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遠くても一緒に観た映画。
「映画」
それは僕にとって人生の教科書のようなもので、
希望をくれたり、夢を見せたりしてくれる。
時には現実を突きつけられるようなことも。
そんな「映画」に関する思い出ですが、
僕にとってはかけがえのないものがあります。
それは彼女との遠距離恋愛中に観た映画です。
僕には、お付き合いをしている彼女がいます。
その彼女とお付き合いを初めた最初の頃は、
東京と地方で遠距離の生活をしていました。
遠距離で過ごすということには、
一緒に楽しめることにも限りがあって、
当初は週末のビデオ通話が唯一の楽しみでした。
そんな中でも遠距離での生活が続いていくと、
自然と少しずつできることが増えていきました。
それは、「手紙」を送り合うことだったり、
音楽のプレイリストを共有することだったり、
一緒に映画を観ることだったり。
アナログな趣味も僕たちに合っていたのですが、
それでもこの時代には便利なものが多くて、
たとえ同じ場所で過ごすことができなくても、
すぐに楽しみを増やしていくことができました。
そして増えていった楽しみの中でも、
特に思い入れのあるものが、
彼女が提案してくれた「遠隔映画祭」です。
同じ時間に再生ボタンを押して映画を観る
「遠隔映画祭」は彼女が名付けた映画の日で、
遠距離恋愛をしていた僕らにとって、同じことを「一緒に」楽しめる大切な時間の1つでした。
お互いのことを想って手紙を送り合うことや、
それぞれのおすすめの音楽を聴き合うことは、
確かに僕たち2人の幸せな思い出ですが、
同じ時間を共有するものではありませんでした。
遠距離恋愛をしている僕たちにとって、
「一緒に同じものを楽しむ」ということが、
どれだけ大切なものだったのか、
同じ屋根の下で過ごす日が増えた今でも、
とても鮮明に覚えています。
そんな思い出深い遠隔映画祭ですが、
彼女が1番最初に僕に教えてくれた映画は、
「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」
という作品でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1709732492814-YM0s3KsvpP.jpg?width=1200)
まだ遠隔映画祭が生まれるよりも前に、
彼女が1番好きだと教えてくれたこの映画は、
今では僕の中でも1番好きだと言える映画です。
毎日を生きていく中で、
どんなところに幸せを見つけることができるか、
小さな幸せに気づくことができるか、
そんな大切なことを教えてくれる映画です。
実は彼女に出会ったきっかけにも共通していて、
僕にとっては「人生のテーマ」と言えるほど、
自分の心に留めている部分でもあります。
彼女が教えてくれた1本の映画作品と、
彼女が提案してくれた遠隔映画祭。
この映画があって、僕はより幸せになったし、
遠隔映画祭があって今の僕たちがあると思う。
僕の人生に彩りを与えてくれる彼女は、
きっとこれからも僕の隣で、
より多くの幸せに気づかせてくれるのだろうと、
そう強く思わせてくれています。
そんな彼女と、
これからも映画をたくさん観て、
楽しい時間を一緒に過ごして、
いまある思い出を、時間をかけながら、
もっと大切にできたらいいなと思う日々です。
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