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LINEの一言(2021.9.30)

ふとLINEの一言を眺める。個性が出ていて面白い。上手いこと言うなぁと感心する。
テキトウな感じで実は一生懸命考えた言葉なんだろうな。素敵やな。

書き手の思いを違う言い方で表しているんだから、それって文学じゃないか。LINEの一言はある意味現代文学の一種なんだ。
最小の文学だ。

LINEの一言だからこそ言える言葉なんだ。

noteやTwitterだと誰かに向けた感がある。ちょっと照れくさい。そんな見ないでって思う。
でもnoteやTwitterみたいに日々の投稿に埋もれてほしくない。
残るからこそ、実はみんな見ているんじゃないの?とか思ったりする。
多分、言葉を通して自分を表現したいんだ。

日常生活では? いきなりポエムみたいなことなんて言えない。上手いことなんて誰も求めていない。
文脈を切り裂く力がLINEの一言にはある。
誰かになんか言われても、「お前に向けて書いたわけじゃねーよ」って言えるから。

みんなが何気なく、それでいて必死に今の自分の思いを表した一言。
残さずしてなんとするか。


僕の知り合いのLINEの一言

以下には僕の知り合いのLINEの一言の中で好きなものを載せます。書き手の属性も載せます。考察などはいたしません。

ちょうのようにまい
はちじくらいにはかえる
(男性・22歳・コンビニ店員)
絶対運命黙示録
(男性・22歳・生物学専攻の大学生)
ステータスメッセージを入力
(男性・22歳・不明)
渡人先渡己、渡己先渡心
(男性・25歳・山登りが好きな大学院生)
欲しいもの:主婦力
(女性・23歳・化学系大学院生)
将来は可愛い猫と暮らします
(男性・23歳・バドミントンサークル元会長)
do
(男性・23歳・商社勤務)
eat sleep swim bike run
(男性・23歳・留年した大学生)
ポハピピンポボピア
(男性・22歳・出版社勤務予定)
Shaken, not stirred
(男性・24歳・人材系企業勤務)
硬式野球部3回
経済学部
(男性・22歳・学部4回生)
ver.71 アクエリ風味のポカリ
(男性・22歳・大学院生)
断固達成・壇上制覇
(男性・25歳・ベンチャー企業勤務)
上海蟹食べたい
(男性・18歳・大学1回生)

(男性・21歳・大学生4回生)
君は永遠にそいつらより若い
(女性・24歳・大学院生)

終了。

面白かったです。何より残せたことが嬉しい。

みんな何かしら考えて生きているんですね。当然だけど。

LINEの一言は決意なのか意思表明なのかアピールなのか。はたまた過去の遺物なのか。
勝手に考察するのも楽しい。最高の文学じゃないですか。

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