立的な立場を保ち、全体を俯瞰する視点を持つことが重要です。これにより、公平な判断と組織間の業務負荷バランスの調整が可能になります。

  3. 情報の統合と最適化: 各組織の持つ情報を集約し、全体最適の観点から最善の解決策を提案することが、横断組織の最も価値ある貢献です。

横断組織は、これらの要素を適切に実践することで、
プロジェクト全体の効率と効果を高め、
組織間の壁を越えた協力体制を構築する重要な役割を果たします。
個々の組織では把握しきれない全体像を見渡し、
最適な解決策を導き出すことが、
横断組織の真価となっています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?