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甲状腺のこと

大事なことを忘れていたので記しておこう。

甲状腺の病気になったのは長女が2歳ぐらいの時だから、約25年前になる。
結婚生活3年ぐらい経って、家族と過ごすことに慣れてきてはいたけれど、やはりストレスは少しずつ溜まっていた。
その頃疲れを取るために甘いものを食べていたのに、体重が増えなかった。
なんでかなとは思ってたけど、太らないなら良いやとそのまま過ごしていて。
ある時から、実家に帰る度に母から「目を見開かない」と言われるようになって。
自覚症状が全くないから、それも不思議に思っていた。
鏡を見ても自分では変化がわからない。

そして、ベビーサークルのママ友の家に行った時に、たまたま家にいた旦那さんが私の顔を見て、病院で調べてもらった方がいいと奥さんに言ってくれたことで、病気と気付かされる。
その旦那さんは病院関係に勤めていらしたので、顔を見ただけでわかったようだ。

それで、大きな病院を紹介してもらい、血液検査をしたら、甲状腺機能亢進症(バセドー病)と診断された。
そこから甲状腺で有名な表参道にある伊藤病院を紹介されて、原宿にある眼科と並行して定期的に通うようになった。

ホルモンの病気なので、毎回血液を採取して、値を検査し、その数値が良くなるまでは薬物療法でしか治せない。
眼科の方は、ステロイドの入った強い目薬を処方されて、眼圧検査やら何やらで一日かけて病院巡りをしていた。

薬を飲み始めてから身体がむくみ始めて体重が増えていった。
バセドーは常に走ってる状態だから、何もしなければ痩せることが多い。
薬で状態を良くしたために、運動していた身体から何もしない状態になったので、同じように食べていたら太ってしまった。
これはまずいと気づいた時には遅くて、食事を減らしたところで痩せてはいかない。

血液の値もあまり良くならないことに悩んでいたら、旦那の友達で別の病院を知ってる人がいたので、紹介してもらって病院を変えた。

その病院でも基本的な治療法は変わらなかったが、エコー検査で腫瘍が見つかり、それを除去するついでに甲状腺を小さくして、値を良くしようとなった。

その時に、甲状腺を小さくすることで亢進状態は落ち着かせることができるが、年齢と共にそもそもの機能は低下していき、あなたの場合はそれに加えて甲状腺が小さくなっているから、橋本病を発症する恐れはあると説明されていた。

それでも手術するかどうかと聞かれた時に、腫瘍のステージが3だったこともあって、やはりそれが悪性になったら嫌だなと思ったので、手術を決めた。
子どもが小さかったから、もう少し生きたいというのもあった。

甲状腺の病気は完治することはないとも言われていた。
寛解の状態はあっても一生付き合う病気だということをすっかり忘れていた。

薬を辞めて体重は元に戻った。
けれど、最近疲れやすいのと無気力感に苛まれていることで、このことを思い出した。
もしかして、甲状腺の機能が低下しているのかもしれないなと。

血液検査をしなければならない。
職場から健康診断の要請もあるから、今年中にちゃんと調べよう。

また薬を飲めと言われたらどうしようか。
正直、それだけは避けたい。
とりあえず病院へ行くことから。

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