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性教育・幸せな家庭・幸せな子ども

久しぶりの投稿です!離島出身医学生わのです!
多くの医学部の4年生ではCBTという全診療科が出題範囲となる試験があります。
それが8月末にあって、来週には診療手技の試験を控えており、しばらくとっっっっても忙しくて投稿控えておりました😅

今日は少し前に高校時代の保健室の先生とお話したことについて書いてみたいと思います。
まだ試験に追い込まれていなかった4月ごろ、私は母校の先生方に無事四年生に進級したご報告をしに行きました。
公立高校出身で三浪もしているので、もう数名しか知っている先生は残っていませんが、大好きな保健の先生に会うことができました。

※今回の記事は、不登校の子どもたちに関する意見も含みますが、決して現在悩んでいるお子さんや頑張って子育てをしてこられている親御さんを否定するつもりはありません。「こういった事が当てはまる事例もあるのであはないか」という程度の意見です。

不登校の子どもたち

先生に最近の活動報告をしていく中で、私が近頃大学で少しだけ関わらせてもらっている不登校の子どもたちを対象とした研究のお話になりました。
残念ながら、私の母校でも学校に来れなくなってしまう子は時々いるそう。
私は悩みを抱えた子どもとその家族の話を聞いていて、自分が大事にされるべき人間だということを自覚していない子が多いなという印象を持っていました。
どうにかしてこの子達が自分を好きになって、大切に思えて、誰かに甘えられて、心から満たされる居場所を手に入れることができないだろうか。
そんな話から、自分を大切に思えるためには性教育ってとっても大事だよね、という話に行きつきました。

今どきの高校生

先生は、今どきの高校生は昔よりどんどん大人びていて、高校生にセックスの経験があっても全然普通のことだと思っている。とおっしゃっていました。
そういう意味でも性教育ってとっても重要なんだけど、もっともっと深い意味があることに先生とのお話で気付かされました。
先生は、
養護教諭は年に数回しか授業をしないけれど、子どもたちがいつかセックスをする場面になったときに、「あぁあのとき〇〇先生があんなこと言ってたなぁ・・・」とふと思い出して自分を大切にするためにNOと言えたり、心から大切にその経験をすることができたりすることがゴールだ
と仰っていた。

性教育は幸せな家庭のはじまりの教育

先生が「性教育って幸せな家庭のはじまりについて教えることなのよ」とおっしゃったのが今回の記事の全てです。
性教育って単に望まない妊娠や性感染症の予防について教えるんじゃないんです。
セックスはカップルの、さらには家庭のはじまりですよね。
余裕がある幸せな2人が築く幸せな家庭には、自己肯定感の高い健やかな子どもが育ちます。
逆を言えば、望まない妊娠をして、経済的にも社会的にも不安定な2人の子育ては、余裕があるとは言えなくなることが想像できます。(もちろん不安定ながら一生懸命子育てしている若いカップルもたくさんいますが。)
そんな余裕のない親に、いつも喧嘩ばかりしている両親に、どうして子どもをたくさん褒めることができるでしょうか。
ある程度余裕があってさえ、子どものいいところを褒める前に、「早くしなさい!」「なんでそんなことするの!ダメでしょ!」と言ってしまいそうです。
子育てをしたことがない私が簡単に言って良いことではないですが、2人のお子さんを育てたくさんの高校生たちを見てきた先生と話して考えたことです。

子どもを取り巻く社会問題への新たなアプローチ

子どもを取り巻く社会問題はたくさんあります。
虐待、不登校、いじめ、貧困
これらの問題、多くの子どもを相手にする医療者や教育関係者からは、なかなか目が届きにくいような気がします。
もちろん大人たちの努力も重要ですが、同時に育てるべきなのは子どもが自らを大切に思う心だと思います。
大切な自分のために助けを求める事ができるように、自分を大切にしてくれる人は家庭にいなくても学校にいなくてもきっとどこかにいるはずと思えるような教育をしていくべきだと考えます。
そしてそのアプローチの一つとして、性教育が重要だと思います。
自己肯定感の高い子どもは余裕のある幸せな家庭から、幸せな家庭は互いを尊重し合うセックスから始まっていると言えます。
そして自分と相手がどんなに大切にされるべき人間かを教え、安全なセックスを教えるのが、性教育です。

これからやってみたいこと

以上のようなお話を踏まえて、私はもっと気軽な性教育をしてみたいと思うようになりました。
まだ日本の中高生は、異性の前でセックスの話を聞くのは恥ずかしいと感じる子が多いだろうし、先生方も正直なところかなり慎重に言葉を選んでいらっしゃるので伝えたいことも伝えにくいことと思います。
そんな中で、年の近い大学生のお姉さんと恋バナする感覚で、愛について語り合うことができたら良いのではないかと思うのです。言葉を選びすぎた教科書や先生の言葉よりリアルな、世代も価値観も近い少し年上のお姉さんの言葉が、足りない部分を補って子どもたちにより刺さる性教育ができたらと思っています。

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