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テスラのトロッコ問題への答えとは。

この人には到底勝てないなって思う一人とこの前あってお酒を飲んでいた時のこと。AIやMLがSFっぽくて子供の時から好きだったというその人が「面白い論文があってね…」といかにも頭の良さそうに切り出したその話が面白かったので共有したい。

その人によると自動運転の開発研究はマサチューセッツ工科大学が2006年に出した論文の時点でもう20年間行われているものらしかった。
そして今ではテスラを筆頭に自動運転はもう珍しくないものとして広まっていると。

ところで、トロッコ問題というものはご存知だろうか。トロッコが走っていて目の前の線路には自分の家族一人がいる、その人を引かないように方向を切り替えると知らない人5人が死ぬといったような問題だ。

これがもしトロッコではなく自動運転の車だったとしたら。
例えば、目の前に7歳の女の子と70歳のおばあさんがいてどちらかを引かなければいけない。「もし仏教や儒教的な倫理観を多く取り込んだAIなら女の子を引くんだよ、仏教や儒教は年上を敬うものだから」「もしアメリカ人や他の国だったら機械が瞬時に2人の身にまとっているものから社会的地位の高い方を割り出してそっちを生き残らせるかもね」

続けてその人は、「テスラがもう自動運転をこの世に売り出しているっていうことは、そういうシチュエーションに対する答えがテスラの中ではもう確立しているってことだよ」といった。

トロッコ問題はだいたい複数人いれば意見が必ず分かれるようなもので、それと同じようなこの問題をテスラがどう答えを出したのかが気になる。
しかしそのソリューションを出すことは絶対にないだろう。どのソリューションでもどこかしらから反感を買うだろうし、仮に、緊急事態Aというシチュエーションの場合にはドライバーが死ぬというソリューションを出していたとしたらそんな車は誰も買わなくなってしまうから。

機械と倫理観のいい塩梅を図るのは難しそうだ。


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