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ブライトン・アンド・ホーヴ アルビオン との出会い

私のプロフィール画像の右に写る、鮮やかな青と白の縦縞のユニフォーム。

これは、イングランド・プレミアリーグに所属する、ブライトンアンドホーヴアルビオン、通称ブライトンというチームの昨季の1stユニフォームです。
現地のサポーターからは、エンブレムにある鴎の英語名、シーガルズと呼ばれています。

その名の通り、イングランド南岸に位置するブライトンには、無数にこだまする鴎の鳴き声が、目覚まし時計代わりとなります。

私がこのチームに興味を持ったのは、一昨年、このブライトンという街に語学留学で滞在したことがきっかけです。

ブライトンのホームスタジアム、Falmer Stadiumに隣接するFalmer駅。
その駅を挟んでスタジアムと反対側にあるのが、通っていた大学です。
私は大学内の寮に滞在していたのですが、スタジアムまでは徒歩数分の距離。
こんなに近くにサッカーのスタジアムがあるのか〜と最初驚いたのですが、調べてみると、あのラグビーW杯で、日本代表が南アフリカ代表に歴史的な勝利を挙げたスタジアムで、
ブライトンはなんとその年からプレミアリーグに初挑戦というではないですか。

これはもう応援するしかないということで、スタジアムにあるクラブのオフィシャルショップへ放課後立ち寄り、いくつかグッズを買いました。

翌日のクラス。私は昨日買ったばかりの、ブライトンのイニシャルが入ったアイボリーのパーカーを着て授業に向かいました。

1限目の授業ということで、教師と生徒で簡単なコミュニケーションを取ってから始まるのですが、
女性の先生に、
なんでそのナイスなフーディーを持っているんだ?!
と、早速質問攻めにあいました。

サッカーが好きであること、プレミアリーグは日本でもよく見ること、昨日ショップに行きブライトンのグッズを買ったことを話すと、彼女もとても満足げな表情を見せました。

さすがサッカーの本場イギリス。男女問わずフッドボールの話をすれば自ずと盛り上がるのだなぁと。

彼女は私とは親子ほどの歳の差があるのですが、なんと彼女の祖父が、かつてサッカー選手として地元ブライトンのチームで活躍されていたそうです。

そのご縁もあり、ブライトンというチーム、街についての歴史を色々と教えていただきました。

The GuardianのFootball部門のYouTubeチャンネルにこんな動画が投稿されています。

Goldstone Laneというホームスタジアムを無くし、とてもブリティッシュフットボール向きとは思えない小型の陸上競技場からの再出発。

それでもチームはここから快進撃を見せ、サポーターも声で新スタジアム建設を後押し。

Falmer Stadium建設竣工から10年。ブライトンは悲願のプレミアリーグ昇格を決めました。

ブライトンの公式YouTubeチャンネルに、この感動的な20年の快挙を記したショートドキュメンタリーが残されています。

このエピソードを知り、イギリスへやって来るつい数日前までは存在すら認識していなかったブライトンというチームに強く心を惹き付けられました。

そんな彼らは、今シーズン、プレミアリーグで2年続けての残留をかけて戦っています。

34節を終えての順位は17位。20チーム中下位3チームが降格となるので、まさにギリギリライン。一つ下の18位、カーディフ・シティとは勝ち点3差。残りは4試合です。

昨日のアウェイ、ウルヴァーハンプトン戦では、圧倒的にボールを握られ、攻め込まれながらも、決死の守備でゴールを許さず、スコアレスドローに持ち込みました。枠内シュートは0本。相手には4倍以上のシュートを打たれながらも勝ち点を手にした選手の戦いぶりに、試合が終了した瞬間、駆け付けたブライトンのサポーターからは大きな拍手が送られました。

この後、24時から、残留のライバルカーディフはホームにリバプールを迎えます。

マンチェスターシティとリバプールの白熱した優勝争いも、最後まで目が離せず、面白いと思います。

しかし、残留を争うチームにも、それぞれのドラマがあり、サッカークラブを、その街を、歴史を愛する人々にとって、最高のエンターテインメントを生み出していることにも、少しでも目を向けていただきたいです。

最終節、ブライトンはマンチェスターシティとの対戦が待っています。

どちらにとっても負けられない一戦。

ぜひ、両チームのそこまでの歩みや背景に思いをはせ、よりその決着を楽しんでいただきたいです。

#プレミアリーグ #サッカー #ブライトン #ブライトンホーヴアルビオン



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