見出し画像

民間機関の役割〜こども家庭庁の訪問を受けて〜

子どものための縁組を支援する民間機関の現場をご覧になりたいと、こども家庭庁の支援局長はじめ3名の方々が環の会事務局にいらっしゃいました。
1時間半ほどの時間をかけて、環の会の設立経緯から具体的な活動内容、テリングの理念、Youth(環の会で縁組した養子当事者のグループ)の取り組みなどについて、ご質問をお受けしながら、詳細に説明しました。

子どものための縁組は、公的には児童相談所、民間では24の機関が取り組んでいますが、子どもを迎えることを希望するご夫婦に対してどのように向き合うか、縁組成立後の支援をいつまで行うのか、産みの親の気持ちや子どもの気持ちに寄り添う活動をどのように行うのかなどについて、公と民にさまざまな違いがあることを確認することができました。
縁組成立後にも、長期に亘って支援を継続する、子どもと産みの親との交流を行うという点については、公的機関での取り組みはなく、民間ならではの取り組みであること、現実的に児童相談所は多忙を極めているために、官民連携さえ滞りやすいことなどについても、話題に上がりました。

テリングを受けて育った環の会のYouthのメンバーが、環の会内部だけでなく外部に向けても情報発信を始め、テリングができないと悩む育て親さんたちの気持ちも聞き取りながら、テリングの意味を伝えたいと考えていることについても報告しました。

「こどもまんなか」を掲げて発足したこども家庭庁が、今回の現場視察を踏まえ、縁組を巡っても、子どもたちを中心に据えた施策を進めて頂けることを期待したいと考えます。
視察にお越しいただいたこども家庭庁の方々には、ご多用そして猛暑のなかご訪問頂き、貴重な機会をいただいたことに、改めて感謝申し上げます。

環の会 代表 星野寛美

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?