私の友達の作り方

みなさんは、自分流の友達の作り方ってありますか?

「友達なんて、いつの間にか自然に惹かれ合うものじゃない?」という面もありつつ、無意識のいつものパターンがあったりもします。

私にとっての友達作りを振り返った時、今の仕事の核となる他人の話を聞くようになったルーツが見えてきたので、記事に書いてみることにしました。


話題の合わない子供

私は小学生の頃から、友達と話題の合わない子でした。

クラスの他の子は、サッカーやらスーパーファミコンやら、ジャンプやバラエティ番組の話で持ちきりでした(と思っていた)。

私は運動は苦手、ゲーム機も持っていない、テレビもドラえもん以外はNHKばかり見ている家庭に育ったので、同級生との共通の話題が少なかった記憶があります。

自分の興味あるものが、他の人と違うなと感じていました。

その代わり、いろいろ習い事をしていました。ピアノ、水泳教室、教会学校、科学教室。小学4年生からは塾にも通い始めたので、忙しかったです。

暇な時は隣に住んでいた祖父母の家で過ごしていました。

そんな子供なので、アニメに描かれるような"親友"はなかなかできず、バス遠足とかの二人ペアを組む時などは辛かったです。


部活=友達作りの場

中学に入って"部活"というものを知り、なんとなく大人っぽく感じたので、何かに入ろうと思っていました。

候補は、陸上部か柔道部か吹奏楽部。

紆余曲折ありつつも、同じクラスの何人かが吹奏楽部の話題をしていたので、一緒に見学に行き、入部することにしました。

部活のシステムは自分に合ってました。
昼練と夕方の練習と、練習後に一緒に帰ったり、合宿・コンクール・発表会など、思い出を重ねる中で自然と連帯感も生まれ、ほとんどの時間を部活の友達と過ごしていました。

自分の好きなものを一緒に楽しみながら、自然と安心感や親しみを持てるようになるので、それ以降、高校・大学でも、まず部活に入って友達を作るのが自分の鉄則になりました。


社会人になってまた友達難民に

働くようになると以前の部活の友達ともなかなか会えず、また友達が居なくなりました。

会社の同期はいわばクラスメートで、自分の関心ごととは話題が合わず、なかなか友達は増えませんでした。

ある時、大学の同級生が行きつけの飲み屋さんを紹介してくれました。

友「俺のボトル、良かったら飲んでもええよ?」

なぜか、行きつけの飲み屋という響きに憧れの気持ちを抱き。「自分もボトルキープができる飲み屋さんを持ちたい」と目標を立てました。

ほどなくして渋谷のお店に通うようになりました。

何度か通ってボトルを入れるとマスターも名前を覚えてくれるようになり、いつ行っても誰か話す人がいる、という空間はかつての部室のような居心地の良い空間でした。

しかし、そこでも話題に困るのは変わりませんでした。


聞く体験の始まり

ある時、サッカーが好きな方と隣になったのですが、私はサッカーに関する知識がまるでありません。

チームや選手の情報は全くなかったのですが、「サッカーをやられていたんですか?」「いつからサッカーに興味が出たんですか?」などを聞いてみました。

競技そのものではなく、その方とサッカーの関係性についてなら、興味を持って聞くことができました。

わりとこの流れは話をしてくれる方が多く、相手の好きなことを好きになったきっかけを聞くという作戦であれば、話題に困らないことに気づきました。

また、転職を意識した頃には、今の仕事を選んだ理由をいろんな方に聞きました。なんとなく大学の学部の続きで始めた方もいれば、大きなキャリアチェンジをして念願の仕事についた方など、いろいろな価値観があるなあ、と感じました。

みんな自分の話をするのは好きなんだな、と感じました。


部活みたいな場所を作る

いろんな人と話ができる体験が増え、新しく人と知り合うことが平気になっていきました。

やはり自分の友達づくりの基礎は部活にあったので、何か同じ目的を持った仲間と集まれる部室のような場所を作りたいなと思うようになりました。

ちょうどその頃mixiやマッチングアプリが出始めたので、バンドを組むべくいろいろな方に声をかけ、バンドを組めるまで人が集まってくれたので、30歳の時に初めての自分企画のバンドを立ち上げました。

結成から10年以上が経ち、今も大事な友人たちです。

テレビや映画で描かれるようなドラマチックな友情かはわかりませんが、死ぬ時には「この人たちが友達だったんだなあ」と思える関係を、大切にしていきたいと思います。




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