ソニーのエレキがミラーレスでよみがえる気配の中、中国では、「喪」な若者のためか「塾」も「宿題」も「ゲームも」規制。どうなるの?
ソニー、デジカメを売る
昨日の段階では、巣ごもり需要減退で前年割れの公算などと言われていたソニーG。ブルームバーグが報じたところによると、1Qの純利益は前年同期比30%超減少するとか。
しかし、ふたを開けてみると、
売上高 前年比 +15%の22,568億円
営業利益 前年比 +26%の 2,801億円
純利益 前年比 + 9%の 2,118億円
と前年同期を上回る決算。
通期業績予想も上方修正した。
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/library/presen/er/pdf/21q1_sonypre.pdf
セグメント別にみると、
ゲーム&ネットワークサービスは営業利益△406億と、事前情報に沿った業績だったものの、音楽分野で+197億、そしてなんとエレクトロニクス・プロダクツ&ソリューションで+806億という結果だった。
エレクトロニクス?エレキ?まじかー。
ちょっと前まで、金融とゲームとかエンタメの会社になったと言われていた(おれに)ソニー。いつの間にかエレキで復活するというナゾの事態に。
なにを売ったかというと、どうやら最近評判なのはミラーレスのデジカメらしい。
最近の実売ランキングでも確かに上位に入っている。
ここにきて、五輪会場でも、ソニーのミラーレスが存在感を増しているとか。
よく知らない業界でノーマークだったが、思いがけないことが起こるものだ。
そんなソニーだが、清算手続き中の海外連結子会社で170億どっかいったらしい。
オドロキのネタを提供してくれるソニーグループであった。
中国、なんと教育ビジネスが規制される
さすがは測り切れないナゾの巨大国家中国。成長を続ける民間部門の力の前に、必死とも言われている指導部。パワーを維持するのも大変そうだ。
出てきたのは学習塾問題。昔から、教育というか試験で勝って立身出世するというのは、伝統的な考え方だ。現在でも、全国大学入学試験(gaokao)での成功が社会的成功には必須のマイルストーンであるなどと言われている。教育コストも大変だ。
そこで挫折感を味わった若者たちにまん延しているのが「喪の文化」であると言われているという話は以前にしたとおり。
(拙文)
ともかく受験競争みたいなものの熱が高まってくると、格差の再生産が行われるというような話は、今や世界のトレンドである。不公平感は社会不安の要因となり得る。しかし、無理やりコントロールしても反感を買うし、新しい産業や雇用にとってマイナスとなる可能性もある。指導部にとってはデリケートな問題である。
結果、当局は、学習塾は「非営利組織」であるとし、オンライン学習塾は認可制などの規制を打ち出した。よくわからないが、宿題の量とかも規制した。大混乱だ。
まじかよ。そんなことありなの?と思ってしまうが、さすがは中国である。我々の常識は通用しない。いやこれしかし、大丈夫なのか。確かに、受験の過熱みたいなのが幸せかと言われると、まあ・・・とはなるけどなあ。
ちなみに、最近オンラインゲームについても「精神的アヘン」として国営メディアが批判。うどんみたいなことを言い始めたらしい。
まあ、言いたいことはわからんでもないが、勉強もゲームもしなけりゃスポーツでもしてろってことなの?
とんでもない英断なのか、迷走なのか。10年、20年後が楽しみである。
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