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伊坂幸太郎さん

伊坂幸太郎さんの小説が大好きです。
出会って20年弱。
書店でたまたま手に取った「ラッシュライフ」が最初でした。

ただただ面白い!

読み始めると、まぁ〜止まらない。
てんでバラバラに展開されていた物語が、気づけば絡み合い一つの結末に向けてどんどん加速してゆくあの感じ。

そこから貪るように、伊坂作品を読み耽る日々が続きました。

伊坂さんの小説って、必ずしもハッピーエンドじゃないんです。むしろバッドエンドだったりする。
その比率も高い。
時に辛くなるような描写もある。
でも読み終える時なぜか、希望のようなものを感じてしまう。
悲しいけど清々しい。
この読後感が伊坂幸太郎の一番の魅力だと、自分の中では思っております。

一番好きかもしれない

伊坂さんのデビュー作「オーデュボンの祈り」が自分の中ではまさにそれ。
読み終えた時に流れる涙は、うまく説明がつきません。一人の人間にできることなんてたかが知れている。ものすごく悲しくて切ないんだけど、そんな人の営みがたまらなく愛おしくなるような。
過去と未来、それぞれに思いを馳せたくなるような。この作品の良さを分かち合える人にまだ出会っておりません。身近にいないだけで、きっと沢山いらっしゃいますよね!

辛い描写が多いといえばコレかな

作品には、殺し屋なんていう物騒な人たちもよく登場します。
本来ならば、自分の好みとは違う気さえします。
でもその殺し屋が、実は恐妻家だったり過去のトラウマを抱えていたり。最後の最後で人間くさく死んじゃったり。
とても現実的な街の中で、
どこかファンタジー感すらある登場人物たち。
それも伊坂作品の魅力。

そして伊坂幸太郎といえば仙台。
宮城県仙台市が必ずといっていいほどに登場する、そんな地元愛も素敵です。
いつか会えたら嬉しいだろうなぁと思いながら、一度もそのチャンスに恵まれないまま約20年。
いつか会えるかな〜。
会ってみたいな〜。

会えるかな〜とちゃうねん!
強い気持ちで会うねんっ!
(さや香の感じで読んでください)


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