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螺旋の階段を上がりながら

何も変わらない時
変えようがない時

無力感と共に

なんだか
同じような出来事を
ぐるぐると繰り返しているような気分になる

同じような出来事に見えて
微妙に変化しながら
気がつくと
見える景色が変わっていることがある

先週ふと「螺旋の階段」という言葉が浮かんだ


螺旋階段は
真上から覗きこむと
登っているはずの人は、ただぐるぐると回って元の場所に戻っているかのように見える

だが、横から見ていると高い位置へと登っているのがわかる

ヘーゲルが提唱した「螺旋的発展」

物事は一通り変化・進化を遂げると
また原点に戻る

夜にひっそり、
どこかの店でお茶を飲むことさえ
ままならない時が長く続いている

息がつまるようなこの時間は
ぐるぐるとまわりまわって、
どこまで私たちを連れていくのだろう

何も変わらないけど、変わっているのかもしれない


青い空に流れる雲を見送りながら

ゆっくりと歩きだそう

もう、いらなくなった荷物を降ろし

螺旋の先に向かって

良い週末を

 

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