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朝のさざなみ読書会〜時間をシェアすると豊かになれる〜

2023年12月、福岡県糸島市の前原商店街にあるカフェSAZANAMiさんで、毎週火曜日に開催した「朝のさざなみ読書会」。好評につき、2024年1月に続編を開催することになりました。続編では、3回にわたって「限りある時間の使い方」のPART2「幻想を手放す」を読んでいきます。

前回の読書会の様子はこちらです。

1月23日(火)は、第10章「忙しさへの依存を手放す」、第11章「留まることで見えてくるもの」、第12章「時間をシェアすると豊かになれる」を取り上げました。その中で印象に残った部分を少し紹介したいと思います。

ほんの少しの量を、毎日続ける

第11章「留まることで見えてくるもの」では、忍耐を身につける3つのルールが紹介されています。

そもそも、なぜ忍耐を身につける必要があるのか?「忍耐」という言葉にはネガティブな響きを感じる方もいるかもしれません。

しかし、この本の中では、誰もが急いでいる現代において急がずに時間をかけることができる人は、大事な仕事を成し遂げることができると書かれていました。まさに「急がば回れ」ですね。

私は、3つのルールの2番目に挙げられていた「小さな行動を着実に繰り返す」が気に入りました。その逆は、いわゆる一夜漬け。全く行動しない日もあればたくさん行動する日もあるというやり方では、焦りの中で取り組むことになり、その結果、成果の質も落ちてしまいます。適切なペースを掴み、着実な成果を上げるには、毎日短い時間だけ取り組む方が良いということが書かれていました。

実は今、毎日21:00〜21:30の30分間を「自分のための時間」と名づけて文章を書く時間に充てています。というもの、他者の話を聞く、他者のことを発信する、他者のやりたいことを言語化する…気づくと今日1日やったことは、他者のためのことばかりだったな、と思う日があったからです。

他者に接するように、自分で自分の声を聞いているだろうか、自分のことを発信しているだろうか、自分のやりたいことを言語化しているだろうか。どうして自分のことを後回しにするんだろう。どうして自分の力を自分のために使っていないんだろう。

そんなことを思ったのです。

この「自分のための時間」も、適切なペースを掴むために30分で切り上げるようにしようと思いました。

たっぷりと時間をかける

私は「決断力と行動力がある」と言われることが多いのですが、これは「先を急ぐ傾向にある」ということもできます。そんな私には次の文章が響ました。

現実を早めようとするのをやめて、現在地を楽しもう。長く連れ添った夫婦のように誰かを理解するには、動目の前の相手と長年結婚生活を続けなくてはならない。ひとつの土地やコミュニティに深く根づく体験をするには、動きまわることをやめなければならない。
かけがえのない成果を手に入れるには、たっぷりと時間をかけることが必要なのだ。

私はまさに今、会社員をやめて新しい働き方のペースを掴む渦中にいるのですが、「かけがえのない成果を手に入れるには、たっぷりと時間をかけることが必要だ」という感覚を持っておきたいと思いました。

フィジカルな世界で人との一体感を味わってみる

第12章の「時間をシェアすると豊かになれる」は、私も常々感じていることです。私の同世代の中には、仕事や子育てに忙しい日々を送っている人も多いので、「1人の時間が欲しい」という声をよく耳にします。(もしかしたら「1人の時間が欲しい」という意味ではなく、「休みが欲しい」という意味なのかもしれません)一方で、1人の時間をたっぷり持っている私は、1人で過ごす時間よりも誰かと過ごす時間の方が豊かだと思うのです。

誰かと一緒にご飯を食べる、誰かと一緒に集まって考える、誰かと一緒に美しい景色を見る、誰かと一緒に本を読む。

日程を合わせたり、意見をすり合わせたり、効率が悪いこともあるかもしれませんが、やはり誰かと一緒に過ごす時間は良い。対面だとさらに良い。コロナ禍でリモートワークになり、さらに、会社に所属しなくなったことで、誰かと一緒に過ごせるということのありがたみを強く感じるようになりました。

本の中に「フィジカルな世界で一体感を味わってみる」という表現が出てくるのですが、その例の一つに合唱が取りあげられていました。私も高校時代に合唱をしていたので、合唱はまさにそんな時間だなと思います。1人で歌うことはそんなに好きではないのに、他のパートの人と声を合わせることが楽しくてたまらなかったことを思い出しました。

この本の言葉に出会い、合唱を「フィジカルな世界で一体感を味わう時間」と捉え直すことができたことを嬉しく思います。


次回、1月30日(火)で朝のさざなみ読書会の続編も最終回。楽しみたいと思います。


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