「お前はすぐに満足してしまうから勿体無い」

高校生の時に現代文の先生に言われたコトを今でもよく思い出す。

非常に特徴的な先生で、授業中に急に「昔は電線の当たりまで雪が降ってきた」と思い出話しを始めたりするような人だった。

私は決して真面目では無かった。授業中にしょっちゅう寝ていたし、小説書いたり、天皇賞の予想をしていた。でも、その先生の授業とは関係ない話が、好きだった。

こんな話をしていた

日本人の魂は腹に宿っている。侍は切腹、腹を切って自決する。性格は腹に出る、「腹黒い」「片腹痛い」「太っ腹」。行動も腹と繋げる、「腹を抱える」「腹を据える」「腹を括る」「腹を見抜く」


私は不真面目とは言え、成績が悪かったわけではない。現代文のテストはいつも80〜95点くらい。そんな私に先生はこう言ったのだ。

お前はすぐに満足してしまうから勿体無い

その時は「別に満足してねーよ!」と思っていたが、今になって私の足りない部分を正確に捉えたアドバイスだったと解る。そして、「勿体無い」に深い愛情を感じる。

今でもこの「すぐ満足する」という性格はそのままだが、フトした瞬間に先生のヒトコトが蘇り、自分を鞭打つのだ。

#高校時代 #先生


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