こんなの自分じゃない

パーソナルトレーナーの山口哲也です。今日のテーマは『こんなの自分じゃない』ということでお話ししたいと思います。僕は公務員からパーソナルトレーナーに転職して現在6年目のトレーナーです。

■職場で『演じていた』自分

これは僕がパーソナルトレーナーとして働いてきた中で感じたことです。

過去の僕は、職場の人間関係で上手くいかなかったり、自分が本当に感じていることを伝えられない部分があって悩んでいました。

僕はもともとクライアントさんからの評価や職場でのスタッフからの評価、会社からの評価が気になるタイプでした。

それもあり職場の中で求められている役割的に真面目にきっちりやる、しっかり者キャラを演じていました。でもそれって自分の本来持っている性格とちょっと違うキャラを演じて無理してたので消耗して疲れちゃったんですよね。

■本来の自分との乖離

当時はそこまで自分では考えていなかったんですけど、職場の役割としてしっかり者キャラを求められているからそれをやっているだけで、職場での自分は本当の自分じゃなかったわけですよね。

普段の自分とあまりにも乖離してくると、いくら周りから評価されたとしても職場での自分が好きじゃなくなってくるんですよね。

そうなると自信を持って仕事するということができなくなってきます。僕にもそういう時期がありました。

でもあるとき気付いたんですよね。

こんなの自分じゃないと。

もう周りの評価とかどうでもいいから、自分の本当にやりたいことや本来の自分、自然体の自分でやっちゃえと。

そうなるまでにも紆余曲折あったわけですが・・・

今は変に周りに気を遣わずに仕事するということができています。

■店長経験と辞めるまで

パーソナルトレーナーに転職して3年目から店長を任せてもらっていましたが、今年の1月末までで店長という役割は辞めさせてもらいました。2月以降はスタッフの一人として働いています。

やっぱり店長として働いているとお店全体のことを考えるわけじゃないですか。スタッフ一人一人の働きやすさや自分のクライアント以外への気配りなどいろんなことを考えながら働いていました。

パーソナルトレーナーとしての仕事プラス店長をやってたんで、自分としてはトレーナーとしてのセッションに集中したいという想いがあったんですよね。

振り返ってみると店長をやるっていうこと自体がそんなに得意なことじゃなかったです。もともと、まとめ役なんかはそんなに得意じゃなかったので。苦手なことを無理して頑張ってやっていました。

■スポーツと努力

店長をしているときも表面的には職場の人間関係は上手くいっているように見えていたと思います。揉めごとも一切ないし、スタッフの仲自体は良かったですからね。

ただ僕自身の問題ですよね。僕自身が本当の自分をさらけ出せていない状態だったので、その状態で会社から評価されたり、クライアントから評価されたりスタッフから「店長として山口さんがやってくれてやりやすいです」と言われても、自分を削ってやってるのでそれを素直に受け止められなかったんですよね。

今考えたらそこまで無理して頑張らなくても良かったなぁと思います。

ですが当時の自分はきっちりやらなきゃ、役割を全うしなきゃという想いが強くて自分を削ってまで頑張ってしまっていました。

僕は小学校から野球を始めて、社会人になっても続けていたんですけど、スポーツの世界って『頑張って努力して結果を出すのが正義』という共通認識があるじゃないですか。その流れを社会人になってからも仕事の面で努力して頑張ってという流れをずっと続けていたんですよね。

それで上手くいく人とか、それが合ってる人は全然いいと思うんですけど、僕の場合はそれだと限界が来ちゃいましたね。

頑張るっていうのも限度があるし、努力するっていってもそれで全てのことがうまくいくわけじゃないですからね。

僕は限界が来てしまったことが働き方もそうだし、自分の生き方自体をシフトするきっかけになりました。

今は自分の本来持っている性格、資質を活かして『頑張るポイントをちゃんと見極める』ということを意識して生活しています。

本来の自分に合った生き方ができてくると、仕事するのもそうだし、普通に生活してても以前より生きづらさ、息苦しさ、居心地の悪さのような、なんとなくずーっと感じていたものが少しずつなくなってきました。

■働き方の変化、そして人生の転換点

そして僕は3月末で今まで働いていた会社を辞めて、4月からフリーランスのトレーナーとして働いていくことを決断しました。

フリーになると勤務時間も今までの半分以下になるので、出来た時間で自分を整えたり、自分自身の人生をより満たしていくために、4、5月を過ごしたいと思っています。

そういう意味では、僕は今、人生の中でも転換点と呼ぶべきポイントにいます。

何かに集中してガーッとやる時期も大事ですが、一方でちょっと立ち止まってみて、自分の人生について考えたり、振り返ったりするタイミングも大事だと思います。

公務員からパーソナルトレーナーに転職した時にも、一度立ち止まって考えるタイミングがあったし、今回もそうですよね。

人生で2度目の立ち止まって考えるタイミングです。

僕は今後も、同じように立ち止まるタイミングがきた人向けに、自分が今まで人生で経験してきたこと、学んできたこと、感じてきたことをシェアして、そういう人たちの力になれるような活動を増やしていきたいと思っています。

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