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損するか、得するかなんてどうでもいい話

一般的な偽教の定義は中国で作られたお経を差しますが、私はブッダが言っていないことはぜんぶ偽教だと定義しています。私は釈迦原理主義なのです。そうなると経典と言えるのはダンマパダやスッタニパータの一部ぐらいしか残らないかもしれませんが、それでいいのです。たくさんある法華経などのいわゆる大乗経典は、私はそれぞれを瞑想の体系と理解しています。

いったいどのような訓練を受ければ、常に冷静さを保つことができるのでしょう。その答えは仏教の中にあります。多くの人は、仏教を宗教だと考えていますが、それは大きな間違いです。仏教を宗教化したのは釈迦の弟子たちであり、実は釈迦自体は、あの世のことなど、ひと言も語っていません。釈迦が教えているのは、この世での冷静さの保ち方、つまり脳や心の訓練法なのです。

理想的な世界はなにかを常に考えて、その新しいプリンシプルを見出すんだよ。で、可能であれば記述する(中略)冷静に宇宙を見続けることだよ。客観的に見るってこと(中略)簡単だよ、利害関係抜きに見ればいいだけ。自分が得するか、損するかを一切考えない(中略)だって、自分の利益を考えなければ電通の悪口言えるでしょ、東京電力の悪口言えるでしょ、自民党の悪口だって言える(笑)。損するか、得するかなんてどうでもいい話なんだから。それができるようにするためにはやることはひとつ、まずは空間を定義する。その空間をよく見つめて、そこに隠れたプリンシプルを探りだす(中略)一切自分は入れない。世界の必要性だけで考えれば答えは自ずと出てくるんだよ。それが本当の数学的思考だね。

客観的に見るってこと

フランスの哲学者デカルトは朝が遅かった。午前の半ばまで寝て、目が覚めてからもベッドのなかで考えたり、書いたりして、十一時かそこらまでぐずぐずしていた(中略)この気楽な独身生活は、一六四九年にとつぜん終わった。その年、スウェーデン女王クリスティナの宮廷に招聘されたのがきっかけだ(中略)もっとも寒いといわれた冬にスウェーデンに着いたデカルトは、女王への講義を午前五時から行うようにと告げられる。デカルトはそれに従うしかなかった。しかし、その早い時間と厳しい寒さは彼にとって過酷だった。新しいスケジュールを始めてほんの一ヶ月で病に(中略)そのまま十日後に息を引き取る。

バムセフ幹部には独身者が多い。 カンシ・ラムも独身である。運動に貢献するには独身の方がいいということなのか? それだけ仕事に専念できる、という信念に根ざしているようだ↓

「犀の角のようにただ独り歩め」(中略)「私(仏陀)が教えたことなんか、どうでもいいかな。それよりも、もっと自分自身を信じて生きなさい。今の自分を信じて生きなさい」と言った。そして死んだ(中略)これがブッダ本人の本当の思想だ(※エマーソンの思想とまったく同じ)(中略)「自己信頼(自分を信じて生きなさい)」こそは、スピリチュアリズム思想の出発点(中略)「自分で自分を助ける」の意味の「自助」という考えは、その後、日本では1980年ぐらいから「自己啓発」と訳されてきた(中略)(※フランス語の)L'esprit レ(エ)スプリ は、英語のspirit スピリッツと同じで、霊魂のこと(中略)この「霊魂、スピリット」とは、それは intellect インテレクト=(知能・思考)のことなのだ。あるいは、=mind マインド「考える」ということだ(中略)「コギト・エルゴ・スム」という偉大な真実をはっきり言葉にしたデカルトが偉大なのだ(中略)デカルトが最初にたどりついたのが2元論。世界は物質と霊魂(思考)だけからできている。それ以外は存在しない(※カント、ヘーゲル、マルクスも大きくはデカルトの弟子)(中略)(※1637年の『方法序説』)という本の「まえがき(ディスコース)」でデカルトはこのことを書いた(中略)「だから神はもう要らない」とまでは、はっきり書かなかった。書かなかったのだが、そう言っているとほとんど同じだ(中略)そうしたら、デカルトは招待先のスウェーデン王宮でヒ素を飲まされて殺されてしまった(中略)殺したのは、ローマ・カトリック教会の司教 ※引用者加筆.

エマーソンは穏やかな生き方に徹して、決して過激な理想主義の運動に向かわない人だ。人々を静かに説得(パースウエイド persuade)した。だから私たちに出来ることは、根気強く穏やかに周りの人たちを説得することだ(中略)人間は、他者を静かに、穏やかに、言葉の力で説得しなければいけない。説得するより他に、人間にできることはありません(中略)エマーソンのスピリチュアリズムは、実は、ドイツの大哲学者のイヌマエル・カントが言った transzendental(英語では transcendental)のことだ(中略)この「超越主義」(Transcendentalism、トランセンデンタリズム)とは何か(中略)「エイ、ヤーッ」と一気に高く飛び越えて(トランセンデントして)、霊と霊魂の存在を認める思想である(中略)spirit(英語)が霊魂そして更には、思考、知能なのだ(中略)だからエマーソンが、世界中のスピリチュアリズムの生みの親(中略)スピリチュアルは宗教ではないのだ。教祖や神を拝まない。それでは何を拝むのか。崇拝するのか。だから自分を、だ(中略)「今の自分を信じて生きなさい」(自己への信頼)である。これがスピリチュアリズムだ(中略)自分だけの霊魂を見つけて、話し合うことで今の自分を信じて生きて下さい。いろいろの宗教団体になど入る必要はありません。大切なのは自分です(中略)エマーソンは、自分が若い時、牧師を4年間やって、嫌になった。だから「自分だけを信じて生きなさい」と演説して回った(中略)デカルトが最大級に偉大なのは、「私が考えた。だから私は存在する」(中略)トルストイもガンジーも、エマーソンの本を熱心に読んだ。トルストイの農地開放思想は、日本の有島武郎や徳富蘆花や武者小路実篤らに大きな影響を与えた。※引用者加筆.

ディズニーはよく、好んでこう質問した。「どうして大人にならなくちゃいけないんだね?」↓


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