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『本当の自分に出会えば、病気は消えていく』を読んで振り返る、わたしの20年間

はじめに

この本のタイトルとサブタイトルは『本当の自分に出会えば、病気は消えていくーあなた自身の人生」を生きていないとき、人は弱く、不調になる!』というもの。これを読んで「そうそう」と思う人、「なにそれ?」と思う人、どれくらいいるのでしょうか?わたしは長年の経験からもう「そうそう」一択。これを読んでるあなたはどうですか?

この本を選んだ理由

Amazonでの紹介文を少し長いけど紹介します。


「自分の人生」を生きていないとき、人は病気になる!
病気は「敵」ではありません。「本当の自分」からズレていることを教えてくれる、大切なメッセージです。

「自分はダメな人間だ」 「人生は苦労の連続」 といった
ネガティブな思い込みや歪んだ人生の前提。

「病は気から」という言葉がありますが、
そんなマイナスの思いが、病気を起こしています。 

著者の梯谷氏は、「言葉と心理技術」によって
ネガティブな思い込みを解放する方法を開発。
実際にがんや膠原病などの難病、
うつなどの精神疾患を劇的に改善することに成功しました。

・自分を縛る「こうあるべき」というルールを見直す
・「私は~のために、病気をやめる」という言い方をする
・「~したい」に力点をおく

封印してきた「本当の自分」と出会い、
病気と無縁の人生をはじめよう!

わたしはこの本の内容を30代はじめごろから実感し、そこからずーっと少しずつ改善して20年、50代に入った今、とても楽しく生きてます。いや、昔から楽しそうに生きてたと思うし、実際楽しかったけど、なんというか、今はそこに疑いや迷いがなくスッキリした状態。そして、自分が実感したこのことを、ボディセラピーというかたちでお伝えしたく、ずっと施術を通じてそれを行ってきました。

なぜなら、以前わたしも謎の難病指定(ベーチェット病の疑い)、という病名をいただき、足にしこりができまくり、抑うつみたいな状態になり、原因はストレスと言われるものの、何がストレスが全く自分では把握できないという状況になっていた時代があったから。

そこから少しずつ自分の思考回路のクセを見つけ、大好きな旅を続けるなかで、自分の本当にありたい姿を見つめ直し、ボディセラピストとして生きるという、それまでの自分とはまったく違うジャンルの生き方をすることで、自分の人生がより明るく、楽しくキラキラした方に進んでいきました。

なので、この本をチラ見したときに「まあわたしはもういいかな」と一瞬思ったんですが笑、でも改めてちゃんと内容を読んでみたら、また新しい気付きがあるかなと思ったのです。

本の内容

第1章 「自分の人生」を生きていないとき、人は病気になる

・病気は、「本当の自分」からの大切なメッセージ
・「敵」だと思っているうちは、病気はやめられない
・「失いたくないもの」に執着すると、病気をつづけてしまう
・人の意識レベルと体のエネルギー量は、連動している
・「これをやるために、病気をやめます」の「これ」は明確か?

人の意識レベルと体のエネルギー量は、連動している

わたしが第1章のなかでいちばん感銘を受けたのが、ここの部分。

<人の意識レベルと体のエネルギー量は、連動している>

人間は生きる目的につながることに取り組んでいるとき、体から出るエネルギー量も非常に大きくなっています。エネルギーに満ちあふれている状態なので、当然、不調や病気も起こりにくくなります。

逆に、体から出るエネルギー量が少ないと、病気が起こりやすくなります。体を正常に動かすのに必要なエネルギーが足りず、体の一部がうまく機能しなくなるのです。そのままエネルギー量が少ない状態がつづくと、やがて病気へと進みます。

アメリカの精神科医で、人間から出るエネルギー量の計測に取り組んだ人がいます。デヴィッド・R・ホーキンズ博士(1927~2012年)です。
ホーキンズ博士は、「筋肉反射テスト(キネシオロジーテスト)」という、心や体の状態によって筋肉にどれくらい強弱がつくかを数値化する方法を用いて、どのような意識状態だと、どれくらいのエネルギー量が出るのかを計測していきました。

そこから導き出されたのが、人間の意識レベルは、体から出るエネルギー量によって、17の段階を持っている、ということでした。

p26−27
17段階の体から出るエネルギー量に影響を与える「意識レベル」(デヴィッド・R・ホーキンズ博士の研究より)


さらに、ホーキンズ博士は、この17の段階を大きく2つに分類します。ポジティブなエネルギーを出すパワーの領域と、ネガティブなエネルギーを出すフォースの領域です。

実は、この17種類の意識レベルと、それをベースにしたパワーの領域とフォースのフォースの領域というのは、病がつくられ、そして消えていくプロセスと見事に合致しています。

私たちにはそれぞれ、自分が無意識に住み慣れている意識レベルがあります。病気を抱える人たちは、この17~9の意識レベルにいることが日常になっていることが少なくないのです。

たとえば、がん患者や膠原病などの難病の人たちにしばしば見られるのが、「こんな自分が恥ずかしい」と自分を恥じたり(恥)、「すべて自分のせいだ」と自分を責めたり(罪悪感)する傾向です。また、うつやパニック障害など、メンタル系の病気の場合、「どうせ自分には無理」という思い込みが非常に強く、無力感や絶望感で動けなくなっている人が数多くいます。

(ー中略ー)

ホーキンズ博士の示す意識レベルを上げていくと、病気をやめることにつながっていきます。病気を抱える人たちは、多くの場合、フォースの領域にある意識レベルに住み慣れています。それを、パワーの領域にまで上げていく。そうすることで、病気をやめられる可能性は高くなります。

P30-31

筋肉反射テスト(キネシオロジーテスト)については、聞いたことがあったものの、こういう研究結果があるのは初めて知り「うわーすごい」となりました。わたしが病気持ちだった頃の一番のキーワードが「罪悪感」で、膠原病の一種だったから、まさにどんぴしゃ…!


第2章 「脳の動かし方」を変えれば、病気はやめられる

・「脳内プログラム」を変えて、不具合を起こす細胞の再生産を止める
・「~したい」に力点をおく人は、病気になりにくい
・現実とは、あなたの勝手な思い込みにすぎない
「気づく・許す・実行する」病気をやめる3つのステップ

この章で書かれていることは、全部マーカー引きたいくらい大事なことだなと思ったのですが、特に共感した部分を少し抜粋してご紹介します。

<「~したい」に力点をおく人は、病気になりにくい>
私たちの体には、病気になりやすい状態と病気になりにくい状態があります。これは、非常にシンプルで、「危機回避モード」がずっとつづくと病気になりやすく、一方、「成長モード」を適度に維持できていれば、病気になりにくいのです。

危機回避モードというのは、自分が「危険!」と感じる状況に遭遇したときに生じ動物に本来備わっている反応です。
その際、私たちは通常、自分の身を守るために「逃げる」か「闘う」かのいずれかの反応を示します。体のほうも当然、そのための態勢に入ります。
機回避モードがずっとつづくとは、この状態が常態化する、ということです。内の機能が低下し、血圧が高い状態がつづき、脳や神経は休まることがない…。そんな状態がつづけば、当然、体は消耗していきますね。その結果、次第に病気になりやすい状態になってしまうのです。

一方の成長モードとは、緊張が緩んだ状態です。危険に備える必要がないため、筋肉だけでなく内臓にも血液が十分に集まり、その機能が高まります。
全身がゆったりした状態になるため、心臓の活動も落ち着き、血管も拡張。血圧もほどよい状態になります。全身で血液の流れがよくなるので、栄養や酸素が十分に行き渡っていきます。これは体にとって非常によい状態です。成長モードを適度にキープできていると、病気になりにくくなります。

そして、この危機回避モードと成長モードのいずれに入りやすいかは、その人の「自分の内部で使う言葉」と「そこから発生する脳の動かし方のクセ」が大きく影響します。つまり、同じ出来事に遭遇しても、その人がどういう「脳の動かし方のクセ」を持っているかで、危機回避モードに入るか、成長モードに入るかが分かれるのです。では、その脳の動かし方のクセとはどのようなものか。それは、「苦痛系思考」と「報酬系思考」の2つです。

P44〜46

脳の動かし方のクセがからだが成長モードに入るか、危機管理モードに入るかの分かれ目で、成長モードに入りやすいのが、何かを得たいと思い、それに突き動かされて決断や判断をする「報酬系思考」であると著者は結論付けています。

また、現実「わたしは◯◯だ」というセルフイメージは、すべて事実ではなく、現実にはないにもかかわらず、存在しているものと勘違いしてしまう。例えば「人生は思い通りにならない」という思い込みがあると、そういう現実が形あるものとして認識され、具体的にイメージされてしまって、そういう前提のなかで生きる人生に、実際に沿って生きてしまうというのです。怖っ!と思うけど、まさに本当に自分も含め、このセルフイメージをいかに書き換えるか、が結構キモだなーと。

第3章 あなたが「許していない自分」に気づく

・許していない自分に気づき、受け入れていく
・あなたを苦しめているのは、思い込みが生んだ自分のルール
・ポジティブなセルフイメージの裏に、「愛されていない自分」が潜む
・愛されていない欠落感情が、過剰な「自分磨き」に走らせる
・セルフイメージの歪みが、ネガティブな「人生の前提」を生む
・ネガティブな「解釈グゼ」を捨てる
・まわりに振り回される人ほど、病気になりやすい
・つらい出来事の意味を問うことで、「生きる目的」が見つかる

<ネガティブな「解釈グセ」を捨てる>
人それぞれ、本当に十人十色の思い込みやセルフイメージを持っています。それらが一体どうやってつくられたのかというと、結局のところ「過去の記憶」です。

(中略)

そして、そのきっかけのほとんどは、誰かの言葉です。
その言葉の発言者は、具体的には親や学校の先生、友達や近所の人たち、さらにはテレビに出ている有名人だったりします。
そうした言葉に対して、「そう言われてしまう自分は、よくない」と解釈してしまうことで、自分を苦しめる思い込みや、ネガティブなセルフイメージが創られていくのです。
さて、ここであることに気がつきませんか?
そうです。まわりからの言葉を、自分へのネガティブな評価と解釈しているのは他ならぬ自分自身なのだ、ということに。
実際に、同じ言葉を言われても、その解釈は人それぞれです。
ポジティブに捉える人もいれば、ネガティブに捉える人もいます。あるいは、プラスにもマイナスにも解釈せず、あるがままの事実として受け取る人もいます。

(中略)

結局、思い込みもセルフイメージも、まわりから言われた言葉に対する、自分の手な解釈にすぎないのです。つまり、頭の中だけにあるものであり、この世の真実でも、事実でも、常識でも、ルールでもないのです。
自分を苦しめる思い込みやセルフイメージを手放すには、それが「自分の勝手な解釈だった」と気づくこと。こうした気づきこそが重要なのです。

P90-92

この例として、全身性エリテマトーデス(SLE)という難病を抱えるクライアント(女性・30代)のケースが紹介されています。

SLEは、本来だったら外敵などから自分を守るはずの免疫系が、自分自身を攻撃するという自己免疫疾患の一つで、臓器や皮膚など全身のさまざまな部分に炎症を引き起こします。医学的な治療法は確立しておらず、現状では薬で免疫系の働きを抑制し、症状を抑えるくらいしかできません。
彼らに共通しているのが、自分で自分を徹底的に否定する傾向が強いことです。自責傾向の強い人たちが、SLEという免疫系が自身を攻撃する病気になるのは、非常に象徴的です。思考のクセが、そのまま病気として現れているように思えます。

P93

わたしも「自己免疫疾患」といわれる病気の一種を患っていた頃は、自責の念がとても強く、自分で自分を責める意識が強かったことを覚えています。今はそうした思考と完全に卒業したので、「そんなこと考えていたっけな…」なんて思ってその事実すら忘れがちですが、それは第4章で触れられる、自分の生きる目的に向かって生きるという方向で、人生の舵取りすることができたからこそなのかな、と思います。

第4章 本来の「生きる目的」に向かって生きる!

・「できる・できない」と「やる・やらない」の間の大きな違い
・「変化していく自分」をシミュレーションしていく
・「私のことは私が決める」のを許していく
・あなたの「思い」を、恐れずに言葉にして出していく
・本来の「生きる目的」を、今の社会で実現する方法を考える
・いろんな自分をリハーサルして、「自分」を自由に着替えていく
・「着ぐるみテクニック」で生きる目的が加速する

<「できる・できない」と「やる・やらない」の間の大きな違い>

(前略)
すでに病気になっているのであれば、今のあなただからこそ、その病気は起きたのです。今のあなたから脱しない限り、病気はやめられません。
病気を本気でやめたいのなら、変化を受け入れる覚悟を決めることです。そして、新しい自分(というより、本来の自分)として生きていく第一歩を踏み出すことです。

何人ものクライアントを見てきて感じるのは、変化するかしないかは、結局、「やるか」「やらないか」の違いでしかない、ということです。いろいろ言い訳をつくって、なかなか変化しようとしない人たちの場合、何事においても、「できる・できない」で判断する傾向が強くあります。

生きる目的に向かって生きていくにしても、「私にできそうかな、どうかな」とい基準で探ろうとします。

「できる・できない」で判断すると、たいてい失敗への恐れが生じます。何しろ、失敗は今の安定を脅かすものですからね。そして、「失敗しない」という保証をまわりからもらわない限り、なかなか前に進めません。

そのとき、自分が「やりたいか」「やりたくないか」は二の次になっています。その意味で、「できる・できない」の場合、まわりの意見などに左右される外的基準の思考回路に陥りがちなのです。

一方、変化を恐れずに前に進んでいける人は、「できる・できない」というニュアンスの言葉をほとんど使いません。というより、使わなくなっていきます。いろいろな言い訳をせずに、自分が「やりたいから、やる」、「やりたくないから、やらない」という判断基準で、次々と行動していきます。これは、内的基準での思考回路です。

あなたの「思い」を、恐れずに言葉にして出していく
内的基準で物事を決めていくようになると、おのずと自分の思いや考えを、きちんと表に出していくようになっていきます。
「私のことは私が決める」というスタンスで生きるのですから、それは当然ですね。そして恐れずためらわずに自分を表に出しはじめると、面白いことに、病気をやめれる、という現象がしばしば起こります。

こうした現実を目の当たりにするたびに、病気とは、自分が外に向かって言葉で表現できていないことや、自分の基準に合った生き方ができていないことが、さまざまな症状となって現れたものなのだろう、とつくづく感じます。

P132-133

わたしが過去、病気の状態から回復していく際に取った方法が、これに近かったのかなと思います。「もうこんな状態はイヤだ」と心の底から思い、何が原因なのか?気づいていない自分の本当のストレスの原因はなにか?をずっと考え、それを見つけるために自分の好きな旅を続けて、どんどん自分のことを自分で決めていった結果、人生が全部ひっくり返るような決断をし、そこから癒やしの道が進んでいった。

そこには痛みもあったし、覚悟も半端なかったけど、でも自分に正直に生きることのほうが大事だと、当時のわたしが思えたからこそ、その後の充実した生活に繋がっていったのだと、振り返ると感じます。

第5章 その「言葉の使い方」をやめれば、病気もやめられる

・脳は、あなたの発する言葉を「真実」とするために活動する
・本当の自分に出会えば、病気は消えていく
・「病気を治す」という言葉を使うと、病気は長引いてしまう
・病気を敵と見なして闘うのではなく、「向き合っていく」
・結果が欲しいのなら、「がんばる」「目指す」「努力する」は禁句
・「~が欲しい」と言っていると、「欲しいもの」は手に入らない
・つらいことは「過去形」にしてしまえば、解放される
・避けるのではなく、常に未来の目的に向かった言葉をつかう

この章で印象に残ったセクションはこのあたり。


<避けるのではなく、常に未来の目的に向かった言葉を使う>
「あなたは、どうして病気をやめたいのですか?」と質問したとき、クライアントからの答えは、大きく2つのパターンに分かれます。

1つが、「~がしたいから」と、未来の目的に目が向いているパターン。
もう1つが、「痛みから解放されたいから」「つらいから」など、何かから逃れた避けたいというパターン。どちらのパターンの回答をするかで、病気をやめられるスピードは違ってきます。

病気を早くやめられるのは、前者です。「~のために、病気をやめたい」と、未来に目が向いている人たち。

彼らは、回復後のビジョンを明確に持っており、脳は、今のこの瞬間もそれに向けて動いています。その動きの一つが、「ビジョンの実現に向けて動ける体になるべく、病気を早々にやめる」であり、そのための指令を脳が体に出していくのです。

そのほか、未来に目が向いていると、「~を得よう」という思考パターンになるた脳の報酬系と呼ばれる部位が動き、心や体を元気にする脳内物質が分泌され、体を成長モードにします。
これもまた、病気をやめていくことにつながっていきます。

一方、「何かから逃れたい、何かを避けたいというパターン」では、脳は、「そう言いつづけたいのですね」と認識します。そして、そうなるように働いてくれます。結果、いつまでたっても病気をやめられないのです。
また、この場合、逃れたい、避けたいと思うたびに病気が意識されます。つまり、四六時中、病気のことが頭から離れない状態です。そのため、病気という状態にはまり込みつづけます。

さらに、「逃れたい」「避けたい」と言うとき、脳では苦痛系と呼ばれる部位が動きます。ここは体を危機回避モードにする部位ですから、その状態がつづけば、体のさまざまなところに不調が起こり、病気を長引かせることにつながってしまうのです。

この2つの言葉の使い方のパターンについて、前者を「目的志向型」、後者を「問題回避型」と私は呼んでいます。
そして、病気に限らず、自分が望む現実を手に入れていこうと思ったら、目的志向型の言葉の使い方を習慣にしていきましょう。

P190-192

この文章だけ読むと、何を当たり前のことを…と思ってしまいがちだけれど、いざ、自分の思考グセを考えてみると、いかにこの「逃れたい避けたいパターン」に陥るのが簡単なことか。失敗したくない、とか、嫌われたくない、とかそういうのは全部このパターンなので、かなりずっと意識し続けて、少しずつ少しずつ、薄皮をひとつずつめくっていくように、自分の根深い思考のパターンを変えていく。

病気という状態から逃れたあとも、そしておそらく今も、完全にそういうネガティブ思考というか、後ろ向き思考をしないなんてことはないけれど、それでもこのことを理解して、そうなったときに「いかんいかん」と力をセーブしたり、方向転換することを覚えるだけでも、人生の生きやすさって違ってくるんじゃないかな、と思います。

梅にメジロ。鳥写真界隈ではウメジローというらしいw(最近鳥好き)

第6章「本当の自分の記憶」を思い出し、病気の根を断つ

・自分を苦しめる「カラー動画」の記憶は、「白黒写真」に変えてしまう
・役に立たない「過去の記憶」なら、今の自分の視点から書き換える
・起こった出来事への解釈を、脳の「報酬系」が動くように変える
・幼児期に親から「愛された」という感覚を取り戻す
・あなたが「封印してきた思い」を許し、病気をやめるワーク

この章でおもしろかった場所の一部をご紹介。


<役に立たない「過去の記憶」なら、今の自分の視点から書き換える>

過去と今との線引きを明確にし、過去の記憶について「それはもうすんだこと」にする方法として、もう一つ、過去の記憶を「書き換える」があります。この方法のポイントは、「今の自分だったら、そのとき、どう対応するか」を鮮明にイメージして、過去の記憶を書き換えていくことです。

たとえば、過去に「~になりたい」と言ったときに、親などから「お前にはムリだ!」と反対され、それに反論できず、そのままあきらめてしまったとします。こうした場合の対処法は、そのときの場面を頭の中で再現し、そこにいる過去の自分に、そのとき言えなかった言葉を言わせる、です。
こうして、「反論できずに、あきらめた」という過去の記憶を、「きちんと反論し、自分の考えを主張し、意志を貫いた」という記憶に書き換えていくのです。

さらに、部分的に書き換えるだけでなく、過去の記憶そのものをつくり変える、という方法もあります。
記憶とはあいまいで、適当にねつ造されるものであり、脳科学の世界では、「脳はやたらとウソをつく」というのは常識だったりします。

ならば、やりたいことの邪魔をする記憶だったり、脳の苦痛系を動かして病気を発生させる原因となっている記憶だったりするのであれば、どんどん書き換えていったほうがよいのです。

また、その記憶が実際に起きていたことだとしても、事実という理由だけでそれをずっと大事に持ち続ける必要はないと私は考えます。
役に立たない記憶ならば、書き換えてしまってもいいのではないでしょうか。記憶は、よくも悪くも人を振り回します。
それであれば、病気をやめたり、望みをかなえるためにも、記憶を書き換え、いい方向に振り回されていきませんか。

p205−207

このあたりのワークは、ヒプノセラピーなどでよく使う手法なのだと思うのですが、わたしもこうしたセッションを何度か受けたことがあり、その都度、記憶がおそらくいいふうに書き換えられたり、いろんな思い(悪い記憶)が解放されて、どんどん記憶から消化していき、ついにはまったく覚えてない、本気で忘れている、という状態にまでなっていったことがあります。

過去の記憶ってほんとうに曖昧で、都合よく(ときに都合悪く)記憶されているから、いい感じに書き換えてあげることができればとてもよいし、実はそういう記憶がからだのなかに閉じ込められているという考え方もあって、そこを解放していくことで、思考回路が変わっていく、ということも往々にしてあるのです。

まとめ

この本の最後に、いろいろなワークが書かれてあり、それを進めていくことで解放が進んで「病気をやめる」プロセスになっていくということですが、こういうのは本を読んで、そうよねーって思うだけじゃ本当に難しく、(いろいろ思考が抵抗してうまくできない)、時間もかかるもの。
あと、難病でも相当重度になってしまってる場合は、外科的処置も結構大事だとも思います。

でも、それでも病気と闘わず、思考を変えていくことで、病気になる概念を変えていくという、こういう考え方があるのか、っていうことを理解して、人生の一部に取り入れていくだけで、病気だけでなく人生そのものが、もっと豊かにラクになっていくだろうなと思いますし、わたしのここ20年間の営みは、そうした試行錯誤の積み重ねで、比較的穏やかな今があるのかな、と思うのです。

音声配信もオススメ

この本は、きっと何度も読んだり、耳から入れるという方法もよいのではないかなと思いました。買って手元に置いてチラチラ読むでもいいですし、(まだ今のところ予約販売状態ですが)Audibleのような音声配信を利用して、歩きながら、運転しながらなど「ながら聴き」を続けると、より深く入ってくる人もいると思うので、ぜひチャレンジしてもらえらと思います!


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