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弱者男性の逆襲

お久しブリーフ。

もう年末ですね。
今年の8月から一人暮らしを始めた事を免罪符に投稿をサボりにサボって4か月ほどが経過してました。それだけ充実した一人暮らしを謳歌していたのですが、散財に散財を重ねて現在はすっからかんです。春先まではしっぽりと暮らす事になりそうなので、久々の投稿とさせていただきます。



サルゴリラ紅しょうがピッツァマンダブルヒガシナユタ和牛解散千鳥漫才おぎやはぎ漫才バキバキ童貞ジョンソン脱法TV岩井結婚奥森皐月畠中熱愛

筆者が投稿してない間にこんなにも多くお笑いトピックが。ここ4ヶ月はテレビも殆ど見ずライブにも一切行ってないです。キングオブコントは後日TVerで見たり、THE Wはちゃんとリアルタイム視聴していたのでショーレース決勝ぐらいはインプット済みですが、最大のビッグイベントであるM-1については予選動画も5分の1程度しか見てない。予選で話題になっていたナユタとかもまだ見てない。

お笑いショーレースの雑感もギュッとまとめて書いておきます。

サルゴリラ優勝は流石に予想出来なかったなぁ。隣人もまさかM-1じゃなくてキングオブコントで決勝来るとは。推しのニッポンの社長も大健闘したし、ジグザグジギーには特別賞上げたい。それに比べるとTHE Wは順当過ぎる勝ち上がりだったな。紅しょうがとスパイクの1本目が飛びぬけて出来が良かった。梵天のツッコミなんかツボだったわ。

久々の投稿ですが今年も僅かなので、筆者的今年のお笑いのまとめに入らせていただきます。2023年のお笑いとはかなり疎遠だったのですが、疎遠なりにハマった芸人やコンテンツもあるので紹介。
アカデミー賞式で各部門ごとに受賞芸人と最後に大賞を書きます。




ノミネート


YouTube部門:春とヒコーキ (バキ童チャンネル)

ライブ部門:永田敬介

ラジオ部門:カラタチ (カラタチの最果てのセンセイ)




YouTube部門:春とヒコーキ

まぁこれについては筆者的というか、世のお笑いガチ勢1000人とかに投票させてもぶっちぎりで1位でしょう。それぐらい2023年のYouTube界隈で春とヒコーキの存在は際立っていました。代名詞であるネットのおもちゃと化した人達とのコラボを始め、性癖食わず嫌い王、ネットミーム総選挙、フィリピン旅、二郎や深谷ネギなどの食企画、変化球なクイズの数々、○○を語る回などなど・・・ニッチなテーマをあらゆる角度で企画にしてはスマッシュヒットを連発。湯水のようにアイデアが沸き上がっていたバキ童一行。テレビに殆ど出てない芸人のチャンネルが登録者数100万人を達成出来たのは”本当に面白いコンテンツ”を作ってきた証でしょう。

どこかの誰かしらがぐんぴぃの事を「令和のタモリになれる」と豪語していたような気がしますが、本当にそうなりそうな勢いです。現代のサブカルを網羅しつつ、確かな変態性に知性品性まで兼ね備えているその姿は、まさにタモリの様だ。そこにプラスアルファというにはおこがまし過ぎるぐらいに強キャラな相方の土岡。愉快な仲間達の範疇を飛び越えてる個性と名企画連発なスタッフ達(山田ボールペン、FAN、馬肉かなめ)。珍道中で出会った謎の仲間達(hocoten、リップグリップ岩永、大久保八億、ピーター、キモシェアハウスメンバーなど)。麦わらの一味的なノリでどんどん個性的かつ非の打ち所がない一行に仕上がっていってます。その内ジンベエ的な大物タレントが一行の仲間入りもあるのかな?(ゼパを・・・)

2023年のウイニングラン的な感じでオススメ動画を7選を貼っておきます。是非ご覧くださいませ。
2022年・2021年公開の動画もオススメは沢山ありますが、それも含めるとキリがないので今回は2023年公開縛りです。

当チャンネルの顔であるバキ童ことぐんぴぃの事を良く知らない方はまず彼の生い立ちを知って見たら俄然興味が湧くと思います。次に相方である土岡の生態について、といった順が正規ルートですね。

ネットミーム企画や下ネタ企画がベースのバキ童チャンネルですが、たまにあるこういった”語る回”では春とヒコーキの思慮深さ、そして噺手としての技量を堪能する事が出来、より支持をしたくなります。ここが他のYouTube界隈と一線を画す部分と言っても過言ではないと思ってます。下品な企画をウリにしてるユーチューバーは沢山いますが、どれもこれもやはりモラルや品性が終わってる人が多く後味が悪い動画が多いです。井口の言う通り、マジで逮捕され始めてるじゃん。しかしバキ童チャンネルは違う。変質者集団だけど、絶対的に紳士である。

名物のネット界隈のノリをクイズ企画に落とし込んだ動画。これはずっと見てられる。定期的にやってくれ。

これもまたネット界隈のノリを企画化。筆者はバキ童達と世代が近いので懐かしさを感じながら思い出し笑いしながら見てます。最後の大作コラは初めて知りましたが、あまりにも良すぎて鳥肌が立ちました。

名作コピぺが盛り沢山のこの回は視聴必須です。ショート動画でも同内容のハイライトシーンが沢山あるので、通学通勤中の電車内とかでサクッと見るのも一興です。コレきっかけでバキ童チャンネルを知りハマった層も結構いるのではないでしょうか。短い時間で手軽に笑いを摂取出来るのもバキ童チャンネルの良さ。
ぐんぴぃはTwitterでも頻繁にバズるし、SNSと相性が良すぎる。

まさに集大成。バキ童チャンネルがやらねば誰がやる、といった企画でした。解説の大久保八億の知識量も常軌を逸してます。そりゃ大喜る人たちでも面白いわけだ。海外版ネットミームを紹介してるい企画もあるので併せてオススメ。

そして何よりこのコラボは一番テンション上がったな。いやぁホントに今年いっぱいで終わるには勿体な過ぎる逸材のゼパネキ。
2023年はこの人もお世話になりました。何度も笑いと癒しを頂きました。


ライブ部門:永田敬介

「2023年は永田敬介が凄かったぞ」

東京のライブシーンを中心に追っている方であれば納得するはずです。

思えば2023年の初っ端に永田敬介の虜になった筆者。火をつけたのは1月に行われたライブ「吉本興業 ダイヤモンド軍 vs 人力舎 真空ジェシカ軍」の配信を観た時。自軍のエース格である真空ジェシカと吉住にネタをさせず、16分間独壇場で大爆笑を掻っ攫っていた姿は今も鮮烈に覚えています。筆者の大推しである真空、吉住がネタをしていないという事実など容易く許してしまうぐらいに永田敬介が強烈に面白かったのでした。結局、一年を通して一番笑ったライブでもありました。

そこから指で数えられる程度ではありますが、永田敬介が出演しているライブは優先的に観に行くようになりました。今年新宿の地にオープンした劇場「シアターマーキュリー新宿」でこけら落とし的なイベントの中に「永田敬介の夜」というライブがあったのでコチラも足を運んで観に行きました。小規模な劇場だったので、結構至近距離で永田を見る事が出来て大満足。ついでにスラッシュパイル片山さんも生で見れたぜ。

他にも配信専用のお笑い企画「永田敬介理解王」もかなり面白かった。川北がガチで永田の理解者である事も分かってアツかった。


この勢いに乗じてラジオも2023年から開設。当然全回視聴済み。ラジオの公開収録に行けなかったのはかなり悔やしい。ラジオ部門はカラタチにしましたが、面白さだけで語るなら同率優勝でもいいぐらいに面白いです。永田の独特ながら妙に納得してしまう自論がもう一度聞きたくて後日また聴いてみる、なんて楽しみ方が出来るのも絶望ラジオならでは。

他にも自身のYouTubeチャンネルを今年は活発的にアップしてくれたので概ね視聴しました。龍が如くシリーズのプレイ動画がかなりお気に入りです。「下ネタは強引であればあるほど良い」って自論は共感過ぎてめちゃクチャ笑った。下記動画の3:00辺りにその件があります。ラジオとYouTubeチャンネルは永田の面白い自論が豊富に散りばめられてるので彼に興味を持った方は是非視聴をオススメします!




ラジオ部門:カラタチ

「まさかラジオがここまで天職なコンビだったとは」

異色のダブルオタク漫才師として少し前に話題になり、筆者も”M-1の注目芸人”として以前紹介した事がありましたが、ラジオがこんなに面白いだなんて。Twitterでも呟いた通りオタクのブラマヨみたいな痛快な掛け合いが特徴のラジオです。

ゲストとして出演したシシガシラの脇田やゆにばーすの川瀬名人をはじめ、特に芸人界隈に最果てリスナーが多く、すこぶる評判が良いとの事です。その評判の良さと影響力を目に見て感じる事が出来たのは10月頃に行われたTBS主催の「#推し番きいてみ」キャンペーンの時。

おいおいコレは流石に、凄過ぎやしないか!?!?!?
明らかに最果てのセンセイが浮いてる。この錚々たるメンツの中に最果てのセンセイが4位にランクインって嘘みたい。『空気階段の踊り場』や『ハライチのターン』より上ってマジか。上位3番組は屋外広告の掲載をしてもらえるという特典があったのですが惜しくも逃してしまいました。奇しくも筆者も聞いている『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』に僅差で負けてしまうとは、複雑です。カラタチ大山曰く、真空との投票差が2票だったとか。

あっ・・・

最果てのセンセイは現在TBS主催のN93ラジオという括りに所属しており、きしたかの、パンプキンポテトフライ、金の国などの今注目の若手芸人と再生数などを競っています。筆者もカラタチは漫才師として一応注目していたので第1回からタイムリーに聴き進めていたのですが「これは、ニューラジオスター誕生の瞬間を目の当たりにしたのでは?」とほくそ笑んだものです。やっぱ話題になる少し前に知った時の快感はやめられないな。

流石に今年ブレイクしたきしたかのにはファンの規模的に敵わず、定期的に発表される中間報告で1位『きしたかののブタピエロ』2位『カラタチの最果てのセンセイ』の並びがすっかり定着しました。それでも開始前はパンプキンポテトフライ、金の国と比べると明らかにファン数や次来る感もなかったカラタチがラジオを通じて逆転していく光景はなんとまぁ鮮やかでした。今のカラタチファンって大半がラジオで勝ち取ったものなんじゃないかな。

面白さのみで測るなら『永田敬介の絶望ラジオ』と甲乙つけ難かったのですが、目に見えた結果と影響力の強さを加味してラジオ部門はカラタチの軍配としました。


以上ノミネートされた3組の紹介でした。
それではいよいよ、大賞の発表です。



大賞

永田敬介

今年筆者的に一番HOTだったのは永田敬介です。ネタや人柄に惹かれ、ライブやラジオ、YouTubeチャンネル・・・今年はとにかくなるべく永田敬介が出演しているコンテンツを追いかけた一年でした。2023年は本当にお世話になりました。

R-1の芸歴制限も解除され再びに野に放たれる事になった永田敬介。
M-1も一時的なユニットではありますが「コーツ」として今年は準々決勝まで勝ち進む事が出来ました。閉ざされたはずだったショーレースで結果を残す道もここへ来て開けてきており、今間違いなく追い風にのっている状態です。来年はより飛躍の年になる事を期待しています。3か月後のR-1決勝で旋風を巻き起こす永田敬介を楽しみに日々を過ごしていきます。






最後にこの記事のテーマでもある「弱者男性の逆襲」について。
筆者の悲壮な私情が盛り込まれてるので、気分がLOWな時はあまり見ない方がいいかもしれない。

弱者男性の逆襲

ここ最近SNS上でも度々上がっているキーワードの「弱者男性」。アレかなり嫌いな言葉なんですよね。類語で「陰キャ」「非モテ」とか、もっと飛躍するとそれこそ「童貞」とか。どれも決して言われて気持ちの良い言葉ではないですが「陰キャ」や「童貞」といった言葉には”笑いに変えられる”ニュアンスが含まれてるのでまだマシ。けれど「弱者男性」という言葉には悲壮しかない。誰にも迷惑をかけず、誠実に生きてきただけなのに、「不良品」「欠陥人間」「負け組」の烙印を押されたような気持ち。世間一般で言われてる「弱者男性」って往々にしてそんな感じがして、とてもやるせない。理不尽にもほどある。「弱者男性」という言葉が生まれるという事は逆の「強者男性」の存在がより際立っている現代。「陰キャと陽キャ」「モテと非モテ」。二極化をヒリヒリと感じながら過ごす日々。あぁしんどい。やってられない。

今回紹介した3組が2023年に一気に支持者を増やしたのも、こういった二極化の格差に生きにくさを感じてる人達が増えていっているというのが背景にあるんじゃないかと思ってます。3組共世間一般的には「弱者男性」に該当する特徴を持ち合わせており、肩身が狭く息苦しいはずだった立場の人達。しかしそれを芸人としてストロングポイントに変え、笑い飛ばしてくれる姿に勇気づけられたり、心の拠り所にしていた人達が大勢いたのではないでしょうか。逆に今回紹介した3組の芸人のお笑いをまだ堪能していない弱者男性の方がいましたら、是非堪能してみてください。きっと心の拠り所、支えとなると思います。





やはりM-1が1年のお笑いを決める?


思えば、M-1優勝コンビの芸風が翌年のお笑い界に一気に波及する現象。ウエストランドの優勝が引き金になり、「弱者男性の逆襲」が2023年のお笑いのテーマだった。強引な結びつけではありますが、我ながら合点がいきます。井口ありがとう。この時期になって今年のお笑いを振り返ってみると、キッカケはM-1からだった。それが現在のお笑い界のサイクル 。M-1の影響は恐ろしい。
(しかしそろそろM-1フィーバーもほとぼりが冷める時期かなと思ってたり)

いよいよM-1決勝当日ですが、このM-1優勝コンビの芸風が翌年に波及される現象を考慮すると、、、やっぱり真空ジェシカが優勝してくれたら大きなうねりが生まれそう。令和ロマンでもいいかもな。さぁ今日は大人しくお家でM-1だ。


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