Kenny

東京は三軒茶屋のJAZZ BARの上でひっそりと美容室"WANDER Hai…

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東京は三軒茶屋のJAZZ BARの上でひっそりと美容室"WANDER Hair grooming"をやってます。他のSNSでは語りきれない日常や美容師としてのあれこれを発信をしていきます。題して【Kennyの果てしない戯言】お付き合いくださいませ。

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  • Kennyの果てしない戯言

最近の記事

0か1か。

0なのか1なのか。 その差は絶大だ。 1を2にするのも100にするのもやれば誰でもできる。けれど0から1にすることはとても労力と才能と覚悟がいる。 何にでもあてはまると思うが例えば人間関係。 新しい出会いがあったとして、"連絡先を交換する"という1つのアクションを起こすだけで、次の展開がある。しかしその場限りになってしまったらその後は偶然に頼る以外もうなにも起こせなくなる。 そこから親密になり、育ってきた環境が違うゆえにすれ違いや衝突があったとして、"気持ちを伝える・聞

    • 続・美容師観の話

      美容師をやっているとたまに言われることがある。 「好きじゃないと続けられないですよね。」これ。 たしかに美容師はイメージ通り激務な一面もある。立ち仕事で、休む暇もなくて、営業後には練習をして。縦社会だし、体力も使うし、気も遣う。好きじゃないとやってられないのかもしれない。 しかしどうだろうか。 好きゆえに求めてしまい、見返りの少なさに絶望し、離れてしまうなんてこともあるんではないか。人間関係でたまにいると思う。急激に仲良くなったと思ったら些細なきっかけで何もなかったかのよ

      • Punk Rock的 美容師観

        美容師として歩み始めてこの春で丸10年。 紆余曲折はあったが、培ってきた経験の中で "自分のスタイル"というものが確立されつつある。改めてそれを言葉にしてみたらこうなった。 11歳頃に邦Punkに出会い、メロコアや青春Punkにどっぷり浸かる思春期を過ごす。 モテるためのことは一通りかじった。 もちろんバンドも組んでモテると思いボーカルを務めた。結果は言うまでもない。素人のコピーバンドで1番モテるのはベースかドラムだ。 楽器は一切できない。小学生の時にドラムを習ってみたが

        • 世間話の真意

          前回はお客さまからの 「似合う髪型がわからない」 について話した。 今回は美容室で良くある会話について触れようと思う。 美容室が苦手な人あるあるで 不毛な会話が苦痛というのがトップランクに上がる。 確かに。 「昨日なに食べました?」 「休みはなにしますか?」 「兄弟何人いますか?」 などなど… なんで、おまえにわざわざ言わにゃいかんのかってこと聞かれること、ありますよね。わかる。不毛だ。 ただ、美容師側の意見として弁解したいこともある。先に挙げた例はたしかに不毛。でも

        0か1か。

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        • Kennyの果てしない戯言
          9本

        記事

          似合う?似合わない?

          "似合う髪型がわからない"美容室でよくある会話のひとつ。 今回はこれについて実際のカウンセリングでも伝えていることをここでも。 はじめに結論を言ってしまうと "そんなもんやったもん勝ちだぜ"だ。 骨格や髪質や生え癖、顔のパーツの配置、肌の色、目の色、地毛の色、身長… 黄金比的な意味でのセオリーはもちろんある。それが知りたいのなら伝えることはできる。 しかし。 本当に知りたいのはそういう事なのだろうか? やりたい髪型や憧れのあの人だったり、誰もやってないけどこんな感じ

          似合う?似合わない?

          斜にかまえる、かまえない。

          先日、仕事終わりに屋上で晩酌をしていた。 店の屋上でもあり自宅のテラスでもある。 アウトドアテーブルとコカコーラのベンチ、ハンモックが置かれている。Wi-Fiもある。iPadもある。これからの季節、最高の一杯が飲める。 ハンモックと夜風に揺られながらAmazonで海外ドラマを観ていたらLINEが入った。 「下におるで」 長年良くしてくれているお客さんだった。 ここで言う"下"とは同じテナントの路面店の居酒屋さんのことだ。 ちょうどドラマも終わる頃だったのでお邪魔すること

          斜にかまえる、かまえない。

          1人サロンのある1日

          とある平日の朝。 8時半に携帯のアラームが鳴る。 寝起きはいい方だ。 アラームを消しつつ、携帯をチェック。 近頃の美容師はお客さんと個人間で連絡を取り合い予約の調整をすることがある。 「今日の予約は10時からか…」 1日の予約状況を確認したらもそもそと起き上がり、着替えを持って下に降りる。 そう。住まいがサロンの屋上なのだ。 バックヤードの一部がシャンプーユニットになっており、そこで朝シャン。歯を磨き、コンタクトをつけ、髪を乾かす。 ここからが仕事モード。 美容室特

          1人サロンのある1日

          住居 兼 美容室

          我が城、WANDER Hair groomingは三軒茶屋にある。 メインストリートからひとつ角を入った3階建てビルの最上階。JAZZ barの上というこれぞ"隠れ家美容室"な立地。 玄関ドアに描かれたKennyに迎え入れられるとさらに内階段。上ると決して広くはないが天井は高く、3席あるセット椅子は程よく離れていて落ち着ける空間。 壁には建てつけの本棚にオーナーの趣味がもろに出たラインナップの漫画の数々。冊数にすると500は下らない。(ONE PIECE全巻だけで90冊超

          住居 兼 美容室

          なんにもないってこと、そりゃあなんでもアリってこと。

          お初にお目にかかります。 美容室の看板猫Kennyです。 まずはじめに、ザザザっと自己紹介を。 東京都の美容室WANDERのマスコットとして2019.01.11に誕生しました。 生みの親は日本ローブローアート界で巨匠と呼ぶに相応しいお方"Sketch"さん。 同僚と言いますか、飼い主と言いますか、"中の人"と言いますか…このページを管理しているのがWANDERの店主"マチダタクト"です。 Kennyの由来は店主の敬愛するパンクロックヒーローから拝借したらしいです。

          なんにもないってこと、そりゃあなんでもアリってこと。