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アドラー心理学の基本前提

物事を考えたり、判断したり、行動したりする際、
「アドラー心理学」の立場から行っているかどうかを判断するには、
以下の基本前提(basic assumpsion)から考えていくことになる。

1.個人の主体性
2.目的論
3.全体論
4.社会統合論
5.仮想論

(順番や名称は場合によって異なる)

アドラー心理学が他の心理学と大きく異なるのは、「思想」がある点だ。
つまり「幸福とは何か」という問いに答えを持っている。

他の臨床心理学理論では、
何が幸せかを決めるのはクライエント(相談者)であると考える。
したがって、幸福とは何かという問いに対する答えは持っていない。
このことから、アドラー心理学はいわゆる”宗教”と呼ばれることもあるし、
アカデミックな立場から批判を受けることもある。

しかしそれでも、
100年前から対人関係の悩みに対して解決策を導き出してきたし、
提唱者であるA.アドラーが世界で初めて
公的な児童相談所を創設したこと等によって世界に貢献してきた。

常に日常生活における実践的なアプローチを続けてきたこの心理学を学ぶ価値は、
心理臨床を生業にする上でとても有用だと思う。

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