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もやもやした気持ちを言葉にする

今の気持ちを聞かれた時に、よく使われる言葉がある。

好き・嫌い
おいしい・まずい
楽しい
感動した

他人に感情を説明するとき、ポジティブかネガティブのどちらの気持ちか、○✖️が分かりやすいので、便利な言葉だ。

一方で、自分の感情は、もっと解像度高く知っていても良いと思う。
自分はどこに「おいしさ」を感じているのか、「楽しく」感じる要素は何か、何が自分の心を「感動させている」のか。

「好きに理由なんかない」なんて言葉もあるけど、その理由を知っている方が、幸せを感じる打率が上がるような気がする。

私にとっての「おいしい」

「あのお店、おいしかったよ。」と人に話す時、自分が何においしさを感じたのか、言葉にしてみる。

甘辛い味付け(豚の角煮、鰻、てりやき)
辛すぎず、甘すぎず、油っぽすぎず(ニンニクとかは強い方がおいしく感じる)
食感(カレーライスの時の福神漬け、うなぎの時のお新香とか、ギャップのある食間が好き)

私にとって、"味の"おいしさ

とはいえ、目をつぶって口先だけでおいしさを感じてるのではないと思う。

一人よりも、好きな友達・家族と食べる食事
清潔感のあるお店
旅行先の特別な景色を見ながら食べる
綺麗に盛られた料理
店員さんが覚えてくれている
家から気軽に行ける場所

味以外の"おいしく"感じる理由

私にとっては、誰と、どういう場所で、どんな人が作った料理か、なども、おいしさに関連しているように感じた。

高級料理店では、素材の良さだけでなく、こういう気持ちよく食事できる環境も提供してくれているのだと思う。

一方で、誰と食べるかも割と"おいしさ"の重要度が高い気がする。
あまり親しくない会社の人と食べる高級料理もおいしいけど、気の置けない友達と食べるその辺の居酒屋の方が、満足度が高かったりする。

自分の「おいしい」はどこにあるのか、知っていたら幸せの打率が上がると思う。

自分の感情をコントロールできるようになる

自分が何に喜びを感じるか、自分自身は知っていた方が良いと思う。

何が起こると機嫌が損なわれるか気分が良くなるかを知っていることで、自分の感情に気づき、対策の行動をとることができる。結果的に感情をコントロールできるようになる。

気持ちをもやもやさせたままだと、対策が取れずに、感情に飲み込まれてしまう。


自分が何を楽しく感じているのか、感動するのか、なかなか他人に聞かれることはないけど、自分自身では知っていた方が自分をもっと楽しめる。


これ以上分解できなくなったところが自分の個性

小さな子供に好きの理由を聞いても説明はできないだろうが、気持ちを隠さないので表現はわかりやすい。
楽しければ笑顔になるし、嫌いであれば顔が曇る。

一方で、大人は好き・嫌いだけでなく、いろんな感情を経験してきているから、そのわずかな違いも言葉にすることができる。

カレーやハンバーグが好きだった子供時代から、香辛料や薬味のおいしさにも気づくようになっている。

自分の「おいしい」がわかると、よりその打率の高い食べ物・一緒に食べる人・食べる場所を選べるようになる。より満足できる時間が過ごせるようになる。

同じように、自分が何を幸せに感じるか、何に充実感を覚えるのかは、人によって違う。ネットで調べてもChatGPTに聞いても、答えは教えてくれない。

自分の体験をひっくり返して、自分の気持ちを思い出して、これ以上分解できなくなった時、最後に残ったものが自分の個性になる。


自分のクリエイティブを発揮させるヒント

自分が何に楽しさを感じ、美しいと思い、心揺さぶられるか、自分自身の言葉で理解ができると、それがクリエイティビティにつながる。

こんなお店があったら素敵だなあ
こんな音楽をライブでやったら盛り上がるだろうな
こんな文章を書いたら興奮して読んでもらえるかな

自分自身の心を揺さぶるものを知ってると、他の人の心にも触れられる可能性が高まると思う。
そうでないと、「みんなこういうのが好きなんでしょ?」と他人の真似事になってしまうから。


もやもやした自分の気持ちが言葉にできると、楽しいですよ。

今日の写真:私にとって「おいしい」度の高い豚汁



聞き屋では、毎月「聞き屋の日」と題してオンラインでお話をお聞きしています。
自分の気持ちを整理したい方、自分の個性を見つけたい方など、ぜひお話ししにきてください。


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