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美味しいハンバーガーが食べたい!

世界の様々な国に住む書き人によってスタートした、リレーエッセー企画『日本にいないエッセイストクラブ』。リレー企画第4回目のテーマは「お腹が空く話」。今回私にバトンを渡してくれたのは、イタリア在住・すずきけいさん(記事はこちら)。今回私はリレー企画第3回目の参加で書かせていただきます。みなさまどうぞよろしくお願いします。

南米チリには、これといって世界に誇る伝統料理がなく、(そんなことを言うとチリ人に怒られてしまいそうですが)。チリに9年ほど住んで思うことは、チリ人は料理に関して保守的な人が多いということです。料理のバリエーションもかなり少なく、毎月何度も同じ料理をローテーションして食べるということはチリではごく普通の感覚な気がします。

昔からある料理を改良して新しい味を追求するということがあまりなく、普段食べる料理に関しては素朴な味といった印象です。一方お隣の国ペルーは、移民たちが持ち込んだ中国料理、日本料理、地元の伝統料理と混ざり合い新しい食文化が生まれたことで、料理の深みが増して美味しい新しいペルー料理が生まれました。そしてそんなペルー料理に比べるとやっぱり少し味気がない感じがするのがチリ料理。

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しかし!!そんな料理に保守的な感覚を持つチリ人ですが、ハンバーガーに関しては、かなり趣向を凝らした様々な種類の新しい味覚のものが日々首都サンティアゴでは生まれています。そしてレストラン毎にスタイルも違い、様々なタイプのハンバーガー屋があり、癖になる程とっても美味しい!!日本の友達に「チリ料理で好きなものって何?」と聞かれてもぱっと返事が出来ず今まで困ったことが何度かあったのですが、これから同じ質問を受けた時には「チリのハンバーガー」と答えたいと思います。

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例えば私が好きなハンバーガーの一つは、「マラケタ」と呼ばれる硬いフランスパンのようなパンに照り焼き味のハンバーグとブルーチーズにトマトやレタスが挟まったものです。甘辛い味にブルーチーズの相性がとってもグー!!!

他にも「ソパイピージャ」と呼ばれるカボチャを潰して油で揚げた丸いパンにハンバーグやチーズや野菜を挟んで食べるもの。

ペルー料理の「ロモサルタード」にヒントを得た、野菜や牛肉の甘辛炒めをポテトチップスと一緒に挟んで食べるというもの。こちらもなかなかの絶品。

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他にはこんな大きいハンバーガーを一人で食べるの?というような巨大なハンバーガーなど。ハンバーガー好きにとっては色々と試してみたいハンバーガーがサンティアゴには沢山あります。コロナ禍でなかなか自由に海外旅行ができなくなってしまいましたが、チリのサンティアゴへ来た際には色々なハンバーガーをぜひ食べてみてください。


前回走者、すずきけいさんの記事はこちら​。

お話のテンポがよくとても面白かったです!それにしてもおすすめのイタリアのサラダぜひチリでも実践して食べてみたいと思います!!!次回スーパーへ行った時に美味しいオリーブオイルを奮発して買ってみようかな。

次回の走者はアルゼンチン在住の奥川駿平さん。前回の記事はこちらから。

チリの隣の国アルゼンチンから、新しい素敵なお話をお聞かせいただけるのを楽しみにしています〜。

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