「ちょっと不便」を楽しむ
世の中めちゃくちゃ便利になりました。便利すぎて不便を忘れるぐらい。便秘ではありませんよ。
スマホ1つでご飯を注文したらすぐ届くし、高額な買い物だって簡単にできる。動画サイトには無限のコンテンツが溢れているし、noteみたいなテキストを入力すればすぐに世の中へ発信できるプラットフォームもたくさん。
僕はめっちゃラジオが好きなので、radikoプレミアムに登録して各局のラジオをたくさん聴いています。
オードリーのオールナイトニッポン、有吉弘行のサンデーナイトドリーマー、ハライチのターン、霜降り明星のオールナイトニッポンなどなど・・・。主に芸人さんのラジオばっかりですが、動画と違って耳だけで楽しめるので、ランニング中とか移動中によく聴いています。
・・・が、問題がradiko。
スマホアプリで簡単に聴けるのはいいんですが、機能がちょっと不便。
自分の住んでいるエリアの放送局で、聴きたいラジオが放送されていないと他局のを聴かざるを得ないんですが、CMとかが全く違うので自分が住んでいる県の隣県ぐらいのを聴きたかったりします。でも、「県名+放送」という放送名ではなくて、「CBCラジオ」とか「STVラジオ」という表記なので、「どこの局なんじゃ!」となっちゃいます。
※ちなみにCBCは中部地方、STVは北海道のようです。
CM以外はラジオの内容は一緒なので、とりあえず知らない局で聴いてみると、意外とCMがおもしろい。催しものとか、地元商品を知れたりするので、ちょっとした発見があるんですよね。
あとは、聴いていて途中のラジオがあるときに、時間が経ってからまた再生しようとすると、最初から再生になっちゃうこともあります。自分が聴いていた放送局を覚えていなくて、他の局で再生するともちろん最初から。自分で時間を調整して聴くことはできるけど、そのラジオを何十分聴いていたかなんて覚えていません(笑)。
それでも大体これぐらいかな?と再生時間を合わせてみると、「ああ、昨日これ聴いたな」ということが多くて。同じ話を2回聴いても面白いところが芸人さんの凄さですが、2回聴くとまた違う面白さがあったりします。聞き流しているとトークの詳細まで掴んでいなかったりするので、「こんな面白い話してたんか!」となることも。
Youtubeみたいに「ダブルタップで10秒スキップ」もなければ、自動的に動画を見たところから再生してくれる機能もありません。不便で使いたくない!というわけでもなく、「ちょっと不便」なんですよね。
でも、なんだかんだ他局の放送を聴くことや、2回同じところを聴いたりするのは、いろんな発見があっておもしろい。この「ちょっと不便」を楽しむっていうのが、この便利すぎる時代に意外と大事なんじゃない?と思います。
「便利なサービス」は基本的に受け取る側です。YoutubeもTikTokも、特に何も考えずボーッと見ていれば面白い。時間泥棒たるゆえんですね。
でもradikoのような「ちょっと不便なサービス」(そもそも全国の放送を時間に縛られず聴けるだけでも十分素晴らしいサービス)は、時間のつまみを合わせたり、聴いたこともない局で聴いてみたりするので、コンテンツを受け取る側であっても、「能動的に楽しんでいる」のだと思います。
日々生活していて、「なんか暇だな」「退屈だな」という時って、能動的に動いていないことが僕には多いです。
だからこそ、便利なサービスにどっぷりと浸かるのもいいけれど、ちょっと不便に生活してみる。手料理を作るというのもそれに近くて、別にコンビニさえあれば毎日の空腹はしのげます。だけど、手料理をして工夫することで、ちょこっと生活が楽しくなる。
あえて「ちょっとした不便を楽しむ」って、大切だな~と。不便過ぎても具合悪いんですけど(笑)
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