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高校の一律授業料無償化には反対という話

大阪府は、所得制限を撤廃した高校の授業料の完全無償化について、来年度、2024年度から段階的に始める方針を固めました。

大阪府では親の所得に関わらず高校の授業料を完全無償化するそうですが、僕は一律での授業料無償化には反対で、学力による制限を設けた方が良いと思います。つまり、最低限の学力がないと授業料が免除されない、という仕組みにした方が良いと思います。

なぜなら、一律で高校の授業料を無償化すると、学校での勉強が嫌いな子もなんとなく高校に行く傾向が強くなり、大きな機会損失に繋がるからです。国民全員に基礎教育を施して、一定のリテラシーを持ってもらうことは、国の治安や経済の発展にとって大切ですが、その役割は小中学校の義務教育期間で十分果たされていると思います。

だからこそ、勉強が嫌いな子まで高校に行く必要はないと思っていて、高校に行きたい子は勉強が好きな子や最低限の学力を備えている子だけで良いはずです。むしろ、いま必要なのは、「高校に行かない」という選択肢を選びやすい社会づくりではないでしょうか。

「高校に行かない」という選択肢が当たり前にもてるようになったら、勉強は嫌いだけど手先は器用だから高校には行かずに伝統工芸品の職人を目指そうとか、中学卒業後はCoursera(コーセラ)でコンピュータサイエンスやデザインの勉強をしてクラウドワークスで仕事を受注しようっていう人たちが増えていき、高校3年間を嫌いな勉強に費やすという機会損失がなくなります。

繰り返しになりますが、一律での高校授業料無償化には反対で、勉強が嫌いな子に高校進学を強制しないために、学力による制限を設けた方が良いと僕は思います。

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