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210205【香港15days】「衆新聞」:わずか10人だった編集部に、中国報道プロたち10人を受け入れたツワモノメディア

「香港国家安全維持法」(以下、国家安全法)に揺れているのは、もちろんメディアの世界も同じ。同時に香港では毎日のように「政治事件」が起こっている。それをいかに伝えるか、どういう視点で伝えるか、どこまで深く掘り下げるか…が、メディアごとにかなり違う。

だから、香港事情をチェックするには一つのメディアだけを読んでいてもわからないことが多い。それは親中メディアか否かだけではない。非親中派メディアだけでもさまざまな掘り下げ方があるからだ。

特に2014年の雨傘運動以降、香港では飛躍的にネットニュースサイトが成長した。

今香港に入れない日本のメディアは中国、あるいは日本から香港のメディアを参照することが多いが、日本のマスメディアは伝統的な新聞メディアを重視する傾向が強く、逆にフリーの書き手に書かせて構成されているメディアはオンラインの刺激的な書き方をするものを選んでニュースソースにしている。

実は全体像を掴むには、メディアごとのバランスが非常に肝要となる。もちろん伝統メディアだけではだめで、だからといって若者がよく口にするネットメディアだけでもだめなのだ。

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