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【病棟業務メイン】病院薬剤師の一日②

今回は病院薬剤師の一日の流れの午後編を書いていきたいと思います。この記事の続編になります。

 昼休みを終え、また病棟に上がります。病棟でその日の午前にあった薬の変更や追加について、血液検査の結果についてなど薬歴に残していきます。
 あとは緊急入院ではなく、予定入院の方も大体毎日いるので、その方たちの持参薬の鑑別を行います。他には翌日分の注射薬の準備を行います。翌日に退院する予定の方の退院処方が、主治医から処方されているか確認したり、薬局で預かっている持参薬をわかりやすく整理しておいたりします。
 このような業務をしている間にも、カルテをチェックし見逃した変更点や主治医の指示が出ていないか注意を払っておきます。余裕があれば、患者を訪問し、薬について説明を行ったり、体調変化や薬についての疑問などないかなどの服薬指導を行います。
 薬の変更や退院する方の薬の整理などの業務を終えたら、翌日、病棟を担当する方への引継ぎの資料を作成し、1日の仕事は終了です。

 病院薬剤師が何をしているかイメージできたでしょうか。他にも手術で使用した薬の補充だったり、抗がん剤をミキシングしたり、無菌調整を行ったり、薬の在庫を管理したり、各部署の救急カートの薬の期限を管理したりなど、当然ですが薬に関することはほとんど担っています。

 私は大学卒業後の就職先をどうするかは全然考えず、なんとなく病院かなと思って病院に就職しましたが、今振り返るといい選択だったなと思います。医師や看護師がどういう視点が考えているかに肌で触れることができましたし、患者の薬の管理をどのように行うか、これを学べたことが一番財産になっています。
 薬学生の皆さんは病院薬剤師は給料が低く、調剤薬局やドラッグストアは高いというイメージを持っている方が多いと思います。実際その通りです。ただ、やはり病院と薬局のどちらが働いていて面白いかと聞かれたら迷わず病院と即答します。給料は低いですが、得られるものの量や質が薬局よりいいなと感じるからです。どこかの病院の回し者とかではないですが、薬学生の皆さんの就職先の意思決定の参考になればと思います。


 まとめますと、病院薬剤師は入院患者の薬の管理、治療の一端を担っているということですね。キリがいいところまで書いたので今回はここまでにします。常にX(wanwandog33x)で質問・リクエスト等受け付けていますので、気軽によろしくお願いいたします。

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