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スラム街Iot化に至った経緯と7月時点の現状
noteは7月から始めたものの、実態は5月後半ぐらいからラズペリーパイ4B、ピコを購入して色々と実験はしていました。
そもそもIotを使ってスラム街の人たちのQOLをあげよう、と思いついたきっかけは、5月後半に行ったタイ・パトゥムターニー県にあるミャンマー人達が多く住むスラム街を訪問をした時にありました。
大学生時代にスラム街出身の子どもたちが集まる児童養護施設でボランティアをしたことがあったのですが、その時に知り合ったバイタリティMAXのおばちゃんとありがたいことにいまだに繋がりがあり、以来定期的に声をかけてもらって週末はバンコク近隣のスラム街に一緒に出張って行ってます。
その時訪問したのはその中の一つです。
![](https://assets.st-note.com/img/1720936229582-TlgfQjZAiX.jpg?width=1200)
こういったところにスラム街が形成されやすい。
いきなりで恐縮ですが、スラム街とは銘打っているものの、実はその時訪問したミャンマー人たちが住むスラム街はそれほど一般的なスラム街という感じではありません。
(画像はもう少し離れたカンボジア人たちのスラム街です。)
みんな近くの工場で労働許可証や労働ビザを支給されて勤務しているので、毎月ある程度安定した収入が入ってきています。(タイに本社がある工場運営会社がミャンマーで採用して連れてきているようです。)
そのため、画像のような近隣のスラム街と比べれば幾分かは上のレベルの生活はできていました。
ではそこの人たちは何に困っていたかというと、タイ語学習機会へのアクセスでした。
仕事でタイ語を使うような比較的若い年代の人たちは日常でタイ語に触れているので、聞いていると「タイ人じゃないの?」とこちらが思うレベルのタイ語力レベルを有していますが、そうでない人たち、つまり高齢者や子どもはタイに住んでいながらタイ語に触れる機会がないままとなっています。
特に子どもについてはこれが致命的で、近隣の小学校に通う際にはある程度のタイ語力がないと入学時の面接で落とされてしまう、といったことがあるようでした。
実際私がおばちゃんと共に訪問した家の一つに、これから小学校に通い出す年齢くらいの女の子・ドーダーちゃんがいたのですが
おばちゃんがタイ語で話しかけても終始浮かない顔で簡単な返ししかすることができず、2週間後に控えた面接を前に不安を隠せない様子でした。
その仕草が印象的で、帰りの車の中で助手席で1時間くらい押し黙り(おばちゃんは気まずかったかもしれません)色々考えていたところ、ふと思い出したのが「ラズペリーパイ・ピコをchatGPTにつなぎ、返ってきた返答をディスプレイに表示させてみた」というXの投稿でした。
もし、マイクとスピーカーを用意してchatGPTとおしゃべりすることができたら、いつでもどこでも安価にタイ語会話ができるAI先生を作り出すことができるかもしれない。
そしてそれは、あのエリアに住む人たちの大きな課題を1つ解決しうることにつながるのではないか。うまくいけば大量生産して横展開もできるかもしれない。
そう思い、とりあえず素人が手を出せるIotといえばラズペリーパイだなということで勉強をすることに決めたというのが経緯です。
まあ正直、chatGPTに繋ぐならスマホアプリでやるのが1番ベストだと思うのですが、いかんせんあのエリアに住むような人がスマホやタブレットなど余分に購入できる余力もないため、安価で実現できるラズパイがここでも最適解のように思えました。
元々エンジニアだったので何かそのスキルを使ってできることはないかと模索していた状況だったということもあり、悪くない案だなと思ったので早速着手し、今に至るといった感じです。
今のところやり始めて2ヶ月経ちましたが、webの開発とは畑違いな実態に大変苦戦しています。
ピコのスペックでは到底、当初やりたかった先生装置は実現難しいかも、というのも思い知りました。。笑
ラズパイゼロ2Wぐらいのスペックだったらいいのかな・・?
(まだ試していないのでわかっていませんが、なるべく安価に実現できる事に価値があるようにも思ってます)
とりあえずすごーくシンプルにピコで「赤外線センサーでドア鍵の開閉を感知し、鍵が空いてたらLINEないしdiscordに通知する装置」のプロトタイプは作ってみたので、
まだ課題は残っているものの(ネット接続どうしようとか)ちょっとだけおばちゃんの家で数日テストさせてもらい、大丈夫そうだったら設置しに行ってきます。
(特段まとめるほどオリジナリティあることはしてませんが、仕様は後で記事にしようと思います。)
正直、現時点では本当にニーズのあったものが作れるかといえば難しいと思っていて、最初はこちらからお願いして色々置かせてもらうといった立ち位置になるもんだとおもっています。
いずれはもっといい感じの機械を作って皆幸せになれればいいなと思いますが、どういったニーズがあるか、実現はできそうなのか探るところも含めてやってみるというのがこれからの状況になります。
スラム街に設置してみたよという話は自分が見た感じだと見当たらなかったので、まとめてみると面白いのでは思いました。
泥臭い話もたくさんあるので、もっとこうした方がいいよというのがあれば教えてください。助けてください(泣)
(ちなみにいつも以下のサイトでラズパイや部品を調達しています。thailandと書いてありますが、大体はマレーシアから配送されてくるイメージです。)
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