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月刊「読んでみましたアジア本」

日本で出版されたアジア関連書籍の感想。時には映画などの書籍以外の表現方法を取り上げます。わたし自身の中華圏での経験も折り込んでご紹介。2018年までメルマガ「ぶんぶくちゃいな」(…
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2023年10月の記事一覧

【読んでみましたアジア本】「絶縁」をキーワードにアジア作家9人が競作/村田沙耶香、アルフィアン・サアット、郝景芳ら『絶縁』(小学館)


いやー、のっけからだが、非常に面白いコンセプトの一冊だった。アジア各地の作家が1つのテーマに沿って書き下ろした作品がまとめられているのだ。

参加した9人のうち、筆者は中国の郝景芳(ハオ・ジンファン)、またこの連作コンセプトの発案者でもあるという韓国のチョン・セランの作品はこの「読んでみました」でもこれまで紹介してきた。その他はアルフィアン・サアット(シンガポール)の名前はどこかで耳にしたことが

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