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「香港 ほんこ〜ん」vol.1(〜2019/5まで)

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中国と違い、マスメディアがきちんと追えていない香港社会事情。わたしが2019年5月末までに配信した香港事情関連の記事をマガジン形式でまとめておきます。以降は1年に1冊の形で別途マ…
日本のマスメディアで香港に常駐記者を置いているメディアは少数です。また、記者を常駐させているメディ…
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2022年1月の記事一覧

220128 「週刊金曜日 1月28日号」寄稿:香港社会の今 「選挙権」に続き奪われる「知る権利」

現在発売中の「週刊金曜日」に、香港のネットメディア「立場新聞」と「衆新聞」の閉鎖について書きました。

実はわたし、2017年の香港返還20周年の年に香港ネットメディアの取材をしたんですよね。その時、偶然メディア関係者から「そういえば、またネットメディアが旗揚げするよ」と聞かされて、そのときはまだ「衆伝媒」という仮称だった「衆新聞」の編集長に設立の背景などについて深いお話を伺っていました。

閉鎖

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220128 「ダイヤモンド・オンライン」寄稿:香港政府高官がコロナ対策完全無視!大事なのは中国要人か行政トップか

なんどもなんども書いてきましたが、2021年は年初から年末まで香港市民にとって悪夢のような1年でした。

皆が社会を変えてくれると期待した民主派活動家がほぼ全員逮捕され、その後も社会的に信用されてきた弁護士や政治家が次々と逮捕され、ほとんどの人たちが口を封じられてしまった。その後起きたさまざまな出来事をずっと記録してきましたが、年末の選挙、そして最後のメディア摘発に至るまで、政府がいかに封じ込めを

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220120 「現代ビジネス」寄稿:香港でまた現地メディアが「壊滅的打撃」を受けた…市民たちの「尋常ならざる失望」

現代ビジネスで最新の記事が公開されました。

昨年はとにかくいろいろありすぎた香港で、最後の最後になって「立場新聞」が取り締まりからわずか17時間後に閉鎖、さらに皆が期待をかけた「衆新聞」も今年初めに運営停止を発表しました。香港人にとってその衝撃は大きいです。同時にメディア界の友人たちもショックを受けています。昨年1年間でメディア従業者1000人以上が職を失ったとも言われています。

すでに消えて

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