<登壇>Webを理解する勉強会でネットの海に潜ってみました
2020年7月17日、自社メディアを運営されている企業様にて、Webに関する社内勉強会の講師をさせていただきました。
最初のご依頼時は、Web制作者や運営者に向けてアクセス解析のことを教えてほしいという内容。
うん、それなら既にレジュメはあるし何度もやってるのでサクッとできる。
そこそこ余裕こいて講師をお引き受けしましたが…
事前のお打ち合わせでいろいろヒアリングさせていただいたところ、社内でもっとWebへの理解を深めていきたいという背景がチラチラ。
そこで、アクセス解析を少し厚めにしつつ、
「Webについて理解を深める」
というテーマでお話することにしました。
これまでWeb関連のセミナーとしては、SNS活用やアクセス解析やSEO対策のレクチャーなどは開催してきましたが、「Webについて理解する」という広いテーマは久しぶり。社外向けでは初めてです。
2020年。
紙媒体からWeb媒体にキャリアチェンジしてちょうど10年。
この10年を振り返るだけでも膨大な情報量です。
というわけで改めて、私自身もネットの海に潜ってみました。
コポコポコポ…
このnoteでは備忘録がてら、その勉強会の内容をざっくり残していきます。
「ネットは広大だわ」
このセリフはクリエイターにもファンが多いアニメ「攻殻機動隊」の名ゼリフです。
(残念ながら今回参加された皆さんご存知なかったようですが^^;)
ホントね、どんどん広大になっていきますよね。
いろんなツールが生まれては消え、消えては生まれ。
まるで海の泡のように。
さらに、このコロナ禍の急速なオンライン化により今までネットから遠かった人たちも否応なしにネットの海に出ることになり、今までプロしか使わなかったツールが一般開放されたりもしました。
2020年の世界の情報量は40ZBにも60ZBにも到達すると言われています。
1ZB(ゼタバイト)は世界中の砂つぶの総数だそうです。
なんですかZBって。
MBの何乗ですか。
計算する気にもなりませんね。
八戸にある小さな海水浴場、蕪島の砂を数えるのだって無理ですから。
情報量、恐ろしい。。
(そしてこの瞬間もこうやって情報量を産出しているのです…)
そんな広大なネットの海をどう泳いでいくのか。
泳ぐ意味、泳ぐ目標、泳ぎ方を知る時間としてみたのでした。
第一章:アクセス解析を理解しよう
(ちょっと唐突ですが、まずはアクセス解析の話をという事でしたのでw)
Webサイト制作や運営などは既に行われている企業様でしたが、アクセス解析の内容やその重要性を改めて、関係者全員で理解したいとのこと。
なんとなく運営ではなく、きちんと理解したうえで先に進みたい。
なんとなく運営できてしまう、なんとなく誰でも作れてしまうWebメディアに危機感をお持ちの方はあまり多くない気がします。
ですので、今回この社内課題に対峙したご依頼者様に、敬意を表します。
アクセス解析の内容や重要性の説明は簡単だけど、その根拠だったり背景だったりまではなかなか知る機会がないですよね。
というわけで今回はアクセス解析の”レクチャー”ではなく、”理解”を優先した方がいいだろうと考え、根拠をもとにその重要性をご説明しました。
アクセス解析の目的の多くは「Webサイトの改善」です。
Webサイトは本来、そのサイトを作った目的、サイトで成したい目標などがあるハズです。
誰に、何をどのように見せて、どうなってほしいのか
KGI(重要目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)、アクションプランを策定し、その手段の一つであるWebサイトにはどのような目的をもたせ、誰に、何をどのように見せて、どうなってほしいのか。
これを明確にしておく必要があります。
その上で、定義した目的を現在のWebサイトが満たすことができているのか、その要因は何なのかなどの”効果検証”を行うことができるのがアクセス解析となります。
そのアクセス解析の結果に基づき、次の施策や改善策を立て、実行し、また効果検証をする。
そうやってPDCAを回していくことで、目的を達成するWebサイトへと成長させていくことが大切なのです。
しかしこのアクセス解析を十分に行っていないWebサイトはとても多い。
Webサイトを公開して終わり。
これではWebサイトだけではなく、事業も成長しません。
制作会社によっては、このアクセス解析を月額保守に含んでいるところもあります。
サーバー保守、Webサイトの修正や更新、アクセス解析によるレポートの提出と改善策提案→実行。
本来、Webサイトを運営するのであれば、このサイクルが必須です。
Google Analytisでユーザーの行動を、Google Search Consoleでユーザーの心理を知る。
そのWebサイトはユーザーの欲求を満たしているか否か。
それがWebサイトの成功の鍵となります。
もしこれを読んでいるあなたが企業のWeb担当者様であれば、制作会社様との保守に料金を上乗せしてアクセス解析レポートをもらってください。
もしくはアクセス解析のみ別の業者でもいいでしょう。
これを読んでいるあなたが制作会社など支援側であれば、
クライアントとの月額保守費の料金更新を打診し、アクセス解析を入れ込んでいただきたいと思います。
制作に忙しくてアクセス解析まで手が回らないのであれば、そこのみ外注でもいいです。
ぜひクライアントの事業目標達成のため、Webサイトの成長を促してさしあげてください。
Webサイトは公開することが目的ではなく、コンバージョンしてなんぼですから。
第二章:Webの背景と"Google"のことを知ろう
今やSNSをはじめ情報発信のためのツールはそれはそれはものすんごい数です。そしてWebサイトを閲覧するためのブラウザに限定しても、GoogleやSafari、Edgeなどさまざま。
しかし、検索エンジンのシェア率トップは圧倒的にGoogleです。
私が今まで見てきたアクセス解析でも、例外はありません。
Webサイトは、Googleに評価してもらい、検索結果に表示してもらって、やっとユーザーに見てもらえることが多いものです。
なので私たちWeb制作者は運営者は、その”Google”について知っておく必要があります。
なぜGoogleに評価されたいのか、評価されるためにはどのような対策が必要なのか。さらに、そのために知っておきたい知識。
などを、今回の勉強会ではお伝えしました。
海でルールを冒したら、海の神様がお怒りになります。
ネットのルールを冒したら、Googleからペナルティをくらいます。
ネットで商売する以上、Googleの想いや理念を知る必要がある。
自然なことですよね。
ちょっと飽きる内容かなとも思いましたが、なんでGoogleを知らなければいけないのか、そしてGoogleについて理解を深めたところでさて私たちWebに関わる人間はどう振る舞えばいいのかをご理解いただけたかと思います。
今回も皆さん前のめりで聞いてくださっていたので、とりあえず一安心でした。
第三章:Webサイトの存在意義を考える
アクセス解析が必要なのは分かった。
Googleを知ることが大切なのも分かった。
で、SNSとかGoogleマイビジネスとかで事足りる時代、Webサイトって必要なの?
というわけで、Webサイトの存在意義にも言及。
Webサイトというのは、企業にとっては24時間働いてくれる営業マン、制作会社にとっては飯の種なので、Webサイト不要論は死活問題です。
とはいえサイトがなくてもビジネスは成り立たせようと思ったら成り立たせることができるのも事実です。
これについては様々な議論がありますが、私自身はやはりビジネスとしてのWebサイトは必要だと考えます。
(ワラビノーツのサイト早く作らにゃ…大汗)
なぜ必要なのかを根拠に基づいて、様々な資料と共にお伝えしました。
Webサイトの制作者なり運営者なり関わる人は、なぜ今Webサイトを作っているのか、Webサイトじゃなければダメな理由は何なのか、意識しながら作業を進めてほしいと思います。
第四章:ワラビノーツの事例紹介
弊所への相談は、制作会社時代だったらほぼお受けしてなかったであろう内容です。
忙しい制作会社時代であれば
「そんなん保守内容に入っとらんわ!」
「契約外!」
「別料金!」
「自分でググれやぁぁ!!」
などと思っていたようなご相談を、ワラビノーツではお受けしています。
いや、そういうご相談に答えたいからこそ、ワラビノーツを作ったのです。
多種多様なご相談の中からさらっとご紹介できるもののみピックアップしてお伝えしましたが、自分でまとめながらもその多様さに改めて驚きましたw
これはいつかまたnoteにまとめたいと思ってます。
これを書いてる昨日今日も楽しいご依頼がありました。
いやーワラビノーツってホント楽しいな!(自画自賛)
最終章:質疑応答100本ノック
前半一時間は講義、後半一時間は質疑応答で構成。
これ、質疑応答が盛り上がらなかったらヤバイ構成です。
講座を依頼してくださった担当者様も質問を考えておいてくださったようですが、参加された皆さんから時間いっぱい質問が止まらず、うれしい悲鳴。
私としては質問の100本ノックを受けている気分でした。
お望みの回答ができたかは気がかりですが、とりあえずはいただいたご質問すべて打ち返すことはできたのではないかと。
講義終了後もうれしい感想をいただけてひと安心です。
全部録音しておけば良かったなー…^^;
おまけ(ちょっと宣伝)
今回の勉強会では、メインテーマであるアクセス解析の重要性を軸に、Webが広がった背景とGoogle、無料で情報発信できるツールが多様化しているこの時代におけるWebサイトの必要性、アクセス解析やSEO対策は何のためか、効果はあるのか、などなどを一貫して学んでいただきました。
そこそこ手応えがある講義となったので、今回限りはもったいない。
さらにこの講座を通じて、いろんなWeb関係者と、いろんなディスカッションをしてみたい。
というわけで、
Web事業をもっと強化したい、
お客さまのニーズへの答え方がむずかしい、
アクセス解析が苦手だ、
などの課題をお持ちの制作会社様、
自社内でWeb周りを賄っている、
アクセス解析やSEOの重要性や利用価値を学びたい、
SNSの活用の仕方に悩んでいる、
という企業様や団体様など
社内勉強会の講師依頼、お待ちしております。
実例を交えてお伝えしますのでお分かりになりやすいかと思います。
一緒にネットの海に潜ってWebのことを根本から理解してみませんか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?