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【薬学部】志望校を決める前に調べてほしい3つのこと

薬学部志望の高校生の皆さん!突然ですが、なんとなくで志望校を選んでいませんか?
「偏差値が届きそうだから」「大学が有名だから」「薬剤師なれれば大学はどこでもいい」などの理由で志望校を決めているとしたら、ちょっと待って!

薬学部は少し特殊な学部なので、安直に志望校を決めると後悔することになるかも…?少しでも引っかかった人はぜひこのnoteを読んでってください

※この記事は筆者が知る範囲でのことをまとめているため、全ての大学で適用されるわけではありません。必ずご自身で最新の情報を調べるようにしてください


自己紹介

そんな記事を書くぼくは何者?ということで簡単に自己紹介です。

大学:国公立薬学部3年生(4年制学科)
理社選択:物理、化学、地理B
得意科目:化学、英語、古文
予備校:通ってませんでした。東進の短期講習だけ。

以下蛇足
趣味:一人旅、料理、ゲーム
得意料理:麻婆豆腐、ビーフシチュー、生姜焼き
最近の過ごし方:朝から晩まで研究室。春休みなにそれ美味しいの?(泣)
好きな季節:秋
好きなアーティスト:tayori、ロクデナシ、しほ、vivid lila、ヨルシカ、『ユイカ』、天月、tuki.


このnoteは以下の3部構成になっています

①あなたはどうして薬学部へ?
②薬学部の志望校選びの注意点3つ
③実際に通っている学生に話を聞こう!


ぜひ志望校選びに役立ててくださいね!





You は何しに薬学部へ?

ふざけた見出しだけど真剣な質問です!笑

あなたはどうして薬学部に入りたいんですか?
薬剤師になりたいから?それとも学問として興味があるから?

自分の気持ちをはっきりさせることが志望校選択の第一歩になります(詳しくは「6年制と4年制」の項目で詳しくお話します)


薬にまつわる職業といえば薬剤師、ですが他にも薬学部を卒業した人の進路はたくさんあります!

医薬品を開発する研究者、化粧品会社(!!)、食品会社、国の麻薬取締官、公衆衛生を整備する公務員など、もしかしたら薬剤師以外にもあなたのなりたい職業があるかもしれません。

実は、薬剤師になるわけではないのなら薬剤師免許はそれほど必要ないと言われています

調剤薬局や病院で働く薬剤師になりたいわけではなく、なんとなくで薬剤師免許を取ろうとしている人はぜひ実情を調べてみてください

もちろん薬剤師は素晴らしい職業ですし、国家資格なので「再就職・転職がしやすい」というメリットもあります。ぼくの同級生の中には、親から薬剤師資格は取りなさいと言われて、薬剤師になるつもりはないけど6年制に通っている人がたくさんいます。

ただ、医薬品業界の会社は福利厚生や産休・育休制度が充実している傾向にあるようなので、薬剤師にならないからと言って自由が利かないわけではないと思います。

こういった事情も踏まえて、「自分は薬剤師になりたいのか、なりたいならなぜなのか」を真剣に考えてみてください!



薬学部特有の志望校選びの注意点3つ


6年制と4年制

薬学部には6年制学科と4年制学科があります。このうち6年制を卒業した人だけが薬剤師国家試験を受けることができます。そのため、6年制は薬剤師になるためのコース、4年制は薬の研究者になるためのコースだと一般的に言われています。4年制は、修士課程に進学する人が多いため、実際は6年間通うことになります。

6年制では病院や薬局での実習がありますが、4年制ではその分研究にかけられる時間が長くなり成果が出やすくなります(6年制が全く研究をやらないわけではありません)。

大学によって学科の有無や募集定員、また学科ごとのカリキュラムが違います。また、入学後に成績によって振り分けられるかそもそも入試が違うかなども大学によって違います。

そのため、志望校選びの段階からどちらの学科に進みたいか決めるのは大切なことです。

気になっている大学のカリキュラムや学科ごとの募集定員をぜひ調べてみてください!


国家試験の受験者数や合格率を知るべし!

薬剤師を目指している受験生に必ず見てほしいものがあります

厚生労働省 医薬・生活衛生局
「第108回薬剤師国家試験 大学別合格者」令和5年3月22日
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001074357.pdf

これは厚生労働省が発表している薬剤師国家試験の大学別合格率です。
これを見ると大学ごとの様々な特徴が見えてきます。ポイントを何個かピックアップしてお話します

何人が試験を受けているか
…その年の受験者数を見ると、学年のうち何人が試験を受けたかが分かります。6年制の生徒数に対してこの数字が極端に低いと、大学の中で足切りを受けている可能性があります(後述)

また、東京大学の欄を見てみると、受験者数が8人ととても少ないですよね。これは、東大薬学部80人の中で、6年制の定員が8人ととても少ないためのようです。それだけ4年制(研究)に力を入れているということですね

同様に、国立大学の受験者数は私立大学に比べて少ない傾向にありますが、これは1学年の人数が少ないだけではなく、4年制学科の割合が高いことも関係していそうです

合格率は?
…合格率は、偏差値だけではなくどれだけ国家試験の対策をしやすい環境が整っているかということにも関係します。
例えば、ある大学では試験の前1年ほど勉強に専念できるのに対し、別の大学では研究が忙しく最後の数か月しか勉強に専念できない、ということがあるかもしれません


私立特有?卒業試験や留年の闇

これは私の大学では聞かないのでまた聞きの情報にはなってしまうのですが、私立の薬学部では単位を落としての留年や卒業試験で落ちると国家試験を受けさせてもらえない、という実態があるようです
(もちろんすべての薬学部がそうなわけではありません)

単位を落とすのは本人の怠慢も原因でしょうが、中には理不尽な科目が存在するのも事実です。

国家試験に落ちてしまい就職できず、もう1年国試に向けて頑張ることを「国試浪人」と言うそうですが、そういったことはもちろん回避したいですよね。

留年率や卒業試験の情報は、入学前に必ず集めておくようにしましょう


実際に通っている人の話を聞こう!!

ここまで志望校選びで気を付けてほしいことを書いてきましたが、いかがだったでしょうか?

何回か触れたように、薬学部では大学ごとに異なることがだくさんあります。気になる大学の情報をインターネットで調べるだけではなく、実際に通っている人を探してたくさん話を聞いてみてください

入学してからでないと分からない、けど学生生活に大きな影響が出る情報がきっとあります。

なんとなくで大学を決めるのではなく、たくさん調べて後悔のない志望校選択をしてくださいね!

何かお困りのことや薬学部の話を聞いてみたい!などありましたら、TwitterのDMにお寄せください

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