土【問題あれこれ】9/53

毎週土曜日は、
杖作りのためのテーマメモ。

個々のこだわりを精錬することが、

許容される世の中であることが
絶対的に重要です。

人を傷つけたり、
社会的な機能を明らかに阻害するもの
はダメですが、

とにかく
心惹かれるものへの追求は可能な限り、
その人の趣向を尊重できるものでなければ、

あぶないなと思うのです。

先日、
マイクロソフト社の「Copilot for 365」という製品が、
中小企業でも利用できるように解禁されました。

2023年11月に大企業向けにのみ解禁された、
AI サポートシステムが、
2ヶ月半ほどで中長期業でも利用できるようになった形です。

Word、Excel、PowerPoint などの
業務用のツールに対して

2023年に普及したchat GPT と同じ、
「GPTモデル」を利用した機能拡張をして、

普通に日本語で、

・このような用途のプレゼンシートを
・こんな計算を行うためのExcelシートを
・このような挨拶の文章を

というような指示を出すと
その内容(指示=プロンプト)に沿った、

コンテンツを
「AI が瞬時に作成・実行・検索してくれる」というような
もので、

多分これからノウハウさえ共有されれば
かなり一般的に利用されるようになる機能だと思います。

AI というものは、

「既存の知識」にて学習できた内容を
瞬時に出せる仕組み

です。

平たく
これは「処理の自動化」と呼ばれます。

時を同じくして、
やはり先日、

回覧板が回ってきて

すごく内容を要約すると、

「もう、うちの町内会は役員が決まらず活動がそろそろ限界なので、
再構築のための委員会を立ち上げたい。」

という内容で、

少子高齢化
世代による経済格差
コミュニケーションの断絶・文脈の乖離

などによって
ローテク・マンパワーで
回してきた

「お前も一員ならやれや圧力」で回してきた
強引な下請けの仕組みが瓦解を始めています。

町内会やPTA、子ども会などにも
当然意味はあると思います。

コミュニケーションコストが、

完全に見合わなくなったとはいえ
何らか許容できる緩衝材として社会に組み込まれていたはずです。

その上で、
全体の文脈は以下のように進むのではないでしょうか。

1:
企業体はより少ない人員で利益を上げるために
金を払いAI を使う

マンパワーを使うしかない環境下の労働者は
より過酷な状況で肉体を酷使するなど状況となる
(以前よりもさらに低い賃金など)

2:
その流れで より ビッグテック企業は強靭になる
決まった企業から各人がインフラを買う体質になる
プラス 国に税金を払う

3:
こだわり、意思と工夫によってしか
経済合理性の枠組みから外れたコミュニティは生まれない

生産性の高いものに
仕組みや対価が物理的に流れる状況は必然ですが、

上記の 3 の部分が
今後とても大切になると感じています。

それは
砂漠にあるオアシスのように、
「経済」とは 多少なれど 距離を置いて、
人が集まったり、話し合ったり、備えたりできる場所。

AI の 中央値を瞬時に出してくる
自動化の恩恵に慣らされる一方で、

すごく
こだわりに偏った
「工夫によって成る町内会」は希望があると思います。

モデルケースはあったほうがいいが、

内情は個々のメンバーによってカスタムされる
柔軟な発想が必要な気がしています。

何らかの形になるならない、
できるできないはまた別にしても、

個々のこだわりを精錬できるコトが、
たぶん鍵です。


サポートしたいと思われましたら、ぜひ「こんな杖を作って見てという製作への要望」や「こんなことに利用して欲しい」と私にメッセージをください。想いをのせ、ぜひ一緒に活動を作りましょう。その際には必ず報告します。